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戦後の墨塗り掛図 初公開

戦時中の日本統治国などを黒く消す

戦後の墨塗り掛図 初公開
墨塗り掛図を初公開

太平洋戦争中、日本が統治していた国や施設などが描かれている部分を黒く消した墨塗り()掛図()が伊那市創造館で初公開されています。
墨塗り掛図は戦時中に製作、販売された掛図を戦後も学校教育で使うため不都合な部分に墨を塗ったものです。
日本が統治していた南洋諸島の図には日本の役所が書かれていたということです。
北京と天津の図で消されている部分には天津の日本人居留地が書かれていたといわれています。
中国大陸の図では支那という文字が消され中国に書き換えられています。
また日本と台湾、朝鮮が同じ色で塗られ日本領土として書かれていたことから日本と台湾が塗りつぶされているということです。
墨塗りの教材では児童生徒が自分の教科書に墨を塗り使った墨塗り教科書が知られていて多く残されています。
伊那市創造館の濵慎一さんは墨塗り掛図は学校に一つしかなく数が少ないことから貴重だと話しています。
これら墨塗り掛図は伊那市高遠町の旧河南小学校で使われていたもので、高遠町歴史博物館に保存されていました。
今回創造館で開かれている企画展明治150年記念学校のはじまり・はじめて博覧会で初公開されたもので来年1月31日まで観覧無料で展示されています。
 

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