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山岳愛好団体ら12団体が風力発電事業計画中止を求める
上伊那や諏訪市、茅野市などの山岳、野鳥、環境などの12団体は2日、入笠山周辺に計画されている2つの風力発電事業計画に対し、上伊那地方事務所長らに中止要望書を提出した。
要望書に「先人たちが守り、愛してきた自然環境、広く人々に親しまれている山域を著しく壊す。未来世代へ負の遺産を残してしまうことは明らか」と記す。伊那谷での計画が認められれば、他地域でも追随すると懸念し、事業計画主体者に計画中止を指導するよう求めている。
上伊那地方事務所には、団体代表者ら5人が訪問。
「伊那山仲間」の北原功副会長が要望書を読み上げ、山岳地帯に大規模な風力発電が建設された場合、水源汚染や森林伐採、道路造成による土砂崩落など自然環境への影響が予想されるとした。
牛越徹所長は「県の関係部局に伝え、総合的に検討したい」と述べた。
要望したのは、山岳団体、日本野鳥の会伊那支部、県自然保護連盟など12団体。上伊那地方事務所のほか、伊那市、高遠町にも出向いた。近く、諏訪地方事務所にも同様の中止要望書を提出する。
団体の入手した資料によると、三峰川電力の入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根上延長約11キロと、青木あすなろ建設=東京都=の入笠山縲恷ナ平峠縲恚熨サの尾根上延長約15キロに、高さ100メートルほどの風車を取り付ける計画。 -
4日に権兵衛トンネル開通イベント
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが4日午後2時、開通する。現地でのセレモニーのほか、伊那市内では開通記念イベントが繰り広げられる。
各商店街や実業団の役員でつくる商店街活性化イベント実行委員会は、商店街の活性化に結びつけようと「まちじゅう福豆・宝投げ大会」を企画。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那北地域活性化センター「きたっせ」を中心に開く。
福豆・宝投げ大会には福豆1500個、お宝券2108枚を用意。宝の中身は小売、飲食など175店舗から提供されたもので、18万円相当の人形をはじめ、パソコン講座の受講料割引、ラーメン無料券、1千・2千・3千円の商品券などが入っている。
木曽側からもスキー場リフト券などが寄せられる。
また、SBCラジオ「ラジオの王様」(午後零時8分縲・時49分)の中継があり、トンネル開通やみはらしファームのイベントなどを紹介する。
主な内容は次の通り。
【みはらしファーム】▽午前11時=豚汁・甘酒無料サービス、野菜・おからドーナツ・太巻き販売▽午後2時=福豆まき
【いなっせ】▽1時20分=豚汁無料サービス(先着200食)伊那中学校吹奏楽部コンサート▽2時10分=シャトレのローメンまん無料サービス(先着100人)▽3時=福豆・宝投げ大会
【きたっせ】▽午前10時=八幡町市(伊那と木曽の地酒の利き酒、豚汁無料サービス、和洋菓子・花・野菜などの販売)▽11時=子どももちつき大会▽午後1時15分=福豆・宝投げ大会▽1時半=なつかしシネマ上映会「銀座の恋の物語」 -
集合型町営住宅ハイツ小原F棟が完成
高遠町が定住対策で小原地区に建設を進めていた集合型町営住宅ハイツ小原南F棟が完成し2日、関係者約20人が出席して、しゅん工式があった。
集合型は95縲・9年度、瀬戸にA、B棟、小原南にC、D、E棟を建設。6棟目のF棟(9世帯)は、鉄筋コンクリート造の三階建て。延床面積は約600平方メートル(1戸あたり62平方メートル・2LDK)。
湿気対策、遮音対策を考慮した構造で、プライバシーの確保、日当たりにも配慮し、C棟北側に隣接して建設した。建設費は1億円余。
伊東義人町長あいさつで「入居者が地域になじんで、地元住民と仲良く生活していってほしい。(伊那市・長谷村との)合併後も、高遠地域の定住対策、活性化対策として引き続き住宅建設に積極的に取り組んでいきたい」と述べた。 -
水道水を考える 環境セミナー
箕輪町の松島コミュニティーセンターで29日、環境セミナーがあった。信州大学の出前講座として、繊維学部の中本信忠教授が「安全でおいしい水道水の再確認」と題して講演。町内の環境団体員や一般町民など約70人が集まり、耳を傾けた。松島分館(有賀正信分館長)主催。
中本教授は、安全といわれる水道水でもペットボトルの水を買う人が多い。塩素臭い水道水は信用されていない竏窒ニし、薬品処理をする「急速ろ過」と生物浄化する「緩速ろ過」処理の違いについて語り、「生でおいしい水道水を飲みたいなら緩速ろ過処理にしたほうがよい」と訴えた。
中本教授によると、急速ろ過は細菌を完全に取り除けないため、塩素殺菌を必要とするが、発ガン性物質の生成が危険視される。対して緩速ろ過は、自然界で水が浄化される仕組みを人工的に再現しているため、安全な水作ることができるという。 -
【記者室】「いな」を売り出す
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが、いよいよ4日に迫った。開通をきっかけに、伊那市内ではローメンまんや和菓子、パン、のれんなど新商品が次々と登場。他地域に向け「伊那」を売り出している▼権兵衛峠は「米の道」といわれる。トンネルで両地域を「結ぶ」ことから「おむすび」を連想し、新たなキャラクターを考えている人もいる。おもしろい発想だなと感心してしまうが、考えればいくらでも広がるという▼トンネル開通や高遠町・長谷村との合併を機に「何かできることはないか」と考えることは、改めて地域資源を見直すきっかけにもなっているようだ。「こういう取り組みが各店に伝わることで、元気なまちづくりにもつながるのではないか」と話す。(湯沢記者)
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パートナーシップ南みのわ料理講習
南箕輪村の「パートナーシップ南みのわ」は28日、冬を元気に乗り越えよう-と、「正月後のカラダにやさしい料理講習」を村公民館で開いた。そばを中心にした献立で、会員皆でそば打ちに挑戦し、楽しく調理して味わった。
昨年度、会員同士の交流を兼ねた料理講習が好評で、第2弾として今年も計画した。
そば打ち講師に、この道10年という村議の清水松雄さんを迎え、3班に分かれて二八そばを打った。参加者には経験者が少なく、水回し、こねる、伸ばすなど教わり、皆で少しずつ交代しながら打った。
料理は村の栄養士、太田篤子さんが指導。おやつ感覚で味わう「そばだんご」、野菜を食べるようにユズ風味の「野菜のさっぱり漬け」を作った。 -
厄年の卒業生が東中に寄付
今年厄年を迎える駒ケ根市立東中学校の1980(昭和55)年度卒業生らでつくる「2006巳午会」(村上未来人実行委員長・78人)が同校に演台製作費として5万円を寄付した。30日、村上さんら4人が母校を訪れ、完成した演台の前で向山健一校長に目録を手渡した=写真。向山校長は「演台はどうしても欲しかった物。早速今年の卒業式で使います」と礼を述べた。
演台は同校の用務員で元大工という小松守さんが年末年始休業中に製作した。楽に移動できるようキャスターも付いている。 -
梅公園で花見イベント開催へ
宮田村民が手作りで整備し、昨年開園した同村新田区の梅公園で、4月9日に初の花見イベントが実施される運びとなった。31日に開いた村商工会村おこし事業実行委員会が計画案をまとめ、12日に正式決定する。
露店を並べ、とん汁などの提供も予定。チラシなどで村民らに幅広く参加を呼びかける考え。
梅にまつわる言い伝えが村内にあることから、同委員会主導で梅公園の整備を立案。住民ボランティアも募って作業を進め、梅の成木約30本などを植樹した。
1期工事が終わった昨年4月に「開園祭」を開いたが、イベントはそれ以来となる。 -
小犬沢親水公園整備 3月下旬に完成
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が進める長谷村の小犬沢親水公園整備工事が順調に進んでいる。1日、設計案づくりに参加した学校関係者、地元住民ら12人が現地を視察。美和ダム管理支所が公園の利用価値を高める「子どもの水辺協議会」の設置を提案した。
親水公園は、美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯(整備面積3万平方メートル)を整備。自然体験学習を支援する場として、子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように「ヨシ」「沢」などのエリアを設定した。昨年9月に工事着手し、3月下旬に小犬沢流入部周辺の親水公園が完成する。
工事の進ちょく率は70%で、参加者は延長約400メートルの敷き砂利の散策路を歩きながら「小犬沢川支流の俵沢川から水を引いて水車を取り付ける」「洪水期は標高815メートルまで水位が上がり、小犬沢流入部の8割ほどが埋まる。流木やごみの片付けに手間がかかるが、公園が荒れることはない」など説明を受けた。参加者から整備内容の変更を求める意見はなかった。
美和ダム管理支所は整備完了後、管理・運営を村に委託する考え。教育、河川、環境の関係者でつくる子どもの水辺協議会で、地域が一体となって公園の活用や手入れなどに取り組んでもらえればと話している。 -
【特集 権兵衛開通】広域観光発展の道は?駒ヶ根
「アルプスがふたつ映えるまち」をキャッチフレーズに掲げる駒ケ根市は豊かな自然と歴史を核とした観光文化都市を目指している。しかし観光目的で市を訪れる利用客の数は1992年の170万人をピークに年々緩やかな減少傾向にあり、近年は約130万縲・40万人前後で推移する頭打ちの状態が続いている。そんな状況の打開を目指す観光関係者が権兵衛トンネルにかける期待は大きい。
市が擁する観光資源には中央アルプス駒ケ岳とロープウェイ、家族旅行村、光前寺、早太郎温泉などのほか、キャンプ場、スキー場やゴルフ場などがあり、いずれもそこそこの集客力を持ってはいるが関東や中京など大都市圏での知名度はさほど高いとはいえない。
市観光協会の宇佐美宗夫情報企画部長はトンネル開通の効果についてこう語る。「東京や名古屋などでは伊那谷も木曽谷もなく、この辺りを一つのエリアとしてしか見ていない。そこにトンネルが開通すれば、木曽から伊那、駒ケ根まで1泊2日の旅程が提案できるんだ。ところが木曽側は旅館やホテルが少ないから、宿泊客が増えてもみんな駒ケ根高原に取られるんじないかと非常に心配している。だが、これからは狭い地域で客の取り合いをしている時代じゃない。10年、20年先を見通して考えなければ。トンネルの効果を生かすも殺すも、いかに連帯感を持って広域的な取り組みができるかにかかっているね」
年間を通じて大きな集客力を持つ駒ケ岳ロープウェイを運行する中央アルプス観光の中村博政社長は「開通は歓迎。これを大きなチャンスととらえ、大都市圏での営業を積極的に進めてきている。ロープウェイは気候などの要因もあって効果がはっきりと見出しにくいが、家族旅行村のキャビンやオートキャンプなどの宿泊客増には期待したい」と話す。
◇ ◇
土・日曜日でもシャッターが閉じたままの店が目立つなど、高原・中アの観光開発を生かし切れない感もある駒ケ根駅前の商店街では「どうせこっちには関係ないよ。客が増えるにしてもインターから上(西)の方の話だ」とさめた見方をする店主がいる一方で「期待している。商店街としてもこれをきっかけに何らかの活性化策に取り組みたい」と前向きな姿勢を示す人も一部にはみられるが…。
トンネル開通を一過性の話題だけに終わらせることのないよう、長期的な展望に基づいた滞在型のプランや魅力的な特産品などの開発に期待がかかる。 -
丸正タクシーが人材派遣事業開始
駒ケ根市の丸正タクシーは運転手の派遣事業を本格的に始めた。タクシー運転手らの客待ちの時間を有効に活用できないか竏窒ニの発想から同社は05年11月に特定労働者派遣事業の許可を受けて業務を開始。今年に入って企業や個人、団体などから運転手要請の引き合いが徐々に増えてきている。現在約15人の運転手が24時間いつでも対応できる体制を取っている。要介護者の送迎などに対応するため、ホームヘルパー2級資格取得者もいるほか、車いす専用車や、乗り降りの際シートが回転できる機能を備えた福祉用車両も用意した。料金は最初の3時間までは1時間ごとに2600円。3時間を超えて以降は半額の1300円。
同社は、一人暮らしのお年寄りなどが非常の際に連絡を取れる「あんしんネットワーク」事業も併せて展開している。
問い合わせは同社(TEL82・3101)へ。 -
みはらしの湯にダチョウの卵を展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で展示しているダチョウの卵が、訪れた入浴客の関心を集めている。
卵はみはらしファームの信州オーストリッチランド「ダチョウ牧場」が、年始のあいさつがわりに提供した。大きさは直径13センチ、高さ16センチ、重さは約2キロと平均的なものよりやや大きい。ダチョウの産卵シーズンは2月末縲・月末なので、冬の卵は珍しいという。
ダチョウを伊那市の名物として売り出す動きが活発化する一方、ダチョウの肉や卵をあまり知らない市民もいるため、多くの人に触れてもらおう竏窒ニ展示することにした。
卵は2、3カ月は持つため、しばらくは展示している。
みはらしの湯は、羽広荘と並んでダチョウ肉料理が味わえる施設。また、みはらしファームのとれたて市場には、ダチョウの生卵も売られている(卵は4月縲・月限定)。 -
かわいい鬼がデイサービスセンターへ
節分を前に宮田村デイサービスセンターで、保育園児扮するかわいらしい鬼たちが連日出没。高齢者と交流を深め、福を呼び込んでいる。
センターに隣接する東保育園の園児たちで、30日は年長の子どもたちが手作りした鬼の面をかぶって訪問。
デイサービス利用者と豆まきを楽しみ、座り込んで豆を一緒に食べた。
「かわいい鬼たちだねぇ」とおじいちゃん、おばあちゃんの目尻は下がりっぱなし。「鬼は外、福は内」などを歌い、節分行事をともに味わった。
園児は2日まで学年ごと訪問する。 -
【記者室】「闘犬の雄叫び」
本紙連載の人気エッセー「闘犬の雄叫び」の長期連載を記念して投稿者の山崎衛さんが駒ケ根市のアルプス中央信用金庫でロビー展を開いている。独特の味わいのある文章で読者の心をつかむ山崎さんとは一体どんな人か知りたい人も多かろう▼氏は温和な風貌のしゃれっ気に満ちた魅力的な紳士である。『この年になっても義理を欠き、人情を欠き、恥をかいて生きている。何ともかんともない…』そんな文章の端々に人生の困難をユーモアで包む余裕がうかがえる▼エッセーは04年1月8日付の第1回掲載以降、現在まで122回を数えるが「ただ見たこと、聞いたことをそのまま文字にしたに過ぎない」と本人はあっさりと言う。ああ、筆者にもそれができれば…。(白鳥記者)
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【特集 権兵衛開通】広域観光発展の道は?(1)交通
「近くて遠かった木曽路」。2月4日の伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通を控え、伊那バス=本社伊那市=に「路線バスはいつから運行するのか」と問い合わせの電話が入る。
伊那竏猪リ曽間の路線バス運行について、昨年夏から伊那バス、おんたけ交通、JRバス関東が検討したが、木曽の人口などを考え、採算が合わないと判断した。
伊那バスは「これまで伊那竏猪リ曽間の交流がなく、利用者がどれくらいいるのかわからない。バス会社だけで運行し、赤字で会社がつぶれてしまうようでは困る」としながら「地域住民のトンネル開通への期待感は大きい」と地元のバス会社として責任も感じている。
昨年12月、伊那市に対し、行政が補助してくれるなら運行したいと意向を伝えた。
市は、伊那・木曽の8市町村や観光協会、交通機関などで構成する権兵衛街道活性化協議会に議題として上げ、地域の実情などを踏まえて路線バスの方向性を探る。「伊那側に興味を持つ高校生などがいると聞く。通学や通勤だけでないメリットもある」と話すが「市単独では無理。他地域にもかかわることで、全体で考えたい」。
伊那バスは、市からの回答を待って再度検討する。
木曽町のおんたけ交通にも路線バス運行の問い合わせがあるものの「開通後すぐの運行は無理。行政の補助があれば検討したい」と答えている。
伊那バスは2月の土・日曜日、日帰りの「サンキュー木曽路ツアー竏猪リ曽馬の里縲恁茆ヤ明神温泉」を企画したところ、予想以上の反響があった。「観光バスや自家用車などかなり入り込むが、開通1年後くらいには落ち着くのではないか」と話す。
伊那バス観光も3月、木曽路の奈良井宿やくらしの工芸館などを回る日帰りのツアーを企画。「開通後は関心が高いと思うが、いつまで続くか。反響をみていきたい」と話しつつ、行楽候補地の一つになりうる題材とみる。
また「これまで地元というと伊那谷だったが、開通で木曽も入り、売り込みも考えられる」と視野に入れる。
高速バスの利用者について、伊那バスは木曽から伊那に流れてくると予想。東京行きの場合、木曽からは1日2便。伊那は16便で、およそ1時間に1本のペースで運行されている。そのため、伊那で乗車する木曽の利用者の増加が考えられる。
一方、伊那市の白川タクシーは「開通してみないと分からないが、自家用車の行き来で、タクシーにそれほど影響がないのでは」とみている。
木曽から伊那の飲み屋街に来るための乗り合い運行は「飲みに来るのに、片道5千円も6千円も払ってくるのか」と期待度は低い。 -
災害時対応・新潟の小千谷市に学ぶ
伊那市は28日、防災講演会を市駅前ビルいなっせで開いた。04年10月に発生した地震当時、小千谷市の東小千谷小学校長だった俵山迪夫氏と同小学校などの避難所運営に当たった市職員の小見山昭氏が講演。参加者はメモを取るなど熱心に耳を傾けていた。
自主防災組織の育成勉強に役立てるための会に、市内の学校関係者や消防団員ら約250人が参加。新潟県中越地震で避難所運営などをした2人から、避難所生活についてなどの話を聞いた。
俵山氏は「災害が起きた時にはグラウンドや公園、お寺などに人が集まる。人がいるところには情報が集まり、不安が解消される。緊急時を考えて、住民が待機しても心配させないように、施設を整備しておく必要がある」とした。
自主防災組織の対応としては「災害の時に何ができるか、住民の技能をまとめる。迅速な安否確認の方法を決める。ライフラインの復旧に対して、地元でできることを明確にする」と助言した。 -
「ひな祭り展」きょうから
伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で1日から、「雛(ひな)祭り展」がはじまる=写真。明治後期から昭和初期の雛人形約10点をはじめ、立ち雛を描いた掛け軸などが飾られている。19日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
雛人形は地元旧家などに伝わる品が多く、その中でも5段飾りが一際目を引いている。そのほか、雛祭りの歌をつづった書や、地域の絵画教室メンバーが描いた立ち雛の絵などが並び、華やいだムードに包まれている。
会では4日の権兵衛トンネル開通記念に向けてイベントを開こう竏窒ニ、一足早い雛祭り展を企画。会場には、会員の一人がトンネル開通に寄せて詠んだ俳句5句の色紙もある。
4、5日は入館無料で、甘酒を持て成す。4日竏・3日は地酒「伊那部宿」や焼酎の販売もある。
入館料は一般200円、小中学生100円。午前9時縲恁゚後4時。 -
「いなまい絵手紙駅伝」原画展始まる
伊那毎日新聞社の日曜版に掲載中の絵手紙の原画展が31日、伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった。作者一人ひとりの味のある絵と題材によせた心温まる一言が、見る人の関心を集めている。3月3日まで。入場無料。
絵手紙教室「ゆう絵画教室」(講師=坂本勇、同市美篶)の生徒の書き下ろし作品。エッセイスト・斧研つね子さん(同市西町)のエッセー「山裾(やますそ)の井戸端だより」の挿絵として掲載され、・ス絵手紙駅伝・スとして、毎週2人づつの生徒らが次から次へとバトンタッチする方法で登場している。
04年8月末の初回から本年1月末までに掲載した、上伊那を中心に諏訪地方の生徒93人、93点を展示。農作物や風習など、季節の到来を告げる作品など、作者の感性がうかがえる作品ばかり。坂本さんの講評もよせられていて、見応えのある展示となっている。
同信金を利用する年配女性は「何人か知り合いの名前もあって、皆楽しそうに絵手紙を描いている様子が伺えた。いっぱい作品が並んでいて、見ているだけでも楽しい」と話していた。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後3時。 -
節分の向け、鬼が勢ぞろい
ふっくら鬼、怖い赤鬼、スマートな青鬼、鬼が勢ぞろい-。飯島町の各保育園は3日の節分に向け、各クラスごと鬼の面づくりをしている。
七久保保育園でも毛糸やボール紙、クレヨンで色を塗るなど鬼の面づくりに熱中した。
ウサギのようなふっくらとした角を持った癒し系の鬼、小さいが、真っ赤に塗って迫力を出した鬼、縞模様がユニークな面など、それぞれがイメージした鬼が勢ぞろい。遊戯室に集まり、本番に備え「ガオー」と発声練習もした。 -
花巻き寿司の講習体験
駒ヶ根市東伊那のふるさとの家は28日、輪切りにした断面に鮮やかな絵柄が現れる「花巻き寿司」の講習体験会を開いた。食材を工夫しながら、ハッチョウトンボとチューリップの太巻きを完成させた。
花巻き寿司を研究する地元の女性グループ「花巻きこまちゃん」のメンバーが指導。市内外から48人が参加し、春らしく可愛らしいデザインに取り組んだ。
ハッチョウトンボは新作。ゴボウの漬物やかんぴょうなどで目や体を表現した。
いよいよ輪切りに。中から想いどおりの絵柄が姿を現し、一斉に歓声があがった。
初めて花巻き寿司に挑戦した女性は「切った瞬間が何とも言えない楽しさがあった」と話していた。
講習体験会は3月にも開く。
##写真
子どもも参加。色鮮やかな花巻き寿司は味も抜群で、視覚と味覚の両方満喫していた -
屋内でワカサギ釣り?
宮田村図書館「みんなのひろば」は28日開き、牛乳パックを再利用した「ワカサギ釣りゲーム」を工作。親子でつくり、氷上ならぬ屋内で・ス穴釣り・スを楽しんだ。
牛乳パックを切って、ワカサギづくり。色を塗ったり、うろこに見せるシールを貼ったり、独創的な魚たちが完成した。
雰囲気を盛り上げようと、輪の中に手作りしたワカサギを置いて、気分は穴釣り。あったかい室内で、チビッコ太公望が次々と釣りあげ、歓声をあげていた。 -
箕輪町消防団夜警巡視激励
箕輪町消防団は昨年12月中旬から各分団の計画に沿って、町民が安心、安全に暮らせるようにと火災予防を呼びかけて夜警をしている。27日夜、平沢豊満町長、消防署長、箕輪町警部交番所長、消防団長らが各分団を巡視し、団員を激励した。
第5分団の屯所では幹部以上の10人が整列。登内寛智分団長が、夜警実施状況とともに、現在まで異常がないことを報告した。第5分団は、昨年12月27日から3月7日まで延べ33日間の日程で、午後7時半から11時まで、3人が三日町と福与全域を夜警している。
平沢町長は「大変冷え込む中ご苦労様。乾燥して火災発生の環境が整っている。大変だが予防消防のため最大限の努力をしてほしい」、荻原利一団長は「雨や雪が降らず大変乾燥している。すみずみまで広報して火災が起きないようお願いする」と訓示した。
箕輪町警部交番の倉田千明所長は、「犯罪はいつ発生するかわからない。消防施設や車など十分管理して被害にあわないように。寒い中だが健康に注意して頑張って」とあいさつした。 -
初級園芸福祉士実践事例発表会
日本園芸福祉普及協会(進士五十八理事長)は28日、初級園芸福祉士らによる実践事例発表会を駒ケ根市役所南庁舎で開いた。県内外の園芸愛好家ら約40人が参加し、花壇作りやグループの活動など園芸に関する体験の発表を行うなどして情報を交換し合った。
地元の「駒ケ根花と緑と水の会」(萬幸一会長・56人)からは2人が演壇に立ち、それぞれ体験などを発表した。副会長の田村修さんは、04年に自治組合長となったことから「ふれあい花壇」に地域で取り組んだことや、勤務する小学校で子どもたちとの花作りを通じて得たことについて発表し「大切なのは生まれ育った自然の中で家族や地域の人たちとの心のつながりを持つことだ」と訴えた=写真。事務局長の小原茂幸さんは会の活動を紹介し「病院や商店街を花で飾るサポートなどを行っている。活動を通じて地域に貢献したい」と述べた。 -
足元から考える健康教室
宮田村の地域活動グループ「いきねっと宮田」は29日、日本転倒予防運動指導協会副理事長の牧内隆雄さん=飯田市=を講師に足元から考える健康教室を村民会館で開いた。一般住民約60人が参加して、老後も元気に過ごすための日常の体の手入れについて学習。見落としがちな指や足裏の感覚の大切さを学び、楽しみながら簡単な体操に挑戦した。
牧内さんは、転倒による骨折が原因で寝たきりになる人が多いと説明。ちょっとした気づかいが老後の暮らしに影響することを話し、誰でも気軽にできる体のメンテナンスを教えた。
特に足元のケアについて繰り返し指導。靴や靴下の正しいはき方を解説し、本来の足の機能を回復させることが転倒予防につながると話した。
丸めてボール状にした新聞紙を足指でつかむなど、ゲーム感覚の体操も紹介。参加者は普段余り気にかけない足裏の感覚をよみがえらせながら、笑顔で取り組んだ。
イスに立ったり座ったりする連続運動や基本的なストレッチなども学習。ほんの少し自分自身の体を見つめ直すだけで、体の感覚が軽くなるくことを肌で感じていた。
いきねっと宮田は女性の視点でむらづくりに協力しようと活動。身近な生活問題をテーマに、住民に広く参加を呼びかけて講演会や学習会などを開いている。 -
「闘犬の雄叫び」展
伊那毎日新聞に連載中の人気エッセー「闘犬の雄叫び」が100回を超えたことを記念して、投稿者山崎衛さん=駒ケ根市=によるロビー展が駒ケ根市のアルプス中央信用金庫赤穂営業部で30日から始まった。軽妙な語り口と独特の視点でファンの多い山崎さんのエッセー作品9点が拡大パネルで展示されている。山崎さんは「日常の生活の中で感じたことを自然体で書いてきただけだが、こんなに長く続くとはまったく思っていなかった。書くことで世の中のことを考える習慣がついたね。こんなばかばかしい内容のものでも読んで面白いと思ったり、活字や文章に触れるきっかけになってくれればうれしい」と話している。
山崎さんの友人である田中由明さん、矢亀政美さんの撮影した風景などの写真10点も展示している。
2月20日まで開催中。入場無料。 -
50人余で熱戦 新春囲碁大会
日本棋院上伊那支部は29日、新春囲碁大会を伊那市西春近のサンライフ伊那で開いた。小学1年生から80代までの愛好者51人が集まり、自分の腕を競った。
対局は3段以上のA級(33人)と、2段以下のB級(18人)のクラス別による変則リーグ戦。小学生も大人に交じって対等に戦う戦いや、「まいった」と碁盤をじっとにらみつけ、相手の戦術に頭を抱える姿もあった。
結果は次の通り。
【A級】 (1)鬼頭隆雄(6段)駒ヶ根市(2)北村俊郎(8段)中川村(3)藤原善信(3段)高遠町(4)城倉定広(4段)伊那市(5)石井国彦(5段)伊那市
【B級】 (1)田中千翔(2級)西春近北小5年(2)滝沢慧(8級)伊那小3年(3)城倉恒久(2段)伊那市 -
「独立」をテーマにそれぞれの感性を表現
上伊那や諏訪地域の高校生有志によるファッションショーが29日、伊那市駅前ビル・いなっせであった=写真。「In‐dependence(独立)」をテーマに、それぞれの感性を表現。スポットライトを浴びた個性的な衣装が次々と披露され、約200人の観客を魅了した。
昨年に続き2回目で、伊那北、赤穂、諏訪実業、諏訪二葉に加え辰野、伊那西高校が新たに参加。計6校の生徒12人が約50点をデザイン・制作し、本人や友人、母親らがモデルを務めた。
服職関係の大学進学が決まっている、伊那北校3年の笠原瑠依子さん(伊那市)は「自慢の母親にプレゼントを」と、自分と母親、母親の友人の3着をデザイン。母親は「上京する前の最後の思い出になった」と白いドレスを着て、娘の独立を喜んでいた。 -
高遠・長谷の保育園年長児が作品展
高遠町と長谷村の4保育園の年長児56人による作品展が30日、信州高遠美術館で始まった。卒園を前に、これまでの成果を発表する恒例企画。この一年間に描いた絵の中から、1人1作品を選んで飾った。2月18日まで。
運動会のタイヤひきや玉入れ競争、夏祭りの踊りといった行事、プール遊び、土手滑りなど友達と楽しんだ様子や、両親の顔を描いた作品もある。いずれも心に残った思い出をクレヨンなどで画用紙いっぱいにいきいきと表現している。
幼いときから美術館に親しんでもらいたいという狙いもあり、期間中に、各保育園の園児が訪れて鑑賞する。
入館料は一般500円、小中学生150円。午前9時縲恁゚後5時(最終入館4時半)。火曜日休館。
問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
権兵衛トンネル開通をPR
南箕輪村の大芝荘と大芝の湯のロビーに、2月4日の権兵衛トンネル開通をPRする横幕を取り付けた。しばらくの間、飾っておく。
横幕は縦50センチ、横3メートルで、ビニール製。「祝権兵衛トンネル開通 平成18年2月4日」の文字が入る。
これまで観光客から「木曽に寄っていきたい」と聞かれることがあったそうで「開通後は農道を右折し、権兵衛トンネルを抜けるルートが紹介できる」と話す。
2月には、木曽から訪れる日帰り利用客の予約が入り、トンネル開通に伴う利用客の増加に期待している。 -
身障協カラオケ交流会
駒ケ根市身体障害者福祉協会(北原和雄会長)は27日、恒例のカラオケ交流会を障害者センター高砂園で開いた。会員ら約30人が参加。『青い山脈』『リンゴの歌』『黒田節』など懐かしい歌を中心に思い思いの曲を紙に書いてリクエストし、代わる代わるマイクを握って得意ののどを披露し合った=写真。参加者は菓子やみかんなどをつまみながら歌に合わせて手拍子を打ったり、一緒に歌ったり竏秩B今年1年の平穏を願いながら楽しいひとときを過ごしていた。