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「どこかマニアックな感じで」
01年11月22日、伊那市西町区に自分の店をオープンした。対象はメンズからキッズまでと幅広く、インポートウエア、古着などさまざまな洋服を厳選して陳列。一つのブランドに固定せず、オーナーの感性で選んだ国内外のブランド、デザイナーのアイテムを扱うセレクトショップだ。
◇ ◇
はじめから洋服に興味があった訳ではない。高校生のときは、制服通学で私服にもこだわらなかったという。卒業後は東京にある音楽の専門学校へ入学。友人の紹介で都会の洋服屋を訪れてから、段々と魅力を知っていった。
古着をはじめ、ビンテージ、アウトドアファッション竏窒ニ、興味を持ったファッションはさまざま。洋服の外見よりも、目に見えない価値観に興味を持つ。例えば英国製のニットセーターにしても、水夫が海上で寒さをしのぐために生まれた竏窒ネど、モノの歴史やつくり手の考え方などの・スこだわり・スにひかれていった。
バンド活動を止めてから5年間、首都圏の洋服屋で販売員として働き、25歳で帰郷。長男として親を安心させるために、地元のレンズ加工工場へ就職する。しかし、何か、心にモヤモヤとした感情を持ちながら日々を過ごした。
「洋服は好きだったが、あのまま販売員をやっていても…。服に対しても、仕事に対してもマッタリとしていた」と降り返る。そんな中、自分の店を手にしたいと思うようになる転機があった。
01年9月11日、ニューヨークテロ事件が発生。ブラウン管から伝わる悲惨な現場を見ていて、「今の自分がビルの中にいたら後悔するだろうな」と強く思った。何も保証されていないが、自分の好きなことをやろう竏秩B友人の後押しもあり、数カ月後には店を構えた。 -
伊那市西箕輪
松岡みどりさん雌雄2匹の獅子が共に舞う「羽広の獅子舞」は、400年の歴史を持ち、地元の男たちが継承してきた。その男たちに混じって紅一点、3年前からお囃子の笛を吹いている。
◇ ◇
東京都出身。もともと好きだった植物のことを神奈川県の大学で学んだ後、植物に携わる職に就いた。その中で樹木への関心が強くなり「どうせ学ぶなら自然が豊かなところで」と、信州大学農学部に編入。その時から羽広に下宿するようになる。
はじめは獅子舞があることも知らなかった。しかし、時々笛の音が聞こえてきた。「なんだろう」と、畑作りのアドバイスなどをしてくれる近所の男性にそれとなく尋ねた。「その時に質問した三ツ橋さん(屋号)は、獅子舞のお囃子をしている人で『練習だけで本番には出られないかもしれない。男ばっかりだけどやってみるか』と誘ってくれたんです」。
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出身地には伝統的なものがあまり残っていなかったため、地域に根ざしたものへのあこがれが強かった。地域に密着した生活を送ろう竏秩B伊那へ来て決意した。南アルプスを縦走したり、諏訪太鼓を習ったり。自分の畑でカブを栽培し、「羽広かぶ」のつけ方を大家さんに習ったりもした。
「なんでそんなに必死になってきたかって今になって思うと、私は地域の風景の一部になりたかったのかなって。地元との関わりを通して、地元風景の中にいる自分を確認していたんだと思うんです」 -
丸水・伊那営業所など7カ所 刑事責任の追及で家宅捜索
食品卸の丸水長野県水(長野市)の畜産事業部伊那営業所(伊那市・閉鎖済み)で昨年、社員が豪州産牛肉を県産と偽って出荷していた問題で、県警生活安全部と伊那署は25日、不正競争防止違反(虚偽表示、譲渡)の疑いで、伊那営業所や長野市の本社、松本畜産センター(塩尻市)などの関係7カ所を家宅捜索した。
県警は、県が提出した調査結果を参考にするなどして家宅捜索を検討。卸先の小売店や飲食店らに産地を誤って認識させたのは違法行為に当たる可能性があると判断、刑事責任を追及するための強制捜査に踏み切った。
この日は、捜査員約100人が午前8時から9時にかけて、家宅捜索をはじめ、売り上げ伝票や関係帳簿などを押収したとみられる。
問題は農水省の抜き打ち検査で、店頭で買った肉をDNA鑑定したところ、昨年12月に発覚。県農政部によると、伊那営業所の担当者(副長)が04年12月ごろから、パック加工した豪州産牛肉を県産と偽表示して、少なくとも約516キロを販売していた。
これまでの調べで、伊那営業所は豪州産と山梨県産の牛肉を、県産と偽装した疑いが持たれている。担当者は県の調べに対して、「国産牛の細切れ肉の脂身が多いとの小売店からのクレームを受け、脂身の少ない豪州産を県産と偽って卸した」と説明している。
県警は、社員の単独犯行なのか、他の事業所でも偽装していたのか、本社からの指示があったのかなどの可能性を追及。関係書類や、関係者の事情聴取などの捜査を進める。 -
旧庁舎跡地の広場・駐車場 愛称を募集
伊那市は2月1縲・0日、多目的広場と駐車場として整備を進めている旧庁舎跡地の愛称を募集する。「中心市街地にある広場としてふさわしく、親しまれる愛称を」と呼びかけている。
市報「いな」2月号や学校などを通じて広報し、作品を募る。応募資格に制限はなく、1人で複数の応募ができる。
希望者は愛称のほか、住所、氏名、電話番号など必要事項を記入して、市役所総務課庶務係に申し込む。
応募作品は、市役所内の選考会で決め、市報やホームページなどで発表。作品の採用者、優秀作品者には記念品を贈る。
旧庁舎は、通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)。木製デッキを使用したステージ、駐車場、公衆トイレなどを設ける。環境に配慮したソーラー式の照明を取り付けたり、潤いのある広場となるよう植栽したりする。総事業費は約8千万円。
問い合わせは、庶務係(TEL78・4111内線411)へ。 -
上農定時制、県教委と推進委に要望書を提出
上伊那農業高校同窓会定時制部会とPTAは24日、第3通学区高校改革プラン推進委員会の委員と県教育委員会に対して、要望書を提出した。
要望書は郵送した。箕輪工業高校の跡地に設置される多部制・単位制高校が現在の夜間定時制の代替となることが保障されるまで、上農定時制を存続させることを求めている。
上農定時制は、22日に県教育委員会と第3推進委の上伊那の委員と話し合いをして、統合時期の見合わせを訴えた。その中で第3推進委の池上昭雄委員長は、付記事項に統合時期を見計らう内容を盛り込むことへの必要性を認めている。今回は他の委員たちにも広く理解を得るため、要望書を提出した。 -
正しい禁煙指導学ぶ
伊那市の伊那北地域活性化センター・きたっせで21日、児童・生徒の禁煙教育に関わる関係者の研修会があった。市内の小中学校教諭や市民など約60人が参加し、正しい禁煙指導のあり方などについて学んだ。市健康推進課、市教育委員会学校教育課の主催。
市は本年度から学校PTAや教員などを対象とした研修会を実施。昨年8月に引き続き2回目の今回は、青少年禁煙等健康問題研究所の小林賢二代表の「なぜ、今たばこが問題なのか」と題した講演で、タバコに含まれる有害物質の作用や、主流煙と副流の違いなどについて学習した。
小林さんは「タバコを吸ってガンになったのか?90歳でも元気な人は多い」と切り出すと、「なぜタバコを吸うのか、ただニコチンを摂取するだけのことではない。問題を一つ一つ考えて解決しなければ」と参加者に呼びかけた。
ニコチンの有害性については、ミミズを使った実験で証明。検体を入れたシャーレの中に、ニコチンが溶け出た水を注ぐと、2竏・倍に細長く変化した。小林さんは「人間の血管も細くなり、血液の流れを悪くする。血圧が上がることは、心臓病になりやすい」と注意を促した。 -
バスケットボール女子日本公式戦伊那市で
バスケットボール女子日本リーグの公式戦「第7回Wリーグ伊那大会」が22日、伊那市の勤労者福祉センター体育館であり、山梨県の「甲府クィーンビーズ」と愛知県の「アイシン・エイ・ダブリュウィングス」が熱戦を繰り広げた。
甲府クィーンビーズは、上伊那の小中高生を対象とした技術講習会を例年開催しており、その縁で一昨年に引き続き、本年も上伊那での大会開催が実現した。
アイシンは第1クオーターで24対9とクィーンビーズを大きく突き放した。続く第2は、クィーンビーズが22対19でアイシンを抑えたが、3、4クオーターは、アイシンがリード。最終的にはアイシンが89得点をあげ、65得点のクィーンビーズに勝利した。
89得点中31得点をあげたアイシンの・ス口典子は、全日本のキャプテンも務めたオリンピック経験者。慶山真弓、栗原綾子といった強豪も、今回の勝利を支えた。 -
アースデイピクニックINA・2006を5月に開催
4月22日の「アースデイ(地球の日)」にちなみ5月14日、「アースデイピクニックINA06」が、伊那市西春近の伊那スキーリゾートである。
世界的に波及しているアースデイの前後には「それぞれの立場で地球のためにできること」をするイベントを展開。県内でも長野市、松本市などで住民有志が活動している。
アースデイINAは「新市の誕生に伴い、住民、企業、行政の3者が協力したまちづくりにつながれば」と住民有志らが企画した。「大自然豊かな伊那谷・新伊那市のまちづくり」と「多文化共生社会の実現」の2つのテーマを設けている。最初のテーマは、さまざまな分野でまちづくりに取り組む人(企業)たちに、自然を生かした新市のまちづくりを提案してもらう。また、外国籍児童支援基金「SANTA基金」を支援する音楽ライブやパフォーマンスステージをして、多文化共生社会の実現を目指す。そのほかにもフリーマーケットやゲームコーナーなど、各種イベントを計画する。
現在、新市のまちづくりを提案をしてくれる住民や企業、音楽ライブ・パフォーマンスを披露してくれる出演スタッフ、フリマ出展者を募集している。イベントに協賛する法人や個人、各種団体も募っている。
イベントに関する問い合わせは事務局(TEL090・7288・5509)野溝さんへ。 -
ソフトバレー・伊那リーグ(7)開幕
伊那市を中心としたソフトボール愛好者らで競う、第7回リーグ戦が23日夜、同市の伊那中学校体育館で、50歳以上による「ゴールドの部」を先駆けに開幕した。50歳以下の「ブロンズの部」を含めた2部門で3月初旬まで、熱戦を繰り広げる。伊那体協ソフトバレーボール部主催。
ゴールドの部は6チームが参加。3月6日までの5日間の日程で、1日2試合の総当り戦をする。
開会式で三沢岩視部長は「体のためにはスポーツが大切。年齢はどがえしし、健康づくりのために、けがにだけは気をつけて頑張ってほしい」と激励した。
ブロンズの部は27日に開幕。3月3日までの6日間、12チームが総当り戦を展開する。
会場はすべて伊那中学校体育館。 -
長野縲恃ム田の高速バス 金曜、増便へ
中央道・長野道を利用して上下伊那と長野を結ぶ「みすずハイウェイバス」が3月から5月毎週金曜日に増便される。23日、県企画局交通政策課が発表した。
増便されるのは現行の最終便の1時間後で、長野行きが駒ヶ根IC19時25分、伊那IC19時38分発で、長野県庁着21時42分。飯田行きが長野県庁発19時35分で、伊那IC21時44分、駒ヶ根IC21時57分着。運行には伊那バスなど県内5社があたる。停留所・運賃などは現行と同じ。
05年10月に県補助事業の「公共交通機関による南北交流促進事業」による増便実験で大幅な利用者の増加が見られたため。
8月にバスの車内で行ったアンケートで、最終便の後の増便を求める声が多かった。それに基いて10月に土日を除く20日間、現行の最終便の1時間後に実験的に増便したところ、合計で長野行きで125人、飯田行きで165人が利用。1日の全便合計でも、対前年同月比、対前月比でも大幅な利用者の増加が見られた。利用は上り下りとも金曜の夜に集中しており、当面金曜日の夜だけの増便となった。
6月以降については3縲・月の利用状況を調査して判断するとしている。
南北の高速交通網の整備については、地元の声を受けた県議が超党派で協議会を作り鉄道・バスともに増便などを要請。田中知事もそれに積極的に応える姿勢を示し、増便実験などを行ってきた経緯がある。
利用状況に踏まえた、更なる整備を求める声は多い。 -
新市誕生・権兵衛トンネル開通 パネル展示で情報提供
権兵衛トンネル開通と高遠町・長谷村との合併を控え、伊那市は24日、市役所1階市民ホールにガイドマップなどのパネルを展示した。情報提供の一環で「大きな変化」を市民に広報している。
パネルは、写真家津野祐次さんの「朝の仙丈ケ岳」を含む5枚。新市誕生までの経緯、新市の地図上に公共施設などを記したガイドマップ、新市まちづくりの基本方針、住所表示変更に伴う手続きなどをまとめた。また、諏訪湖縲恍・テ川の木曽路・伊那路のドライブマップもある。大きさは、およそ縦1・5メートル、横1メートル。
市は「合併まで70日を切った。当分の間、展示して、より気運を盛り上げたい」と話している。 -
ガールスカウト新年祝賀のつどい
ガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は22日、伊那公民館で「新年祝賀の集い」を開き、昨年末に文部科学大臣社会教育功労賞を受賞した前団長・春日澄子さんのお祝いもした。
26団での活動を通して、ガールスカウトたちの支援をしてきた春日さんは「とても大きな賞で自分でも戸惑うほど。26団のみなさんの支えがあり、続けてこれたおかげ」と喜びと感謝を語った。また、ガールスカウトたちへのアドバイスとして、考えたことを行動することの大切さを伝えた。
春日さんには花束とみんなで「おめでとうのうた」を贈った。
辰野町出身のメンバーでつくる「メヌエット」による、フルート、ピアノ、ギターによるミニコンサートもあり「トトロ」「さんぽ」など、よく知る曲目が、子どもたちを楽しませていた。 -
第3通学区推進委上伊那委員・県教委と上農定時関係者との話し合い
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)で「多部制・単位制高校への統合」が合意された上伊那農業高校定時制で22日、同校関係者と県教育委員会、第3推進委上伊那委員らによる話し合いがあった。関係者からは、多部制・単位制への不安、定時制存続への切実な思いを訴える意見が続出。せめて多部制・単位制が定時制生徒の受け皿となることが分かるまで、上農定時を存続してほしい竏窒ニ強く求めた。話し合いの後、池上委員長は「“統合は時期をみて”という意見を付記する必要がある」と話し、今後も報告書の付記事項への要望を受け付けることを約束。また、現在同校に通う生徒については「できる限りここでやっていけるよう努めたい」とした。
母親の一人は「子どもは減少しているが、不登校経験者の比率は増えている。その受け皿である定時制の力は計り知れず、これこそ増やさなければならないと思う」と訴えた。
県教委は「子どもの数が半分になるのに、学校数だけ維持するのは不可能。多部制・単位制に定時制の機能を持たせれば、現在の定時制の条件をそちらで提供できる」とし、定時制関係者が最重視する「人間関係づくり」「心のケア」などは、ホームルーム制・カウンセリング体制などの導入で対応できるとした。
しかし「信頼関係から成立している定時制の心のケアが、カウンセリングで実現できるのか」「メンバーが固定しない無学年制のホームルームで密な関係が築けるのか」と疑問や不満が相次いだ。多数の生徒が通う学校に通えるのかを懸念する声も強く、定時制生徒が通える環境を確認してから統合することを多くの参加者が訴えた。 -
伊那バス 新社屋が完成
移転改築していた伊那バスの新社屋が完成し、23日から業務を開始した。
旧本社は61年に建設され、83年に一部増築したが、老朽化に伴い、旧本社南側のバス駐車場に本社を新たに構えた。敷地面積は7500平方メートル。鉄骨造り一部4階建てで、延べ床面積1056平方メートル。旧本社と比べて600平方メートル広くなり、1階に運輸課、2階に管理、総務、人事、貸切、経理の各課、3階に大小会議室、書庫、役員室などを配した。
本社の改築に合わせ、給油所、自動洗車、ごみの種類別にしたごみステーションを再編成。運行を終えたバスの作業手順に添って一体的に整備し、業務の効率化を図った。事業費は約2億5千万円。
伊那バスは「器が新しくなっただけでなく、お客さまへのサービスも充実させたい」と話した。
同社は路線バス、高速バス、貸し切りバスの約100台を所有。
旧本社は、伊那バス関連グループI・B自動車工業の修理工場として使用する。 -
権兵衛トンネル開通・新市誕生記念しタペストリー飾る
2月4日の権兵衛トンネル開通と、3月末の新「伊那市」誕生を記念したタペストリーが23日、中心市街地通りなどで一斉に飾られた。
市民の気運を高めるため、伊那商工会議所と市が協力して1300枚を作成。商店街関係に600枚、小中学校など市関係公共施設に200枚を配布し、市庁舎内にも掲示している。
関係者は「木曽から来る人たちに対しても歓迎の気持ちを伝えたい」と、商圏拡大も期待している。
風になびく記念タペストリー(いなっせ前) -
市民体育祭スケート 小学生ら白熱のレース
第52回伊那市民体育祭スケート競技大会・第28回小学校低学年児童スピードスケート記録会が21日夜、同市ますみヶ丘の伊那西スケート場であった。前年より20人ほど多い、79人が参加し、日ごろの練習の成果を発表した。市、市教育委員会の主催。
幼児から45歳以下の成人男子までがエントリー。300メートル(小学校1年以下)、500メートルの2種目を各学年男女別、園児、高校生男子などの部門で競った。
氷点下3度の厳寒のなか、スケート場には、多くの観客が集合。クラスメートや我が子を応援する熱い声援に、選手たちは白熱したレースを繰り広げた。
結果は次の通り(上位3位に入賞した皆さん)。
【男子】
◇300メートル▼小学1年 (1)橋爪凱(富県)1分00秒27(2)清水紀貴(伊那西)(3)山崎瑠(伊那西)
◇500メートル▼小学2年 (1)小林慶一(伊那西)1分30秒36(2)小池柊平(伊那西)(3)網野幸大(伊那西)▼小学3年 (1)落合恒輝(西箕輪)1分46秒34(2)草田陸(伊那西)(3)網野豊(伊那西)▼小学4年 (1)唐澤恵介(伊那西)1分22秒70(2)大野田真二(伊那西)(3)小平裕矢(伊那西)▼小学5年 (1)田中聖人(伊那西)1分23秒93(2)唐澤善貴(伊那西)(3)小林省吾(伊那西)▼小学6年 (1)後藤大樹(伊那北)1分08秒96(2)里見拓真(伊那西)(3)唐澤大輝(伊那西)▼成年男子(45歳以下) (1)小林一美=1分14秒87(2)中村弘幸(3)唐木賢治▼高校生 (1)武田英太=50秒11(2)酒井秀雄
【女子】
◇300メートル▼小学1年 (1)唐澤美空(伊那西)1分04秒75(2)唐木千聖(伊那西)(3)網野紅瑠美(伊那西)▼保育園 (1)田中蘭=2分34秒73
◇500メートル▼小学2年 (1)武田真由子(伊那西)1分58秒59(2)小平美有(伊那西)(3)飯島梨琴(東春近)▼小学3年 (1)大野田百香(伊那西)1分55秒28(2)田中理土(伊那)(3)田中もも子(伊那西)▼小学4年 (1)林怜奈(伊那西)1分36秒79(2)伊藤夏輝(伊那西)(3)飯島朱莉(東春近)▼小学5年 (1)落合悟花(西箕輪)1分37秒79(2)田中礼(伊那)(3)大野田美晴(伊那西)▼小学6年 (1)小池愛里(伊那西)1分53秒09(2)武田愛美(伊那西)(3)河野真奈実(伊那西) -
伊那谷伝統文化公演
伊那谷伝統文化公演が21日、伊那市生涯学習センターであった。第一部「伊那の伝統演劇公演」は「伊那の方言劇」「瓜生喬語り芸の世界」の構成。地域住民ら約300人が集まり、語りの世界に浸った。
方言劇には県伊那文化会館付属劇団「南信協同」が出演。披露宴後の様子や電話での家族のやり取り、子どもの成長などを題材に「はあるか(長い間)」「まっくろさんぼん(一生懸命)」「しとなる(成長する)」など伊那の方言を会話に織り込んだ。
劇作家や語りべとして活躍する瓜生喬さんが一幕ごとに「『ひじろ(いろり)』など生活の変化によって使われなくなった言葉がある」「縲怩セに、縲怩セもんで、縲怩ヲなど語尾に豊かさがある」など方言の意味を含めて解説。観客はうなずいたり、楽しんだりして聞き入っていた。
「語り芸の世界」では、瓜生さんが長谷村の孝行猿、駒ケ根市の早太郎をベースにした創作民話を語った。
第2部の中尾歌舞伎公演「人情噺(ばなし)文七元結」は22日。中尾歌舞伎は長谷村無形文化財に指定される。すでに入場整理券はない。
公演は、NPO法人伊那芸術文化協会(荒井孝理事長)が伊那谷にある伝統芸能や言葉の文化を見直す機会にしようと初めて企画。「メンバーの高齢化などから継承が難しい風潮がある。発展する一助になれば」と話し、来年以降も取り組みたいとしている。 -
権兵衛トンネル開通記念 2月に木曽路ツアー
2月4日の権兵衛トンネル開通を記念し、伊那バスは2月、日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」を企画した。予約を始めたばかりだが「近くて遠かった木曽路」への関心は高い。希望者に早めの申し込みを呼びかけている。
旅行日は2月5、11、12、18、19、25、26日で、下旬が埋まりつつある。費用は一人3900円。開通に合わせ、格安な料金を設定したという。
上伊那各地を午前7時半ごろ出発し、権兵衛トンネルを抜けて、福島宿散策(関所跡など)竏猪リ曽馬の里見学竏窒サば処(昼食)竏柱茆ヤ明神温泉「やまゆり荘」(入浴)竏駐゙良井宿散策竏窒ネどを回るコース。
募集人員は1台につき40人で、日によって30人を超えたところもある。予約は伊那市をはじめとする上伊那が中心で、夫婦、友だちなどで参加するケースが多いようだ。申し込みは初旬がねらいめ。
希望者は、申込金1千円を添えて申し込む。残金は出発14日前までに支払う。
問い合わせは、伊那バス貸切課(TEL72・0002)へ。 -
みはらしの湯で伊那・木曽ガイドマップをロビーに展示
権兵衛トンネルの開通を控え伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、伊那・木曽地域の名所を記した特大サイズのガイドマップを1階ロビーに展示した。
縦115センチ、横110センチのドライブマップには、高遠町の桜、開田村の開田高原など、全国的にも知られている名所に加え、みはらしの湯や南箕輪村の大芝高原など、特に地元の人に親しまれている施設・公園なども書き込まれれている。
みはらしの湯利用者で、トンネル開通に高い関心を寄せる人が多いため、伊那・木曽両地域の様子が分かる特大マップを展示することにしたという。
開通当日はみはらしの湯の休憩室にサテライトスタジオを設置。みはらしファームから、SBCラジオ「ラジオの王様」を生中継する。スタジオは自由に見学できる(入浴は有料)。
中継が午後12時8分縲恁゚後3時50分。 -
みはらしファームで権兵衛トンネル開通イベント
伊那と木曽を30分でつなぐ権兵衛トンネルが開通する2月4日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは「みはらしファーム権兵衛トンネル開通記念イベント」としてさまざまなイベントをする。
節分の恒例、福豆まきでは「台風」「ウソ(耐震偽装、農産物産地偽装など)」に加え、権兵衛トンネルの安全祈願として「交通事故」を、福豆で打ち払う。
みはらしファームの美味しいもの紹介では、「麦の家」から羽広かぶの入った2種類のパンが新発売されるほか、みはらしファーム特産の「みはらしいちご」やおからドーナツを販売。冬野菜の特化販売、ナガイモの体験販売もある。
豆まきは午後2時から。
また、みはらしファーム各施設は、開通当日から2月28日まで、記念キャンペーンとしてさまざまな特典を準備している。 -
ぺアーレ伊那で立石繁明さんの写真展
伊那社会保険健康センター「ペアーレ伊那」は2月末まで、「虫たちの子残し戦略」と題した写真展示をしている=写真。
撮影者は元信州大学農学部教授で伊那谷写友クラブの会長・建石繁明さん(71)。建石さんは10年近く、ペアーレ伊那の教室で写真の講師も務めている。
作品は身近にいる虫の繁殖行動をとらえたものが中心。
ほかの蜂(はち)の巣に卵を産み付け、自分の幼虫に他蜂の幼虫を食べさせる寄生蜂・オオセイボウの産卵する様子など、1枚1枚にはさまざまなストーリーがあるという。
建石さんは「繁殖戦略がなければ子孫繁栄にはつながらない。みんな虫の交尾などは知らないと思うが、自分の周りにあるありふれた現場に、不思議で面白い出来事がたくさんあることを知ってほしい」と話していた。 -
伊那谷や欧州の風景画67点
辰野町の洋画家・小澤晃一さん(71)の個展は24日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。小澤さんは元陽会の準会員で、昨年初冬にあった第36回元陽展で奨励賞を受賞するなど活躍。同店では3回目となる展示即売を展開する。
伊那谷の川辺や山並みのほか、ヨーロッパ風景などの油絵を中心に、近作67点を出品。サムホールサイズから、100号までが並ぶ作品は、生き生きとした力強いタッチで描かれ、見る人の注目を浴びている。
3年前に友人たちと写生旅行に立ち寄った、フランス・ブルターニュ地方の風景は、寺院、城壁、港町、田舎街などが題材。小澤さんは「フランスのブルターニュの寺院や城壁など、古い伝統の良さを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
手作りゲームで仲良し・交流深まる
伊那市の伊那北小学校(笠原富重校長、453人)で18日、冬のお楽しみ集会があった。児童会代表委員会の児童たちが考えたゲームを全校で楽しみ、学年間の交流の和を広げた。
全校児童が仲良くなるための、年2回の恒例行事。本年度からは、一学年から各2人ほどでグループを作り、校舎内を清掃する「縦割り清掃班」ごとで交流を深めた。
児童会代表委員会がつくったゲームは3つ。「爆弾ゲーム」は、グループで丸い円を描き、音楽が鳴っている間は右隣りにハンカチを回し、音楽が鳴り止んだときにハンカチを持っていた人が全員と握手した。
いつ音楽が鳴り止むのか、児童たちは緊張しながらゲームを満喫。負けてしまうと、恥ずかしそうに片手を差し出し、皆から握手を求めていた。
5年生の登内敏八君は「皆でいっぱいお話もできたので、もっと楽しく掃除ができそう」と、グループごとの交流が図れた様子だった。 -
伊那西高校から現代学生百人一首に3人が入選
小学生から大学生までを対象に、東洋大学が全国から募集した「現代学生百人一首」(約6万首応募)で、高校生ならでは思いを31文字の中で豊かに表現した伊那西高校文芸クラブの蔡・スさん(17)、下平悠さん(17)、下澤静香さん(17)が、見事入選100作品に選ばれた。蔡さんと下平さんは秀逸15作品にも選ばれた。複数の生徒が同時入選したのは初めてだという。
文芸クラブは、小説、短歌、詩など、を通して日々の創作活動に励んでいる。作品を発表する場に竏窒ニ、5年ほど前からさまざまなコンクールに応募している。
逃れられない悪夢の絶望感を巧みに表現した蔡さんは、自身が書いた小説の一場面を詠み込んだ。「先生にはあまりに小説すぎると言われていたので、入ると思わず驚いている」と話す。
下平さんは、テスト前の焦燥感を表現した高校生らしい作品。机に散らかった「消しかす」で、憂鬱(うつ)な気分を象徴した。
居眠りをする祖母に毛布を掛ける妹を詠んだ下澤さんは、素朴な表現で家族に伝えたい思いを詠み込んだ。
顧問の伊藤あけみ教諭は「どれも推敲(すいこう)に推敲を重ねた作品。6万首の中で3人が選ばれたことはありがたい」と話していた。 -
交通栄誉章「緑十字金章」に平沢久志さん
第46回交通安全国民運動中央大会(18日・東京都)で交通栄誉章表彰の最高章となる「緑十字金章」など、伊那署管内から2人1団体が表彰された。20日、受章者2人が同署を訪れ、中山均署長に喜びを報告した。
表彰を受けたのは、「緑十字金章」に伊那交通安全協会箕輪町交通安全協会相談役の平沢久志さん(76)=箕輪町沢=、同章「緑十字銀章」に同交通安全協会長の田中邦一さん(76)=同市富県=。優良団体等表彰の「交通安全優良学校」に富県小学校(同市)が称えられた。
平沢さんは1960年から45年間、地域の交通安全活動の先頭に立ち交通安全指導・教育に従事。今後の交通安全予防については「いよいよ権兵衛トンネルが開通するが、交通の流れが多くなることが懸念されるので、注意していかなければ」と語っていた。
田中さんは県警察官を退職後、県駒ヶ根自動車学校長を11年歴任し、運転者教育に貢献。2002年、伊那安協会長に就任してからは、安協会員をまとめ、事故防止対策に取り組んでいる。
富県小は交通安全教育の課外活動として「自転車クラブ」を10年以上継続してきた功績が認められた。昨年夏には、その活動が認められ、伊那署から感謝状を受け取っている。 -
防火コンクール審査会 ポスター・書道の最優秀賞などが決まる
伊那市の伊那公民館で18日、小学生を対象とした防火コンクールの審査会があった=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点づつと優秀賞を決めた。伊那防火管理協会、伊那消防組合消防本部の主催。
防火意識を高めるための恒例事業で、ポスター、作文、書道の部に、同消防組合管内の小学4竏・年生から約300点の応募。ポスターは建物、山林、車両などの火災予防を表現している作品が多い。
ポスターと書道の部の優秀賞以上の入選作品は、「春の火災予防運動」(3月1日竏・日)の期間、管内各市町村の役場や大型店などで展示。作文の部は後日、審査があり、入選作品は有線放送で発表する。 -
仏のプロサッカーコーチに学ぶ
伊那市の東部中学校で20日、仏のプロサッカークラブチーム「FCボルドー」の育成カテゴリー総括コーチのグレセー・ジャン・ジャク氏の講演会があった。1年生約280人が体育館に集合。生徒たちは、普段は聞けない、フランスのサッカー選手の育成についての話に耳を傾けた。
ジャク氏は21、22日、松本市で開かれる、県サッカー協会の指導者研修会の講師として、17日に来日。日本の中学生と交流がしたい竏窒ニの同氏の意向で、21日までの間、県内の5中学校などで講演会やサッカー教室を開いている。
ジャク氏は、技術、戦術、フィジカル、メンタルがプロ選手に必要な資質と訴え、その中でもメンタルは極めて重要で「同じ素質の選手でも、精神面で差がついてしまう」と強調した。
クラブの育成センターには14縲・8歳の若者が集まり生活。すべての人がプロで成功するとは限らないので、学業も重視して育成しているという。
ジャク氏のコーディネーター・通役で、2年間のブラジルプロリーグ経験のある、前田和明氏の講演もあった。 -
第10回福祉チャリティーオークション開催
伊那市社会福祉協議会などは社会福祉基金の充実を目的に市駅前ビル「いなっせ」で22日から、第10回福祉チャリティーオークションをしている。洋画や彫刻、書など、さまざまな分野で活躍する地元作家の作品約200点が、訪れた人を楽しませている。
近年は隔年ごと開催している。伊那市とかかわりのある市内外の作家約60人から、多彩な作品が寄せられた。
絵画のサイズは、6号以下に絞ることで著名な作家の作品も、求めやすい価格になるようになっている。また今回は、実演、体験コーナーを充実。合併を控え、高遠町・長谷村にも、オークションの開催を告知した。
作品は最も高い金額で入札した購入者に販売するが、その場で購入することができる即売作品も多数並んでいる。一昨年は約200万円弱の収益があり、基金に積み立てた。
オークション実行委員長の橋爪まんぷさんは「家庭でも飾りやすいサイズ。この機会にぜひ買い求めてもらえれば」と話していた。
オークションは21、22日も午前9時からある。入場無料。 -
命、性ロマンチックに伝えて
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」(岡部竜吾理事長)は19日夜、学校教職員や保護者らを対象とした性教育講演会を伊那市生涯学習センターで開いた。
講師はバースコーディネーターの大葉ナナコさん(40)=東京都渋谷区。上伊那内外から集まった保健教諭や保護者、助産士ら約40人に、「いのちはどこからきたの?竏忠ニ庭から始まる性教育」と題して子どもに対する自身の性教育方針を伝えた。
大葉さんは、出産は痛くて苦しいと思っている子どもが多いとし、「生命の素晴らしさを伝える」大人の減少を指摘。
大学教授や産婦人科医の持論を踏まえ、「一番最初に命や性について聞かれたら、正しく、ロマンティックに伝えることが大切。子どもの心が動くように親子の出会いの物語をつくり、自尊感情を持たせるところから始めるといい」とアドバイス。また「大人が協力し合い、ネットワークを作って、より良い社会を築いていってほしい」と呼びかけた。
大葉さんは、「いのちはどこからきたの?竏・歳までに伝える『誕生』のしくみ」「えらぶお産」などの著書がある。全国各地の小中学校や高校などに出向き、成長に合わせて命や性について伝えている。 -
市職員の地区担当制を導入
伊那市は本年、市職員の地区担当制を導入した。職員が地区との連絡役を果たし、地区要望などを行政に反映するねらい。
これまでも職員がそれぞれ意識を持って取り組んでいたが、さらに行政と地元区長との連絡を密にし、満足度の高い行政サービスにつなげようと市長が新に任命した。任期は2年。
69区のほか、区に属していない住宅団地などにも配置する。1地区に地元の主任縲怏ロ長の職員を1人ずつ置くが、地区をかけ持ちする職員もいる。
職員の職務は▽行政の仕組みや制度についての質問に答える▽市役所あての文書を預かり、担当部署に届ける▽地域が抱える問題の解決策をともに考え、ケースによって市の担当部署に相談する竏秩B
20日、1回目の区長会で、小坂市長は「ご用聞きとして、苦情などどんなことでも伝えてほしい」と述べた。
終了後、区長と地区担当職員の顔合わせがあった。