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07みのわサマーフェスティバル開幕
イルミネーション点灯箕輪町の中心市街地で1日夜、初のイベント「07みのわサマーフェスティバル縲恂「来の子供達へ I LOVE YOU縲怐vが「みのわTMOネットワーク2004」と箕輪町商工会の主催で始まった。イルミネーションの点灯で、本町会場では、青と白の光の「天の川」や電飾のトンネルが夏の夜を明るく照らした。
イルミネーションは昨冬のイルミネーションフェスタの反響が大きく夏も計画した。本町は、七夕実行委員会(18人、伊藤隆委員長)が担当。テーマの「天の川」を壁面に作り、竹のアーチに電飾をつけた光のトンネル、動きを出そうと回転式の星も飾った。
「自分達が楽しくなければ、来る人も楽しくない」と、光のトンネルには「見つけると幸せになれる」小さな鈴があり、「本当の自分が見える」という覗き穴がある箱も置くなど遊び心が。箱は4日にも設置する。
伊藤委員長は、「最初の『天の川』のイメージが、若い人の考えや技術力などでどんどん広がり、想像以上の出来になった」と話している。
イベントは18日まで。点灯は午後7時縲・0時。本町・通り町の七夕祭り・歩行者天国は3-4日で、4日午後5時から本町で手作りゲームなど夜店が出る。日の出歩行者天国は5日午前11時から。蓼科高校ジャズクラブ演奏や出店などがある。 -
将棋団体戦で伊那小が全国3位の快挙
1校3人ずつのチームで戦う「文部科学大臣杯第3回小・中学校将棋団体戦」(日本将棋連盟など主催)が7月31日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館であり、小学生の部で、伊那市から出場の伊那小チームが県勢初の3位入賞の快挙を達成した。
出場した3人は、いずれも6年生の白井貴浩君(12)、弓田潤君(11)、原悠一郎君(12)。南信地区、県、東日本の各大会を勝ち上がり、東西各2校が集まる決勝大会の準決勝を1勝2敗で惜しくも敗れるが3位決定戦で対戦した加納(宮崎県)に2勝1敗で勝利、3位入賞した。
白井君と弓田君は、ともに市内の将棋道場に通うライバルで、弓田君が将棋をたしなんでいた原君を誘い同大会に初挑戦した。地区代表4校が集まる県大会で9局全勝、精鋭32チームで競った東日本大会では強豪・幌西(北海道)を破り決勝大会進出を決める竏窒ネど、この思い出は3人の宝物になったという。
3位入賞を果し、白井君は「東日本で勝てただけでもうれしかった」。弓田君は「自分たちの強さを信じて戦った結果」。原君は「2人がいたから心強く戦えた」と感想。3人はさらなる成長を誓い、中学校団体戦の優勝を目指したいという。
3位入賞の楯と賞状を掲げる3人(左から原君、白井君、弓田君) -
住民有志が地域活性化ねらう
伊那市高遠町三義区の「山室の将来と発展を考える会」(松井教一代表)は、区内の遊休農地を利用してショウブなどを栽培する。地域の魅力を発信し、活性化をねらう。
地域が発展するには、区内のさまざまな組織が枠を超え、協働で新たな事業展開が必要であるとして、5月、考える会が発足した。メンバーは農業関係者、地元有志、Iターン者ら10人。
「田舎暮らしの夢」「農業」をキーワードに▽花き栽培▽弱った弱ったボタンの養生園の造成▽人材のネットワーク化と、都会に向けて情報発信するためのホームページ(HP)作成竏窒ネどの事業を組んだ。
山際の湿田でソバを栽培しても生育が悪く、さらに所有者が地元を離れていたり、高齢化している課題も。そのため、湿田30アールにショウブのほか、アヤメ、ハスを植え、農地を有効に利用する。
「ボタン寺」として知られる遠照寺付近の農地には、ボタンを養生する場所を作り、遊休地の解消と苗木の増殖を図る。
HPでは、農作業体験の場を提供する「ふれあい農園」、法華道などの地域資源、人材などの情報を発信する。
松井代表は「人材が集まれば、地域の魅力も増す。夢や希望を描き、できるところから地域おこしを進めていきたい」と話す。
事業は、伊那市の地域づくり活動支援金に採択され、当面、花き栽培の環境整備に当たる。 -
市長宅で子グマ捕獲
7月31日夜に親子と思われるクマ2頭が出没したため、捕獲おりを設置していた伊那市小沢の小坂樫男伊那市長宅で2日朝、体長50センチほどの子グマが捕獲された=写真。
小坂市長宅に設置されている地蜂の巣箱を狙ってクマが出没したのは昨年に続いてのこと。今年の状況について小坂市長は「(飼い犬)ゴンもなくので外へ出てみたらハチの巣箱を倒し、ばりばりと食べていた。懐中電灯で照らしたら目が四つあったので親子かなと思った。次の日も絶対来るだろうと思った」と話す。
クマの出没を受けて市は1日に、市長宅に捕獲おりを設置。2日の朝確認したところ、子グマが捕まっていた。
今年伊那市内では、すでに5頭のクマが市内で捕獲されているが、上伊那地方事務所によると、昨年も上伊那管内では8月1日からほぼ毎日クマが捕獲が続いたという。
小坂市長は「クマが頻繁に里に出てくるようになったのはここ数年のこと。クマは本来人間を襲わない。なるべく山に返すよう、イヌを使って山に返すようなプロジェクトを立ち上げようと考えている」と話していた。 -
県大会出場の宮田村消防団3分団3部を激励
県消防ポンプ操法大会(5日、下伊那郡喬木村)小型ポンプの部に上伊那の代表として出場する宮田村消防団3分団3部(大田切区)の激励会が31日夜、村グラウンドであった。伊南消防協議会を構成する4市町村の正副消防団長が練習風景を見学。唐澤忠主将は「上伊那代表の名に恥じぬよう精一杯戦う」と力強く抱負を語った。
3分団3部は、昨年最下位に沈んだ村の大会で雪辱を果たし6年ぶりに優勝。上伊那大会でもほとんどミスがない抜群の成績で代表となった。
伊南消防協議会の下平昌男会長、同村消防団の平澤成己団長らは、熱心に練習を続ける団員の姿に目を細め「上伊那に宮田村消防団ありと存分に成果を披露してきて」とエールを送った。
2日夜には清水靖夫村長らも激励に訪れ、団員は完全燃焼しようと心に誓っていた。 -
大芝高原まつり
うちわ完成25日に開催する南箕輪村の第22回大芝高原まつりのうちわが完成した。
デザインは、南箕輪中学校1年2組の金田理紗さんの図案を採用した。裏面には「大芝高原音頭」の歌詞を印刷している。
6千本作り、村内の全戸に配るほか、祭り当日も会場で来場者に配る。 -
花ろまん21天空の花園-
高山植物は全て原種である。万物創世の神々が創りたもうた姿形、色そのままに。人の手でゴテゴテと飾りたてられ、もとの花と似ても似つかぬほど作り変えられた園芸種が溢れる中、人々は原種に憧れ、高山に登る。そして、氷河期から、苛酷の自然環境で生き続ける、そのけなげさが感動を呼ぶ。
中央アルプスは千畳敷カールからりょう線まで、残雪がとけると、山の花たちが一斉に芽吹き、先を競って咲き始める。氷河が削り取られて出現したカールは、豊かな地下水で潤い、6月から9月までわずか4カ月の間に、カールの看板、コバイケイソウ、特産種のコケコゴメグサをはじめ、120種類の多種多様な花たちが短い夏を謳歌し、子孫を残すために大急いで実を結ぶ。
乾燥と強風にさらされるりょう線では、孤高の女王コマクサ、中央アルプスの特産種、コマウスユキソウ、絶滅危ぐ種のハハコヨモギが岩場にしっかりと根を下ろし、存在をアピールする。
今回は中央アルプスの白色系、黄色系、紫系、赤系と色別に代表的な花を紹介するとともに、観光ボランティアガイド、加藤英宏会長に中アの魅力を、日本高山植物保護協会副会長、伊那谷支部長の片桐勝彦さんに山の花を見る時の注意事項をお聞きした。写真(1)縲・13)は片桐さんが撮影したものです(大口国江)
##(中見出し)
中アの花畑は紫が特に鮮明、観光ボランティア・加藤英宏会長
千畳敷ホテル前で観光客に高山植物について、特徴や見分け方、和名の由来など丁寧に説明している加藤さんに中アの魅力をお聞きした。
「紺碧の空に屹立する中アのシンボル宝剣岳、カールに広がるお花畑が多彩な景観を創る。晴れた日には南アルプス連峰、富士山まで見える眺望の良さ。高山植物の宝庫で多種多様な花が咲く。紫外線が強いため、グンナイフウロ、サクライウズ、ミヤマリンドウなど紫系が特に鮮明」と話す。
##(写真)
観光客に高山植物について説明する加藤さん##(中見出し)
「みんなで高山植物を守って」日本高山植物保護協会副会長、伊那谷支部長の片桐勝彦さん
千畳敷カール周辺で、グリーンパトロールに励む片桐さんに、花を見る時の注意をお聞きした。
「中アでは高山植物の保護のため、遊歩道や登山道にグリーンロープが張られている。植物は1度踏まれると回復困難の打撃を受ける。写真撮影、観察、休憩などで立ち入り禁止区域に入らない、りょう線などロープを張っていない所でも、登山道から外れないように」と話している。 -
伊那市と箕輪町でクマ捕獲
出没に注意呼びかけ伊那市と箕輪町で1日、クマを各1頭捕獲した。「出没時期なので十分注意してほしい」と呼びかけている。
伊那市は7月中に4件の目撃情報があったが、ますみヶ丘でイノシシ被害が続いたため設置した檻にクマが入った。体長130センチ、体重61キロのオス。箕輪町では、木下一の宮の畑で出荷間近のトウモロコシがクマの食害に遭い、7月28日に畑付近と上古田の東の2カ所に檻を設置。そのうちの1カ所に31日の夜に入った。体長120センチ、体高60センチ、体重53キロのオス。いずれも信大農学部准教授、上伊那地方事務所、猟友会などの立会いの下、1日に学習放獣した。
箕輪町では同日午前8時50分ころ、富田区と伊那市の境、県道与地辰野線付近で通りかかった町民がクマを目撃した情報もあった。
上伊那地方事務所によると、今年4月から6月までのクマ目撃情報は伊那市11件、駒ヶ根市4件、辰野町11件、箕輪町1件、飯島町4件、中川村1件の計32件。捕獲は1日までに9頭。 -
南箕輪村特産品の一つトウモロコシで村を売り出し
南箕輪村特産品の一つトウモロコシが、「信州大芝高原とうもろこし」の名前で真空パックの商品として関東、関西方面に販売される。大芝高原の写真や村イメージキャラクター「まっくん」のデザイン入りで、村や大芝高原のPRにつながると関係者は期待を寄せている。
製造者は久世食品(岐阜県岐阜市)。大泉の生産者が栽培するトウモロコシを毎日朝採りし、その日のうちに真空パックにして加工する。そのままでも、電子レンジや湯せんで温めて食べることもでき、採れたての味が楽しめる。年間5万本販売予定で、県内をはじめ関東、関西の市場に出るという。
今回の商品化は、「手作りの味さっちゃんの漬け物」を製造販売する大泉の原さち子さんが、昨年5月に松本市であった信州「食」の商談会に出品した際、漬物と併せて村のトウモロコシをPRしたのがきっかけ。久世食品がこれに着目し、原さんが仲介役となって村の売り出しに一役買った。
商品パッケージには生産者の顔、大芝高原、イルミネーションフェスティバルの写真、「まっくん」、村役場ホームページアドレス、地図を掲載。唐木一直村長は、「農産物が地域に出て行くことは村にも生産者にもいい。大芝の宣伝にもなる」と、村キャラクター「まっくん」の使用を許可したという。
商品の初荷が届いた1日、原さんは「ごみも出ないし、本当においしい。こうやって形になって全国に出ていくのはうれしい」と笑顔で話した。
今後、久世食品のホームページでトウモロコシの栽培、収穫風景も紹介される予定という。 -
理美容師の原辰徳さん
ヘアージャム・カットアーティスト部門で優勝南箕輪村北殿のソヤ・アート・ヴァーグに勤務する理美容師の原辰徳さん(27)=伊那市西箕輪=が、「2007ヘアージャム」(7月30日・松本市、トドリキ美容商事主催)のカットアーティスト部門に初出場で優勝した。
カットアーティスト部門は、モデルの雰囲気を引き出すヘアデザイン、メーク、衣装の総合力を競う。事前にメーク、カラーなどの仕込みをし、本番は40分の制限時間内にカットとセットをし、メーク直しをして仕上げる。18人が出場した。
4カ月前からモデル探しやイメージ作りで準備。「クールな中にカラフルな部分を出したい」とピンク、ブラウン、ゴールドを基調に、髪を非対象のボブにして色で陰影を出してモデルの雰囲気を表現。色を使った部分が評価されたという。
ヘアージャムは「自分を高める場所として毎年挑戦」しており、昨年はカットウィグ部門で優勝。今年はさらにレベルが上の部門に出場した。原さんは「初挑戦だったので(優勝に)ちょっとびっくりしている。自分のイメージしたものが80%くらいは再現できた。それが評価されたことはうれしい」と喜んでいる。
今回の優勝で、10月29日にある美容メーカー主催の全国大会名古屋会場に県代表で招待出場が決まっている。 -
【記者室】少年と花火
箕輪町の「2007みのわ祭り」が終わった。祭りの最後を飾る納涼花火大会は、今年は「みのわ手筒会」の手筒花火大会と、スターマインなどの打上花火大会が同時に見られる趣向で、多くの観客が集まった▼月夜に打ち上がる大輪の花火に加え、手筒会は手筒煙火のほかに打ち上げ煙火、小型煙火、仕掛け煙火など見所満載。観客席の最前列でカメラを構えていると、背後から「すごいね」「帰らなくてよかったね」と少年の声。驚きや感動がこちらにも伝わってきた▼花火を打ち上げる会員の勇姿に「花火選手になる!」と少年。子どもにとっては煙火打揚従事者もサッカーや野球の選手と同じ“選手”らしいが、少年の心には大きな夢の花火が打ち上がったようだ。(村上裕子)
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豊浦町と交流の第一歩に
伊那市の「第35回伊那まつり」(4、5日)に合わせ、北海道虻田郡豊浦町商工会の正副会長ら6人が来伊し、「遊ingビレッジ」に出店する。伊那市と豊浦町は市内の企業を通したつながりがあり、今回の来伊で、市民交流や企業間交流が具体化しそうだ。
市内西箕輪に本社を構える精密加工「フロンティア」の菊地睦昭社長が豊浦町出身であることが縁で、昨年4月、豊浦町の工藤国夫町長らが市役所を表敬訪問した経過がある。
菊地社長は「市民レベルでの顔合わせ。まず豊浦町を知ってもらい、徐々に交流の輪を広げたい」と話す。
豊浦町商工会では来伊した際、豊浦町産の豚肉を名物ソースかつどんに活用できないものか、伊那ソースかつどん会と交流する予定。また、海のない伊那での物産展も検討したいという。
ゆくゆくは企業誘致に結びつけたい考えで、期待を膨らませる。
「遊ing竏秩vは5日午後3時半縲・時、市役所西側駐車場で開く。ホタテの貝殻を粉末にした14色の「夢の砂」で絵を書く砂絵体験の場を設ける。
豊浦町は漁師町で、ホタテの養殖が盛ん。ホタテのほか、サケ、カニ、ウニなど海の幸が水揚げされる。 -
高遠美術館「子供対象WS」でモビール作り
伊那市の信州高遠美術館は29日、「アートスクールIV竏虫q供対象ワークショップ」を同館で開いた。地元を中心に上伊那の小学1縲・年生11人が参加し、東京芸術大の学生4人と一緒に、一人ひとつづつの造形作品「モビール」を作った。
美術館が一般を対象に企画する「アートスクール」の企画の一つで、同ワークショップは、芸術に親しんでもらおう竏窒ニ3年目。毎年、学生らを講師に招き、絵を書いてきたが本年は、針金や紐などを使い、吊るす物のバランスをとって作るモビールを製作した。
参加者は、美術館で用意した高遠公園で剪定して不用となった桜の枝の両先に、持参したペットボトルの蓋や木の実などを紐で吊るした。同市の東春近小の中村遼君(11)、大和君(8)兄弟は、色合いも考え、色とりどりのクリップなどを使用。完成品は、自分の部屋に飾るのだという。
左右のバランスをとりながらさまざまな物を吊るしていく子供たち -
伊那朗読の会が集い
伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は28日夜、同市美篶の飲食店シャルマンで「平和を願う朗読の集い」と題した朗読会を開いた=写真。会員9人が戦争に関する詩や小説などを読み、集まった約30人の観客が聞き入った。本年で6回目。
入会1年の小林美津子さん(66)=同市荒井=は沖縄決戦で亡くなった特攻隊員の遺品などを展示した、鹿児島の知覧特攻平和会館を訪れた時の気持ちを込め、山中二三子の「特攻人形」を朗読。小林さんは「この人の言葉をみんなに伝えれれば」と話していた。
そのほか、美輪明宏の「亡霊者達の行進」、松谷みよ子の「ベトちゃんドクちゃんからの手紙」などを朗読。観客は考え深げに目を閉じ、会員が紡ぐ言葉に耳を傾けた。
小林会長は「言葉で聞いたことは頭のどこかに残るもの。一瞬でもいいので噛み締めて、戦争について考えてもらいたい」と話していた。
「戦争と平和」をテーマに次々と朗読を披露する会員ら -
高校生が一日看護体験
駒ケ根市の昭和伊南総合病院で31日、県看護協会が企画した高校生一日看護体験学習があった。南信各地の9校から1縲・年生の男女生徒27人が参加し、病棟での看護などを体験した。
生徒らは白衣を着用し、数人ずつに分かれて各病棟で入院患者の身の回りの世話に当たった。病室を訪れた生徒らは患者の手足や頭髪を洗う作業を体験=写真。医療用手袋をつけて恐る恐る患者の体を洗い始めると、そばで見ていた担当の看護師が「もっと強く」「指の奥までしっかり洗って」などとアドバイス。高校生らは慣れない手つきながらゆっくりと慎重に作業をこなした。患者が「気持ち良かった」と言うと初めて緊張が緩み、うれしそうな笑顔を見せた。高校生らは患者の汚物処理などの作業も行い、看護師らの仕事の大変さに改めて驚いていた。
参加した伊那北高2年の巣山史織さん(17)は「将来は看護師になりたいので参加した。看護は思ったより力が必要で大変。患者さんと接するのはすごく難しいが、とてもいい経験になった」と話した。 -
親子木工教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は28日、親子木工教室を東伊那の「ふるさとの丘・あゆみ館」で開いた。市内の親子約10人が参加し、木を使った小鳥の巣箱やえさ箱、森の動物たちなどを作った。
指導に当たったのは「木の香の会」の宮脇保さん。参加者は宮脇さんの用意した巣箱の材料を受け取ると、木の板を組み合わせて早速組み立て始めた=写真。子どもたちは「難しいなあ」などと言いながら保護者や宮脇さんの手を借り、苦労の末、どうにか巣箱を完成させると手に取ってうれしそうに眺めていた。
宮脇さんは「小鳥が敵にやられないように、高い枝に置くのがいいよ」などとアドバイスしていた。 -
南大東島の子どもたちが伊那市に到着
8月3日に大東太鼓と島唄のコンサートを伊那市で開く沖縄県南大東島の子どもたちが31日、伊那市に到着し、伊那西小学校の体育館で音慣らしをした。堂々とした太鼓の音と威勢のいい子どもたちのかけ声が夏休みで静かになった学校中に響きわたった=写真。
もう一度伊那市で演奏したい竏窒ニいう2年前に来伊したメンバーの思いを発端とする今回、大東太鼓碧会からは小学生から高校生までの30人が、ボロジノ娘からは7人が来伊。予定より早く伊那市に到着した一行は、伊那西小で約2時間の練習に臨み、汗を流した。
碧会の宮城克仁君(17)と大城海君(17)は「伊那の人たちを感動させられるような演奏をしたい。初めて伊那を訪れる子たちには地元とは違う環境の中で南大東島の良いところ、伊那の良い所を感じてほしい」と話していた。
コンサートは8月3日の午後7時(開演は午後6時半)から。チケットは前売りで大人千円、小人500円(当日は大人1500円、小人700円)。
問い合わせはグリーンファーム(TEL74・5351)へ。 -
信州の伝統野菜「羽広菜」の伝承地に羽広菜生産加工組合を認定
県の信州伝統野菜・支援事業で羽広菜の伝承地栽培認定を受けた伊那市西箕輪の「羽広菜生産加工組合」(組合員10人、西村照幸組合長)に30日、宮坂上伊那地方事務所長から認定書が伝達された。西村組合長は「羽広かぶにも個人で作っているものにはそれぞれ質の違いがあるが、私たちが作っているものは昔から伝えられているものに一番近いと自負している。後世に引き継いでいきたい」と喜びを語った。
同制度は伝統野菜の継承と地域振興などを目的として県が今年から始めたもの。まず、学識経験者などでつくる認定委員会が今年4月に地域で継承されてきた38品目の野菜を「伝統野菜」と認定。また、それらの伝統野菜を一定の基準に沿って生産し、「伝承地」と認定された団体は、県の交付する伝承地栽培認定証を生産物に添付して販売できるようになる。
これまでに24団体が伝承地認定を受けているが、上伊那では初めて。伊那市西箕輪羽広を原産とする羽広菜は、江戸時代には種子が売られていたという記述もある。肉質が比較的軟らかく、甘味があるのが特徴で、同組合では収穫期となる11月始めころから漬物に加工したカブを販売している。
かすとみそを混ぜた昔ながらの漬け方のほか、浅漬けも好評で、今年からは生のカブも販売していく。 -
伊那市の2公民館で「子どもおいで塾」
夏休みの子供たちの居場所を提供する事業「夏休み!こどもおいで塾」が30日、伊那市内の2公民館で始まった。公民館に集まった児童は、宿題や自由研究などの学習のほか、スポーツやクッキングなどで交流を広げていく。それぞれ8月3日までの5日間。
2公民館は、伊那と富県の公民館。2年前、伊那で始めたのをきっかけに、本年、富県でも実施した。参加人数は伊那120人、富県21人で、伊那は昨年の約倍数。そのほとんどがリピーターで、保護者らの口コミで広がったという。
いずれも昼食を持参した児童たちは、午前中に自主学習し、午後は参加者同士の交流を楽しむ。学年、学校の垣根を超えたグループ行動が主となるため、上級生が下級生の世話を見ながら親ぼくを図っていく。
指導は公民館職員や、元小中学校教師のボランティアで、児童は仲間や講師の助言をもらいながら自主学習に励んだ。富県公民館に通う、同小5年の三浦正也君(10)は「いろんな人と出会えるので、早く勉強を終わらせてみんなと遊びたい」と話していた。
出来上がった夏休みの課題帳を講師に見てもらう児童たち(富県公民館) -
箕輪の唐沢さん・遺作展 一周忌に足跡刻む
箕輪町松島でカメラ店を営んでいた故唐沢秀夫さん(享年65)の一周忌に合わせ、妻洋子さん(66)と唐沢さんが指導者として携わった写真愛好会「箕輪写友会」メンバーらが8月5日まで、伊那市立伊那図書館広域コーナーで遺作展を開いている。入場無料。
作品は、フィルムカメラで撮影された全紙3枚、半切40枚の計43枚。県内を中心とした四季折々の風景写真が並ぶ。二科展の入賞作品や亡くなる1カ月前に撮影した遺作など、半世紀近く撮影活動をしてきた唐沢さんの足跡が飾られている。
撮影に労を惜しまなかった唐沢さんは、お気に入りの場所だった高ボッチ高原に、一冬で60回以上も通っていたという。遺作となった写真も同所で撮影。朝霧のなかで鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるレンゲツツジを写している。
洋子さんは「生きた証を見てほしい。1秒、1分という時間を惜しんで撮った写真ばかり。たくさんの人たちに見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時まで)。
唐沢さんの足跡が刻まれた作品が並ぶ遺作展(伊那市立伊那図書館) -
島崎洋路さん受賞記念 森林・林業シンポジウム
元信州大学農学部教授で島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=写真=の信毎賞受賞を記念した「森林・林業シンポジウム」が28日、南箕輪村の同大学あった。島崎さんの「森林整備は、いま…」と題した講演などに多くの学生らが耳を傾けた。信州大学農学部など主催。
講演で島崎さんは、少子化による担い手不足などにも触れながら、日本の林業の低迷していった現状を説明し、「昔のように里山をうまく使えるシステムが衰退しているのが要因」などと主張。「国の援助を受けながら大学などの機関で、この問題を深刻に受け止め研究を進めなければ」などと訴えた。
シンポジウムではこのほか、前岐阜県立森林文化アカデミー助教授の内田健一氏、飯南森林組合長の林和弘氏、県森林部長の加藤英郎氏3人が現場の声を伝えた。 -
地図情報システムで地域の支え合いマップを
宮田村中越区は、パソコンの地図情報(GIS)システムを住民自ら駆使して、緊急災害時の支え合いマップを作成しようと取り組み始めた。今までは初期に膨大な費用や労力がかかるとされ行政や企業が利用主体だった同システム。集落単位で活用する試みは上伊那では初、全国的にも珍しいが「これをきっかけに情報を寄せ合ったり、真剣に考える過程のほうが大切」と、関係者は希薄だった災害に対する住民の意識変化に期待を寄せる。
地図情報システムは様々な用途に使われるが、数百万から数千万円と高額。専門知識がないと操作も難しかったが近年10万円ほどの安価なソフトが登場し、容易に使いこなせることもあり着目した。
中越区は当初、除雪管理に使おうと計画したが、幅広い用途が考えられるシステムの利便性を発揮させようと、未整備だった支え合いマップからまず着手することに。県の元気づくり支援金から15万円の助成も受けた。
30日夜には区の役員が集まり、システムの使い方などを学習。さらにはどのような情報を地図に盛り込んでいくか、話題を広げた。
「支援が必要な世帯を色分けしよう」「色々な情報を盛り込み過ぎるのは逆に使いずらくなるのでは」など、さっそく熱く議論。
今までは区の集落センターとしか定めていなかった避難所についても、「隣組や班で1次避難場所を決め地図情報に盛り込もう」と話しは及んだ。
「このように頭をみんなでひねることこそ大切なのでは」と近藤健一区長。システム導入を提案した村総務課企画情報係長で同区担当職員でもある赤羽和夫さんも「地域のことを話し合うきっかけづくりになるはず。モデルケースにして全村に広げたい」と話す。
マップは9月の防災訓練に活用。緊急時に必要な情報を精査していく考えだ。 -
伊那市、子育てガイドブックの配布開始
子育てで困った時に役立ててもらおう竏窒ニ伊那市は1日、市内の子育て支援制度や子育てサークルや託児所、病院などの所在地と連絡先をひとまとめにした子育てガイドブックの配布を開始した=写真。
同ガイドブックは「子育てに関するさまざまな悩みをどこで相談したらいいのか分からない」という住民の声を受けて今年初めて作製したもの。子育てサークル代表者などでつくる「子育て支援ネットワーク連絡会」の協力のもと、妊娠した時の届け出方法からそれぞれの悩みに応じた相談窓口、市の子育て支援制度などを掲載しているほか、託児施設や子育てサークル、保育園が学校、病院などの所在地と連絡先の一覧をつけ、妊娠時から中学生までの相談窓口を明確化した。
約2千部を印刷した今年は、3歳児までの各健診で配布していく予定で、ガイドブックそのものは1年ごとに見直ししていく。 -
伊那市立図書館夏休み企画「ブックカバー&ヨーヨーキルト作り」
伊那市の市立図書館は29日、夏読書「サマーリーディング」事業の一環で、夏休み企画「ブックカバー&ヨーヨーキルト作り」をした。小学生が布でブックカバー作りを楽しんだ。
今年、読書のお手伝いをしようと「サマーリーディング」事業を計画。館内に職員お勧め本コーナーを設けたり、クイズの正解者の中から10人に本の袋をプレゼントするなどしている。
読書にちなんで計画したブックカバー作りは、参加者が文庫本やハードカバーなど好きな本の大きさに合わせて好みの布を縫って仕上げた。
伊那小学校5年の御子柴杏奈さんは、「お気に入りの本『鏡の向こう側』のカバーを作りたい」と好きな布を持参して参加。手芸好きとあって、器用に作っていた。 -
親子昆虫教室
駒ケ根市立博物館は29日、親子昆虫教室を中沢のかっぱ広場周辺で開いた。市内外の4組15人ほどが参加。トンボやチョウなど観察しながらつかまえ、標本の作り方も学んだ。
昨年まではふるさとの丘で開いていたが、今年は天竜川岸に場所を移した。
昆虫に詳しい田中邦治さんと氣賀澤和男さんを講師に、散策しながら虫探し。「こんな所にいた」など歓声をあげながら、網などを使って採集していた。 -
天竜川ゆめ会議がアレチウリ駆除作業
天竜川ゆめ会議は28、29日、岡谷市から飯田市までの天竜川流域でアレチウリの駆除作業を行った。総勢200人以上が参加し、自然環境に影響を与える植物を取り除こうと汗を流した。
そのうち駒ケ根市の会場は29日に新宮川合流点で行い約30人が参加。根気よく力をあわせた。
28日に行った宮田村の会場では、地元の大久保区と大田切区も協力。母なる天竜川の素晴らしさを改めて感じながら、足元の環境を考えていこうと作業に励んだ。 -
第54回上伊那郡市母子寡婦福祉大会
第54回上伊那郡市母子寡婦福祉大会は29日、伊那市の伊那公民館で開いた。上伊那郡母子寡婦福祉協議会、伊那市と駒ヶ根市の各母子寡婦福祉会の3者主催の同福祉大会は今年で長年の歴史に幕を閉じ、記念大会を伊那市の東部中学校合唱部の演奏が盛り上げた。
各協議会や福祉会の活動はこれまで通り継続するが、3者が集う福祉大会は協議の結果、今年で終了することになった。式典で加納春江大会長は、「変動する社会情勢の中で困難な問題を抱えているもの同士が集い、今後は若いお母さんが大勢集まっていける形にしていきたい。今後とも会にお力をいただきたい」とあいさつした。
式典では優良母子家庭、功労者の表彰もあった。 -
森林セラピーグランドオープン記念
親子スタンプ&ウォークラリー南箕輪村と村森林セラピー協議会は29日、森林セラピーグランドオープンを記念して、大芝高原みんなの森セラピーロードで「親子スタンプ&ウォークラリー」を開いた。約130人が参加し、森の中の3キロコースを楽しく歩いた。
親子で楽しみながらセラピーロードを歩き、いやし・健康・自然などの理解を深めてもらう目的。
夏休みで多くの親子が集まり、スタンプラリーカードをもらって出発。案内板に従ってさわやかなセラピーロード内のコースを歩き、「かたらい亭」「赤松の小屋」など4カ所のチェックポイントでスタンプを押してもらった。
4つのスタンプがそろってゴールした参加者には記念品としてお香と消しゴムのセット、さらに花火セットや大芝高原味工房のジェラート券が50人に当たる抽選もあった。 -
アレチウリ駆除大作戦
三峰川みらい会議などでつくる実行委員会は29日、伊那市の三峰川周辺5カ所で、「アレチウリ駆除大作戦」を実施した=写真。既存の植物などに影響を及ぼす外来植物を駆除する働きで9回目。環境問題に関心のある企業や地域ボランティアら約130人が作業した。
アレチウリは、ウリ科の一年草で、繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らしてしまう。そのため、種ができる秋までに根を抜き取るなどの駆除をしている。この日は、県下の駆除統一行動日で、天竜川ゆめ会議などが上伊那の天竜川を中心に作業した。
三峰川では、上流の長谷地域から三峰川橋下流までの5カ所に分かれて作業。参加者らは、繁茂するアレチウリを根元から一本一本引き抜いたり、かまで刈り取ったりと約1時間半の作業に汗を流した。
関係者によると、アレチウリは繁殖力が強いため根絶させるには、根気よく駆除を実施しなけらばならないという。実行委員長の三峰川みらい会議代表、織井秀夫さんは「みなさんの自宅近くでも見つけたら、関心を持って駆除してほしい」と話していた。 -
伊那JC 水と触れ合う企画でカヌー体験
伊那青年会議所(伊那JC)は29日、伊那市長谷の三峰川にある美和ダム湖で、「実践!原点体感学習(1)水に触れる」を開いた。集まった上伊那の小学生縲恪mZ生の約20人がカヌー試乗体験を通じて、水の大切さや郷土の自然のすばらしさを実感した。
伊那JCが、三峰川の水が海へ流れ出る場所の中田島砂丘(静岡県)で、10年ほど続ける「ウミガメ放流体験会」の事前学習として開いた初企画。関係者は「上流から流れたごみが、死んだウミガメの腹の中から見つかった。子供たちには、水の大切さを知ってもらいたい」と話している。
地元のカヌークラブメンバーの指導で試乗した。参加者たちは、水しぶきと涼風を受けながら湖面を探索。伊那小2年の登内瑛君(7)は「水の上を自由に動けて楽しかった。水を近くで感じることが出来たので、もう一度乗りたい」などと満喫していた。
伊那JCは、9月下旬のウミガメ放流に向け、8月中旬には源流域近くの鹿嶺高原(長谷)でキャンプを開く。
水しぶきを受けながらカヌーでツーリングを楽しむ参加者たち