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5号公園オープンセレモニー
駒ケ根市の国道153号伊南バイパス建設に伴う南田市場土地区画整理事業で市が整備を進めていた5号公園がこのほど完成し5日、現地でオープンセレモニーが開かれた。市職員のほか地元小町屋区の代表ら約20人が出席し、テープカットをして公園の完成と供用開始を祝った。園内に植えられている記念樹のヒイラギを寄贈した今井金文さん(80)=小町屋=には感謝状が贈られた。出席者のほか、経塚保育園の年長園児ら約30人も参加して花壇に花の苗を植え付け、待ち望んだ供用開始に文字通り花を添えた。
公園の愛称は、脇を流れる七面川に架かる「のぞみ橋」がすぐ近くにあることや、公園から中央アルプスが美しく望めることなどから「のぞみ公園」と名付けられることが発表された。管理は地元住民も積極的に協力して行っていくという。
公園は面積1200平方メートル。広々とした全面芝生の敷地にせせらぎ水路が流れ、モミジとヒイラギの巨木のほか、ログ調のトイレ、倉庫、手押しポンプ、木製ベンチなどが配されている。事業費は2211万3千円。続いて市は今年度中に4号公園の完成を見込んでいるほか、1窶・号公園は09年度までの完成を目指している。 -
夏休み演劇セミナー
演劇の面白さをもっと知ってもらおうとNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は4日、夏休み演劇セミナーを開講した。駒ケ根市のほか伊那市から中学生、高校生ら13人が参加し、ゲームなどを通して楽しく演劇の基礎を学んだ。
講師は劇団昴に所属するプロの演出家河田園子さん。「演劇に必要なのは想像力と表現力。ゲームなどを通じて楽しく力を伸ばしていこう」と呼び掛けた。約半数が演劇部に入っているなど演劇の経験があるためか、参加者らは臆することなくゲームを楽しみながら、与えられた課題に笑顔で取り組んでいた。
セミナーは駒ケ根市文化会館を会場に7日まで4日間の日程で開かれる。 -
コオイムシの生態
駒ケ根市立博物館は21日まで中原寧之さんの昆虫写真展「コオイムシの生態」をロビーで開いている=写真。雌が雄の背中に100個余りの卵を産み付け、孵化するまでそのまま背負い続けるという珍しい習性を持ったコオイムシの生態を撮影した34枚のパネル写真を展示し、分かりやすく、興味深い解説文をつけている。
中原さんは同市福岡在住のアマチュア写真家。ハッチョウトンボで知られる南割公園のトンボの池にコオイムシが生息していることを今年6月に発見し、その生態の撮影を続けてきた。
午前9時30分窶伯゚後6時30分。月曜日休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
おもしろ科学教室
駒ケ根市の東伊那公民館(細谷悦子館長)は5日、第4回親子文庫かみしばい会「おもしろ科学教室」を同館で開いた。夏休み中の小学生約20人が参加し、講師の三溝祥三さんの指導で工作「ふしぎなプロペラ」と体験「ヒトの体のふしぎ」を楽しんだ。
「ふしぎなプロペラ」は割りばしの先端に紙やプラスチックの羽を画鋲で取り付け、はしの側面をこすって振動を与えると羽が回りだす窶狽ニいう竹トンボに似た形のもの。三溝さんは「いろいろ工夫してみてください。どうすればよく回るかな?」と問いかけた。子どもたちは相談しながら、材質や大きさが異なるプロペラを、ああでもない、こうでもない窶狽ニ代わる代わる取り付けて試したり、割りばしの側面にカッターやのこぎりでギザギザの切り込みを入れたりして、うまく回るまであきらめずに何回も挑戦を繰り返した=写真。どこかで「回ったよ!」と興奮した声が上がると子どもたちは「どこどこ?」と周りに集まってじっくり見つめ、早速同じ方法を試してみたり、さらにうまく回そうと新たな工夫を加えたりしていた。 -
子ども相撲教室最終日 大相撲入間川部屋
駒ケ根青年会議所夢少年委員会が主催する子ども相撲教室は全4回の日程の最終日となる6日、駒ケ根市で夏合宿中の大相撲入間川部屋の力士10人を同市切石公園の土俵に迎えて開かれ、参加した小学生男女約40人が大きな胸を借りてのぶつかりげいこなどに汗を流した。
しこを踏み、すり足を繰り返して体を馴らした後、子どもたちは一人ずつ力士に向かってぶつかりげいこ。張り切って思い切りぶつかっていくが、もちろん力士らはびくともしない。「気合が足りないぞ」「もっと強く押せ」と土俵の周りで見つめる力士から声が飛ぶ。相手を土俵から押し出さなければ次に交代できないとあって子どもたちは必死の形相で力を込め、やっとのことで力士を押し出すと疲れ切った表情で「ありがとうございました」と礼をしていた。
けいこの後はそろってちゃんこ鍋を囲み、楽しく相撲談議に花を咲かせた。 -
納涼シルクまつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムとふるさとの家で6・7日、納涼シルクまつり(実行委員会主催)が開かれた。地鶏を使った焼き鳥やおやき、焼きトウモロコシなどを販売する東伊那の味コーナー、地元産の新鮮な花・農産物の直売コーナーなどのほか、ヨーヨー、わたあめなどの屋台が設けられた。照りつける強い日差しの下、スイカが無料で振る舞われるコーナーには行列ができるなど、会場は訪れた観光客らでにぎわった=写真。
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サンポークリーン作戦
駒ケ根市に本店をおく不動産業サンポー(北村武夫代表取締役)は2日、地域の環境整備に協力しようと市内道路のクリーン作戦を行った。社員25人が出て、店舗の前を走る道路の両側約500メートルにわたって、捨てられたごみを拾い集めたり、緑地帯に生えた草をむしったりした=写真。集めたごみや草はごみ袋10袋になった。
同社は年3回のクリーン作戦を計画。今回は5月に続き、2回目の実施。次回は11月に行う予定という。 -
夏休み小学生演劇体験スクール
こまがね演劇文化創造劇場は4日、今年で9回目となる「夏休み小学生演劇体験スクール」を駒ケ根市文化会館で開講した。6日までの3日間の日程で低学年、高学年のコースに分かれて参加した計40人の児童は、講師を務める劇団昴のプロ演出家三輪えり花さんの指導により、さまざまなゲームで体を動かしたり絵を描いたりして楽しみながら、想像力を伸ばして全身で表現していた。
三輪さんが「目を閉じて、体がゆっくりと溶けていくことを表現してみて」と呼び掛けると、子どもたちはゆらゆらと動きながらだらりと床に寝転んだ。「次は卵から生まれてくる。何になったかな?」の呼び掛けには、四つんばいになってゆっくりと歩いたり腕を広げて走り回ったりしながら「あなたは誰」と互いに質問し合っては「ライオン」「チョウチョ」「カエル」などと弾けそうな笑顔で答えていた。 -
駒ケ根市議会第6回臨時会
4日、駒ケ根市議会は第6回臨時会を開き、▽05年度一般会計補正予算案▽高校改革プランに伴う再編整備候補案の白紙撤回を求め駒ケ根工業高校の存続を求める意見書窶狽フ2件について審議し、いずれも原案通り可決して閉会した。
05年度補正予算は歳入歳出それぞれに327万円を追加し、予算総額140億8332万円とするもの。歳入では県のコモンズ支援金として807万円の増額。歳出では同支援金事業として▽道路愛称名標識設置事業(120万円)▽いつでもお年寄りとふれあい育ちあいモデル事業(70万円)窶狽ネどが計上された。
議員発議による駒工の存続を求める意見書は、県教育委員会が6月に示した駒工を赤穂高校に統合するなどとした再編案の白紙撤回を求めるもの。意見書は県知事、県教育委員会委員長、高校改革プラン推進委員会第3通学区推進委員長らに宛てて数日中に提出される。 -
駒工存続を願う大集会
県教育委員会が6月、駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するなどとした高校再編整備候補案を公表したことを受けて駒ケ根工業高校同窓会(三浦靖幸会長)は3日夜「駒工存続を願う大集会」を駒ケ根市文化会館で開いた。同窓会やPTAの関係者ら約100人が参加し▽再編整備候補案を白紙に戻すこと▽地域住民の声を反映した議論をすること▽各学校が積み上げてきた成果を十分に検討すること窶狽ネどを推進委員会に求める集会宣言を採択して全員で「頑張ろう」を三唱し、駒工存続に向けての決意を新たにした=写真。
三浦会長は「この会を契機として署名活動をさらに協力に推進し、駒工存続を勝ち取ろう」とげきを飛ばした。参加者からは「上伊那の基幹産業は工業だ。地元企業を支える工業高校がなくなるのを許すことはできない」「駒工の統合・廃止は地域の弱体化にもつながる。将来のためにも独立した工業高校として残さなければならない」などの意見が相次いだ。
駒ケ根工業高校は1942年、赤穂農商学校福岡農場として発足、61年に工業課程が新設され、64年に赤穂高から分離独立した。現在機械、電気、情報技術の3科に計約330人の生徒が学ぶ。卒業生の進路はこの10年間進学と就職はほぼ半数ずつで推移し、就職先の大半は地元の製造企業。 -
収容所で生き延びる
「ここはどこだ?」眠りからさめ、ぼんやりした目で見回すと周りは死体だらけだった。「…ここは収容所の死体置き場らしい。そうだ、発疹チフスにかかり、高熱が出て意識不明になった。そして回復の見込みなし窶狽ニして捨てられたのだ」零下30度の吹きさらしの中で少しずつ意識がはっきりしてきた。
◇ ◇
1945(昭和20)年に応召し、精鋭の関東軍特殊部隊に入隊。大陸で鉄橋や線路を爆破するなどの任務に当たっていた。
「ソ連・満州の国境付近に駐留していた8月9日の未明、突如として歩哨の『ソ連軍侵入!』の悲鳴が響いた。中立条約を一方的に破ったソ連の侵攻が始まったのだ。警戒はしていたものの、不意を突かれて味方部隊は大混乱に陥ったが何とかその地に踏みとどまり、終戦を知る8月28日まで必死でソ連軍と戦い抜いた」
戦争は終わったが、捕虜となった後は酷寒の収容所で飢えと病との戦いが始まった。
◇ ◇
敗戦翌年の1月、死体置き場から生き返って兵舎に戻ったものの、下着や靴下、手ぬぐいなどの持ち物はすべて「形見」としてほかの兵のものになっていた。「収容所では栄養不足を補うためそれぞれの兵が現地人との物々交換で食料を得て何とか生きていた。病気の癒えない身でその手だてを失っては生き延びるのはほとんど絶望だった」体重は応召時の65キロから30キロにまで落ちていた。
栄養失調で衰弱は進み、今度こそ本当に死体置き場行きか窶狽ニ思い始めたある日、曹長から呼び出しを受けた。何事かと思い、直立不動で言葉を待っていると「貴様は上伊那出身か」と聞かれ「そうであります」と答えると「そうか。おれもだ」と笑顔が返ってきた。「よし、これを食っていけ」と出された食事は初年兵の身分には考えられない、バターをかけた米の飯、野菜や魚の缶詰など窶煤Bしかも「これからは毎晩来い」との信じられない言葉。「こんないいものが収容所にあったのかと思うほどだった。お代わりまでさせてもらって…。その後収容所が閉鎖になるまでの2カ月というもの、この食事のおかげで体力を取り戻すことができた。まさに地獄に仏でした」
◇ ◇
収容所を出て10月に佐世保にたどり着くまでになめた苦しみは「筆舌に尽くしがたく、生きるためだったとはいえ、とても人に言えることではない。このまま墓の中まで持って行くより仕方がない…」。
あれから60年。また8月がやってきた窶煤B
(白鳥文男) -
全日本ジュニアテニス選手権大会出場激励
ダンロップ全日本ジュニアテニス選手権大会(5窶・0日、大阪市)の14歳以下ダブルスに出場する駒ケ根市立東中3年の滝澤紗耶香さん(14)は3日、母親の美千子さん(41)、同市硬式テニススポーツ少年団長の古谷和男さんとともに市役所を訪れ、中原稲雄教育長の激励を受けた。滝澤さんは「全国のレベルは高いが1回戦は必ず勝つ。頑張っていい成績を残したい」と力強く決意を語った。
滝澤さんは小学3年からスポーツ少年団でテニスを始めた。古谷団長は「男子選手に劣らないハードヒッター。全国の選手が集まるあこがれの舞台でどこまで通用するか楽しみだ」と期待を寄せる。
ペアを組む渡辺彩さん(松本市立高岡中2年)とは昨年12月に行われた大会のシングルスで戦った間柄だが、試合直後「ペアを組みたい」と申し出があったという。2人は週1回程度松本市で練習を重ね、7月の北信越大会(福井県)で優勝して晴れの全国大会出場を決めた。ダブルスには全国から32ペアが出場、トーナメントで優勝を争う。滝澤さんペアの初戦は大会初日の5日。 -
入間川部屋夏合宿
駒ケ根市で毎年夏合宿を行っている大相撲の入間川部屋が今年も来駒した。3日、元関脇栃司の入間川親方と同市北割一区出身の力士池戸らが市役所を訪れ、中原稲雄教育長にあいさつした。
入間川親方は「涼しい上、けいこの後には温泉にも入れる。こんないい環境の合宿地はない」と笑顔で話した。昨年3月に入門し、現在序二段(東69枚目)の池戸は「先場所負け越した悔しさをばねにして9月場所でいい成績を残せるよう頑張りたい」と合宿に向けての抱負を語った。
中原教育長は「池戸君は中学生のころから大きくてよく目立っていた。このところ一段とたくましくなって心強い。ぜひ頑張って」と激励した。
合宿に訪れたのは親方をはじめ力士12人のほか床山ら計15人。力士らは同市滞在中、けいこの合間をぬって子ども相撲教室や交通安全キャンペーンなどに協力するほか、8日には池戸の出身園でもある北割保育園を訪問することにしている。 -
赤穂中学校職場体験
駒ケ根市の赤穂中学校2年生9人が1日、職場体験で駒ケ根警察署を訪れた。向山静雄署長の講話を聞いた後、警察官の仕事について説明を受けたり、鑑識係の指導で似顔絵の描き方や指紋の取り方などを体験した。
犯人を逮捕するために大切な手掛かりとなる似顔絵の描き方体験では、鑑識係の担当者が描き方のこつを伝授した。生徒らは2、3人が組になって教えられた通りに互いの顔を画用紙に描いたがなかなか似ず、絵を見ながら笑い合っていた。
指紋採取の体験では、ドラマや映画などで見る専用の道具を実際に使い、瓶や紙に残された指紋を取った。鮮やかに浮かび上がる指紋を見て生徒らは「すごい」「面白い」などとしきりに感心していた=写真。
生徒らは「警察の仕事は思っていたよりも大変そうだが、やりがいもあると感じた」「今まで知らなかったいろいろなことが分かって楽しかった」などと感想を話していた。 -
自転車の中学生が重傷
3日午前8時20分ごろ、駒ケ根市東伊那の市道交差点で、伊那市伊那部下新田の無職久保村千代里さん(60)運転の普通乗用車と駒ケ根市東伊那の中学生片桐僚佑さん(14)の自転車が出会い頭に衝突した。片桐さんは駒ケ根市内の病院に運ばれたが右下腿部骨折の重傷。久保村さんにけがはなかった。駒ケ根署で事故の原因を調べている。
現場は見通しの悪い丁字路で、信号機や一時停止の標識などはない。
この事故で今年同署管内の交通事故件数は140件、負傷者数は203人となった。 -
紙芝居をつくろう
日本の文化である紙芝居の制作を通して、イメージを絵にする喜びを知ってもらおうと駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は2・3日「紙芝居の伝承と発展窶伯セい伝え、見伝え、聞き伝え窶博・ナ居をつくろう」を同館で開いた。駒ケ根市のほか伊那市や箕輪町から小中学生や一般の男女約60人が参加し、童謡や小説のイメージを絵に描いて紙芝居としてまとめた。
松井君子副館長は「絵が苦手という人もいるが、どの絵もみな素晴らしい。上手い下手という先入観は持たず、自信を持って素直な気持ちを大胆に表現して」とあいさつした。
紙芝居の制作に取りかかるのに先立って絵のイメージを膨らませるため、駒ケ根市の女性コーラスグループ「ともがき」が約20曲の童謡・唱歌を披露した。じっくりと曲を聴いた参加者らは数人ずつのグループに分かれ、早速画用紙に向かってクレヨンや鉛筆、絵筆を走らせた=写真。
約1時間後、完成した紙芝居をそれぞれのグループが発表。「夕焼け小焼け」や「どこかで春が」「しゃぼん玉」などの歌のイメージを表現した個性豊かな作品に大きな拍手が送られていた。 -
「花と緑と水の会」感謝状
駒ケ根市の市民グループ「花と緑と水の会」(萬幸一会長・66人)は同市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)の玄関や駐車場などに花壇を作って花で飾り、患者らの心を慰めたとして27日、同病院から感謝状を受けた。発案に関わった中原正純市長にも受賞を報告しようと1日、萬会長らが市役所を訪れた=写真。
萬会長は「患者さんも周りに花がいっぱいの方が治りが早いのではないか。病院だけでなく街中を花でいっぱいにしたい」と話した。中原市長は「皆さんのおかげで病院が潤いのある空間になった。今後もぜひ引き続いて活動をお願いしたい」と話し、笑顔で喜びを分かち合っていた。
同会は昨年9月から同病院の玄関、駐車場、中庭などに花壇を整備して花を育て、会員らが代わる代わる手入れを行っている。 -
県看護大大学運営協議会
駒ケ根市の県看護大(深山智代学長)は大学の運営に広く県民の意見を反映させるための大学運営協議会を新たに設置し1日、第1回協議会を同大で開いた。看護の現場、経済界、教育研究機関などの各界からの委員10人が出席し、大学が今後目指す方向や評価の方法などについて大学側の説明を聞いた。座長には鍋林代表取締役会長の島孝一さんが選出された。
会議は年に数回開かれ▽地域貢献のあり方▽カリキュラムの改革▽教員の教育・研究能力の向上▽入学者選抜方法の改革▽自己点検・評価の検証窶狽ネど、大学の運営に関するさまざまなテーマについて助言・提言を行っていく。
委員は次の皆さん。
旭洋一郎(長野大社会福祉学部教授)大澤智恵子(NPO法人アウトホスピタルケア研究会理事長)奥原ます子(諏訪赤十字病院看護部長)小澤英浩(松本歯科大学長)小西郁生(信州大医学部附属病院副院長)佐々木学(泰阜村診療所長)島孝一(鍋林代表取締役会長)鈴木のり子(伊那中央病院看護部長)牧野光朗(飯田市長)向山久美(上村役場保健師) -
子ども昆虫教室
駒ケ根市立博物館は親子・子どもふれあい事業の一環として31日、子ども昆虫教室を東伊那のふるさとの丘・あゆみ館で開いた。駒ケ根市のほか伊那市、飯島町などから親子ら11人が参加し、昆虫採集の方法や標本の作り方などを学んだ。
講師の駒ケ根市誌編集委員田中邦治さんが虫捕り網の上手な使い方などを伝授した。「チョウなどは特に羽が傷みやすいから網は出来るだけ軟らかい材質の物が良い。網から取り出す時は羽を持ってはいけない。胴体を軽く押すと仮死状態になるから胸のあたりをつまむように」参加者らは「初めて聞いた」などと感心しきりだった。標本の作り方について田中さんは「足と触覚をきちんと整えてない物は標本とはいわない。特に触覚は細長くて傷みやすいので慎重に」などと指導した。
講義の後、参加者らは虫捕り網を持って近くの林に繰り出し、覚えたばかりの方法でトンボやチョウを上手に捕まえていた。 -
こまがね男女共同参画社会を目指す市民の会発足総会
こまがね男女共同参画社会を目指す市民の会は1日、駒ケ根駅前ビル・アルパで発足総会を開いた。会員ら約30人が出席し、規約案や05年度事業計画・予算案などを承認し、発足に伴っての初代役員を選出したほか、同会の愛称を「いきいき市民の会」とすることを決めた。総会後、松本大助教授の白戸洋さんによる「地域における男女共同参画」と題した講演会を一般にも公開して行った。
会長に選出された三井貞明さんは「結婚し、子どもを育てることが本当の男女共同参画だと思うが、その家庭が崩壊していることが問題だ。平等社会の実現に向けて少しでも役に立ちたい」と意気込みを語った。
同会は市が開いた04年度男女共同参画推進講座の修了生が中心となって設立準備会を結成し、市民に参加を呼び掛けるなどして発足にこぎつけた。今後、男女共同参画社会の実現を目指し、市と連携を図りながら、学習会、講演会などを開催していく。
役員は次の皆さん。
▽会長=三井貞明▽副会長=松本瑩子、中坪宏明▽会計=松崎敏子▽監事=小川周次、鈴木里子▽幹事=伊沢恵子、小林正昭、小宮山よし子、須田秀枝、戸枝まゆみ -
親子木工教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は30日、親子・子どもふれあい事業「親子木工教室」を同市東伊那の「ふるさとの丘・あゆみ館」で開いた。市内の親子約20人が参加し、木を使った小鳥の巣箱やえさ箱、森の動物などを作った。
指導に当たったのは「木の香の会」会員の宮脇保さん。参加者は宮脇さんの用意した巣箱の材料をそれぞれ受け取ると、木の板を組み合わせて早速組み立て始めた=写真。子どもたちは「難しいなあ」などと言いながら保護者や宮脇さんらの手を借り、苦労の末どうにか巣箱を完成させると、手にとってうれしそうに眺めていた。
宮脇さんは「巣箱に鳥が巣をつくる確率は60%くらいかな。木の上など敵の手が届かない高い所に置くのがいいよ」などとアドバイスしていた。 -
親子夏レクリエーション
駒ケ根市の北割2区は夏休み恒例の「親子夏レクリエーション」を同市東伊那のふるさとの丘で開いた。地区内の小学生と保護者ら約100人が参加し、自然の中でネイチャーゲームやバーベキューなどを楽しんだ。
芝生広場に集まった参加者らはネイチャーゲーム指導員の北原茂さんら4人のコーディネートで「私は誰でしょう」ゲームに挑戦。参加者は1枚ずつ配られたカードに書かれた「フサフサした大きな尻尾があります」「全身ウロコで覆われています」などの手掛かりを読み、知恵をしぼって動物の名前を考えつくと「ハムスターだ」「フクロウ」「カエル」などと叫んでは仲間同士グループをつくるなど、歓声を上げてゲームを楽しんでいた。 -
特別養護老人ホーム観成園夏祭り
駒ケ根市の特別養護老人ホーム観成園(福島紀六園長)は29日夕、夏祭りを開いた。玄関前の広場には「祭りを楽しみにしていた」という入所者のお年寄り約40人が出て、チンドン屋の音楽に合わせて歌を歌ったり、輪投げやボーリングなどの手づくりゲームを楽しんだ。
祭りには入所しているお年寄りのほか、子どもたちをはじめ地域の住民や社協の関係者なども多く訪れ、手づくりみこしをかついだり花火をしたりして互いに交流しながらにぎやかに夏の夕べを楽しんだ。
観成園は来年度末までの移転が既に決まっているため、関係者は地域との交流の機会が残り少ないことを残念がっていた。 -
第24回お陣屋まつり
町に代官の陣屋が置かれていたことに由来する町民挙げての祭り「第24回お陣屋まつり」が30日、飯島町で開かれた。田切の日方磐(ひかたいわ)神社の周りでは江戸時代の装束を身にまとっての代官行列が行われ、せみ時雨の降る中「えいほ、えいほ」の掛け声に合わせて竹やぶや林の中の道を静々と進んだ=写真。境内では神社に伝わる史実を基にパロディー風に仕上げた素人歴史劇が披露されて観客の大喝さいを浴びたほか、剣舞、お陣屋太鼓などがにぎやかに催され、集まった家族連れの歓声が境内に響いていた。
飯島駅前の広小路でも高坂宗昭町長が代官に扮(ふん)した代官行列が行われ、沿道の見物人から「よっ、悪代官!」の声が掛かっていた。駅前広場では獅子舞いが奉納され、特設ステージでは鼓友、龍真、鼓楽の3グループが次々に太鼓の演奏を披露した。広小路ではお陣屋音頭に合わせて数々の連が踊りを繰り広げ、子どもみこしが威勢よく練り歩くなど活気があふれた。空がすっかり暗くなった午後8時には煙火の打ち上げも始まり、夜空に次々に咲く花火と揺れる提灯みこしの灯が通りを赤く染め、祭りのにぎわいは最高潮に達した。 -
あす(31日)アレチウリ駆除統一行動
水辺を中心に大繁殖する外来種アレチウリを駆除する統一行動が、31日に行われる。諏訪・上伊那・下伊那の天竜川は天竜川ゆめ会議が、三峰川と伊那市内の天竜川は三峰川みらい会議が主催し、多くの市民の参加を呼びかけている。
アレチウリやハリエンジュ(ニセアカシア)など外来種の繁茂は在来の植生を破壊し、日本の川の・ス原風景・スを変貌させるものとして問題視されている。
繁殖力が強く、駆除にあたっては根こそぎ引き抜くことや広範囲にわたって一斉に行うことが重要。
上伊那では三峰川みらい会議が中心になり行政・住民・企業などの協働での駆除作戦が行われてきたが、05年度からは7月31日が全権統一行動日に指定され県内各所で一斉に取り組まれることになった。
当日は伊那地区は、三峰川の三峰川橋上流左岸に集合(そこから4カ所に移動する)午前8時半から12時まで。。駒ヶ根地区は天竜川・新宮川合流地点。午前7時から10時まで。
当日参加大歓迎だが、作業用軍手と長袖・ズボンの服装、熱中症予防に充分の水を持参して欲しいと主催者は呼びかけている。 -
心の教育研修会
豊かな人間性を育てる教育に役立てようと駒ケ根市教育委員会とモラロジー研究所は29日「心の教育研修会」を駒ケ根市文化会館で開いた。市内の小中学校教職員ら約200人が参加し、基調提案、グループ別討議などを行ったほか、麗澤大名誉教授の細川幹夫さんによる講演「トヨタ成長のカギに学ぶ」を聞いた。
細川教授は、豊田式自動織機を発明し、トヨタの基礎を築いた豊田佐吉が幼少から「自分が日本の国土を2倍にして王様になり、皆を助けてやる」などと言って村人らから変人、気違いと呼ばれていたことを例に挙げ「常識的でないからといって決して悪い方に考えてはならない。佐吉のような変人こそが世の中を変えていく可能性を持っているのだから」と話し、個性を育てる教育の大切さを訴えた。 -
駒ケ根建設業組合ボランティア清掃作業
駒ケ根市と宮田村の建設業者34社でつくる駒ケ根建設業組合(佐々木正博会長)は29日、地域の美化に協力しようと駒ケ根市の伊南バイパス沿道と市内を流れる田沢川周辺のボランティア清掃作業を行った。同組合員らのほか、伊那建設事務所員、市職員ら約70人が参加し、草刈りやごみ拾い、アレチウリ駆除などに汗を流した。
参加者らは真夏の日差しが照り付ける中、草刈り機やかまなどを手にして長く伸びた草を刈ったり、捨てられている空き缶やたばこの吸殻などを分別してごみ袋に入れたりしていた。
所河覚副組合長は「暑い中ご苦労様。交通事故とけがに気をつけて頑張って」とあいさつした。
同組合による田沢川の美化作業は4年目。バイパス沿いの清掃作業は昨年から行っている。 -
経営講座
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根は28日、05年度第1回の経営講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約40人が参加し、信州大工学部の遠藤守信教授による「ナノテクによる新産業戦略窶萩蘒P根への提言」と題した講演を聞いた。
遠藤教授は「駒ケ根は首都圏から少し遠いが、研究者には豊かな自然環境の中で腰を落ち着けて仕事をしたいという人も意外に多いので、電子、バイオ、医療などの研究所をつくる余地は十分にある」と話し、今後発展が期待される新分野として健康づくりのための食品やナノテクを応用したサプリメントなどを挙げ「駒ケ根には澄んだ水と空気がある。この恵まれた地域環境を生かし、3兆数千億円ともいわれる巨大市場に挑戦してみてはどうか」と駒ケ根独自の新産業への進出を提言した。 -
小学生夏休み短期スポーツ教室開講
生活が不規則になりがちな夏休みにスポーツに親しんでもらおうと駒ケ根市教育委員会は28日、小学生夏休み短期スポーツ教室を市民体育館で開講した。市内の小学生15人が参加し、開講式に続いて行われた第1回教室でキンボールなどを楽しんだ=写真。
まずは体をほぐすウォーミングアップ。床に白テープを貼ったラダー(はしごの形)を片足で連続ジャンプしたり、数多くセットされた高さ約20センチのミニハードルを両足で飛び越えるなどかなりハードなメニューをこなし、ようやく待望のキンボールとなったが、参加者らの半数はキンボールを知らないとあってまずはルールの説明から。「ブラック、グレー、ピンクの3チームに分かれて、コールされたチームの人はボールを床に落とさないように追いかけて…」ルールを覚えた参加者らは早速ゲームに挑戦。歓声を上げながら大きなボールを追いかけていた。
参加者は8月10日までの4日間にわたってキンボール、トリムバレーボール、キャッチ・ザ・スティックなどのスポーツを楽しむ。 -
駒工を育てる会駒ケ根支部臨時総会
県教育委員会が6月、駒ケ根工業高校を赤穂高校に統合するなどとした高校再編案を公表したことを受けて駒工を育てる会駒ケ根支部(会長・中原正純市長)は28日夜、臨時総会を市役所南庁舎で開いた=写真。約30人の委員が出席し、現在同校同窓会が中心になって活動を始めている統合反対の署名運動を、今後自治会組織などを活用して市民全体を対象に行うよう市区長会に要請することを決めた。
出席者からは「駒工は上伊那の基幹産業である工業を支えている貴重な存在。駒ケ根市だけでなく地域全体の問題としてとらえることが重要だ」「統合反対の熱意をさらに強くアピールするためには署名運動だけでなく、高校改革プランについて審議している第3通学区推進委員会に対して直接陳情することなども考えるべき」「市民参加の総決起大会を開いたりするなど、行動で示すことも必要だ」などの意見が出された。
同校同窓会の三浦靖幸会長は「署名活動を区長会が行ってくれるのであれば同窓会としては伊南地域以外の市町村などでの署名活動を行うなど、統合反対を訴える範囲をさらに拡大していきたい」と話した。
同窓会は8月3日に駒ケ根市文化会館で駒工存続のための決起大会を開くことを決めている。