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小学校スキー教室始まる
駒ケ根市の駒ケ根高原スキー場で今シーズンの小学校スキー教室が始まった。快晴に恵まれた11日は赤穂南小学校の5・6年生が教諭らに引率されて訪れ、早速雪の上にシュプールを描いていた。
色とりどりのスキーウエアに身を包んだ児童らは能力別に分かれてインストラクターの指導を受けた。初級クラスでは緩やかな斜面を使い、スキーをハの字に開いて曲がるボーゲンなどの練習を繰り返した=写真。最初はこわごわ滑っていた児童も次第に雪の感触に慣れたのか、スピードを上げて滑り下りたり、歓声を上げて友達同士で競争したりするなど、スキーの楽しさを満喫していた。 -
性教育講座最終回
駒ケ根市男女共同参画推進講座、人権教育推進委員会、性教育プロジェクト会議は10日「親のための知恵袋学習会」最終回として第7回講座「身近な病気竏註ォ感染症」と題した講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が集まり、伊那保健所保健予防課の保健師竹松美由紀さんの講義を聞いた。終了後、同会場で閉講式が行われ、参加者65人のうち、全講座の70%以上に出席した13人に修了証が手渡された。駒ケ根市初の取り組みとして05年7月から開いてきた同講座は今回で修了するが、主催者は06年度も内容を検討の上、新たな活動をしていきたいと話している。
竹松さんは「国内の性感染症は全体として増加傾向にある。複数の病気に感染している混合感染者の増加も大きな問題だ」とした上で「予防のための最優先の目標は人間同士の関係性の最構築だ」として若者への正しい情報提供と教育が重要であると訴えた=写真。 -
RC新春例会
駒ケ根ロータリークラブ(堀内照夫会長)は9日、新春例会を駒ケ根商工会館で開いた。会員ら約40人が出席し、決意も新たに新年のスタートを切った。堀内会長は「テーマ『超我の奉仕』の下、新会員の増強と例会出席率の向上を目指して今年も頑張ろう」とあいさつした。
席上、クラブが毎年行っている奉仕活動の一環としてボーイスカウト駒ケ根第1団とガールスカウト長野第32団に対し、育成助成金10万円がそれぞれ贈られた=写真。団委員長の小林範夫さんと川端咲美さんは「皆さんの温かい援助によって毎年活動ができる。世界を担う青少年が育つよう有効に活用していきたい」と礼を述べた。 -
新たな顔ぶれで宮田村の区長会
宮田村内全11地区の区長が新年改選となり10日、新たな顔ぶれで初の区長会を役場で開いた。区長会長に町2区の太田照夫さん、副会長に南割区の保科幸雄さん、会計に大久保区の細田泰寛さんを選任。自立3年目を迎えるむらづくりの片腕となり、地域間の連携と結束を図ろうと始動した。
村が合併せず自立を決めた以降、地区行政が担う役割は年々増大。それに対応しようと、近年の区長会は相互の情報交換や、勉強会を開くなど精力的な活動が目立っている。
この日の区長会で太田会長は「大変厳しい村政運営。区長の役目は重い。地域を想い、この1年をまっとうしたい」とあいさつ。清水靖夫村長も協働の理念を説明し、一層の協力を呼びかけた。
さっそく村の事業説明も受けたが、人口増加対策や除雪、河川清掃などについて活発に質問。「30年、50年後を見据えてバランスがとれた地域づくりを行なってほしい」と要望もあった。
区長の任期は12月末まで。新区長は次の皆さん。
▽町1区=木下正夫▽町2区=太田照夫▽町3区=増田忠直▽北割区=保科武夫▽南割区=保科幸雄▽新田区=小林庸助▽大田切区=田畑睦夫▽大久保区=細田泰寛▽中越区=近藤浩祥▽つつじが丘区=川上勝▽大原区=唐澤正一 -
地域全体での子どもの安全見守りを区長に要請
宮田村の宮田小、中学校長は10日、児童生徒の安全を地域全体で見守ってほしいと、各区長に協力を要請した。
この日あった区長会に、野溝和人小学校長、新津吉明中学校長が出席。
「学校、保護者だけでは限界。地域の見守る目が犯罪から子ども守る力になる。不審者情報や新たな対策があったら寄せてほしい」と強く協力を求めた。
子どもたちを取り巻く犯罪が全国的に多発していることを受け、両小中学校ともに安全対策の再構築に力を注いでいる。
小学校では通学路付近の地図を全家庭に配布。冬休み中に親子で通学路を歩いてもらい、危険な場所の再確認を行なった。今後早急にまとめ、新たな「安全マップ」を作成する。
中学校も小学校との連携を強化。危険な場所の把握を徹底している。
村教育委員会は、昨年有志で発足した「子どもの安全見守り隊」のメンバー再募集を近く行なう。
現在は144人の隊員が登下校時の巡視に協力しているが、さらに増員することでより強固な組織にしたい考え。小学校も保護者に見守り隊への参加を募っている。 -
高齢者の事故増える
伊那署は05年に管内で発生した交通事故状況をまとめた。人身事故は618件で前年と比べて29件(4・5%)減、死者は5人で同1人(16・7%)減、けが人は785人で同37人(4・5%)減竏窒ニ減少傾向。しかし、高齢者の関わる事故が全体の約3割を占める181件で、22件増加した。
死亡事故の特徴は5件ともすべてが車両単独による路外逸脱で、事故原因の多くは、わきみ運転、速度超過など、基本的な運転行為を怠っていた。また、悪質な運転ともいえる飲酒がらみの事故が17件で、前年と比べて7件増加した。
第一当事者が女性の事故、夜間の事故、交差点内の事故が前年と比べて減少。交差点内での事故については、道路管理者と連携を取り、安全対策を実施した効果が減少につながったと考えられる。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市が371件で前年比12件(3・1%)減、箕輪町が126件で30件(19・2%)減、長谷村が2件で4件(66・7%)減少。一方で高遠町が20件で7件(53・8%)増、南箕輪村が98件で9件(10・1%)増加した。
伊那署の下里幸巳交通課長は高齢者の事故防止対策について「小人数でも構わないので、出前的な高齢者の交通安全講話教室を開くなどして、交通事故に対しての注意を呼びかけていきたい」と話している。 -
伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展
伊那文で27日から伊那市の県伊那文化会館は27日から、伊那谷の美シリーズ8「春日清彦」展を美術展示ホールで開く。
春日清彦(1907縲・2)は、現在の伊那市富県の出身。遺族が郷里の伊那市に遺作80余点を寄贈したのを記念して展覧会を開催。東京美術学校時代の初期作品から晩年までの油彩画を軸に、素描、風刺漫画の原画など貴重な資料を展示。伊那谷の風土と芸術家の個性がはぐくんだ美の世界を紹介する。
春日は、県立伊那中学校(現伊那北高校)から東京美術学校(現東京芸術大学)に進学し、長原孝太郎の教えを受ける。プロレタリア美術運動の指導者、須山計一、松山文雄らとの交遊を通じ風刺漫画を雑誌に投稿したことで治安維持法違反で検挙・投獄された後、台湾で教職に就く。戦後は長野師範学校、後に信州大学教育学部で教べんをとりながら、中央画壇に出品することなく独自に制作を続ける。
作品は、「フォーヴィズムを基調とした素早い筆触と暖かみのある色彩の中に漂う詩情が特徴」という。
会期は2月19日まで。午前10時縲恁゚後5時半。毎週月曜日、2月14日休館。観覧料は一般300円、高校生以下無料。前売券は200円。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
富県小3縲・年生 スキー・スノボ上達目指して
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」で11日、同市の富県小学校3竏・年生(101人)が恒例のスキー・スノーボード教室を開いた。児童たちは晴天の中、積雪110センチの良質のゲレンデに、笑い声を響かせながらシュプールを繰り返し描いた。
3・4年生は全員がスキーを、5・6年生はスキーと3年前から取り入れたスノーボードのどちらかを選択して学習。伊那市内の小学校の中で今シーズン、最も早く教室を開いた。
学年を問わず、個々の能力に応じて分かれた、スキー9グループ、スノーボード3グループの計12グループを伊那スキーリゾートのインストラクターが指導した。
初心者はブーツの履き方から、立ち方、板をハの字にして滑る「プルークボーゲン」などを学んだ。児童らは何度も転んで、雪の感触を味わいながら、思い思いに滑降を楽しんだ。
3年生の田路泰志君(9つ)は「パラレルのコツを覚えて、きれいにかっこよく滑りたい」と話し、「時間があれば毎日スキーがしたい」と笑みをこぼしていた。
伊那スキーリゾートでは上伊那の小学校を中心に17日縲・月中旬まで、スキーやスノーボードの教室が開かれる。2月に入ってからは、飯田市や県外の愛知県からも小・中学生が訪れるという。 -
地元ゆかりの音楽家シリーズVI「堀尾諭委&田中健デュオリサイタル」伊那文で14日
伊那市の県伊那文化会館主催、地元ゆかりの音楽家シリーズVI「堀尾諭委&田中健デュオリサイタル」が14日、同会館小ホールである。
出演は東京音楽大学出身の2人。ソプラノの堀尾諭委さんは駒ヶ根市出身。オペラアリア、ドイツリート、フランス歌曲と幅広いレパートリーを持ち、現在はイタリア・フィレンツェで勉強中。透明感のある歌声に定評がある。ピアノの田中健さんは伊那市出身。東京音大大学院修了後、同大学ピアノ伴奏助手として勤務しながら、数々の演奏会やコンクールに出演して研さんを積んでいる。
二人とも音高・音大生によるフレッシュコンサート(会場・伊那文化会館)の出演経験があり、梢の会にも所属。地元での演奏会は堀尾さんは3度目、田中さんは初。
プログラムは、1部イタリア歌曲、2部ピアノ・ソロ、3部フランスの作品、4部オペラ・アリア。
二人は、「イタリア歌曲などの歌と、ショパンの名曲のピアノソロで盛りだくさんのプログラム。ステキな演奏会になると思う。まだまだ若い二人ですが、たくさんの名曲を精一杯皆さんにお届けしたい」とリハーサルにも熱が入っている。
午後7時開演。入場料一般千円、高校生以下500円。当日は各200円増し。問い合わせは同会館(TEL73・8822)へ。 -
伊那市ちびっこスケート教室 例年以上の大勢が参加・上達目指す
伊那市内の小学生を対象とした恒例の「ちびっこスケート教室」が10日夜、同市ますみヶ丘の伊那西スケート場で開講した。受講希望者は昨年に比べて約4倍となる39人と盛況。14日までの5日間、初心者から常連者までが、氷上でスケートの上達を目指す。市教育委員会の主催。
本年は市体育協会スケート部員の呼びかけで、伊那小学校2年生の20人をはじめ、市内各地から多くの参加。開講式のあいさつで村田隆男教育次長は「今年は多くの皆さんが集まった。基礎をしっかり学び、けがのないように楽しんで」と歓迎した。
初心者は靴の履きから、椅子を補助器具の代用にして滑走るなどして学ぶが、最初のうちは足がおぼつかない様子。児童らは氷点下3度の寒空の下、何度も尻もちをつきながら、思い思いに滑走を楽しんだ。
伊那小2年の唐澤誠君は、生まれて初めてのスケートに挑戦。「寒さなんて気にならない」と、友人と笑いながらスケートを満喫していた。 -
伊那商議所「ごんべえナビ」開設
伊那商工会議所は、権兵衛トンネル開通直前記念事業として、ホームページ(HP)に会員事業所紹介サイト「い縲怩ネ!ごんべえナビ」を設けた。47の会員事業所が申し込み、自社が持つ特産品や技術などを発信している。3月末まで。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通で、両地域の経済発展に大きな効果をもたらすことが期待される。2月4日の開通を控え、会員事業所の情報を提供し、市・県外からの誘客を図る。
「ごんべえナビ」はグルメ、暮らし&生活、技術、その他のお店の4つに分類し、業種別に掲載。内容は事業所の概要、商品・製品を紹介する「当店自慢のいっぴん!」、連絡先など統一した。その店ならではのこだわりやオリジナル品など、規定の様式に沿って各店が自らをPRしている。事業所によってHPへのアクセス、メールでの問い合わせができる。
HPのトップページにある「ごんべえナビ」をクリックして開く。
商議所は「開通への関心は高く、申し込みは意外と多い。自社をPRする意識を持ってもらう機会になれば」と話している。
申し込みは締め切ったが、随時受付中。問い合わせは、伊那商工会議所経営支援課(TEL72・7000)へ。 -
伊那北駅前をきれいに
伊那市は、JR伊那北駅前に自転車を止める際、北側駐輪場への利用を呼びかけている。
伊那北駅前の駐輪場は正面(西側)に80台、東側に60台、北側に145台のスペースがある。正面は常に満車状態だが、北側は2、3台しか止まっておらず空いている。東側は屋根付きで、ぎゅうぎゅう詰め、道路にはみ出していることがある。
利用は、高校生が「自宅から駅まで」「駅から学校へ」の交通手段として自転車を使うケースがほとんど。双方の時間帯が重なったり、電車の発車時刻に追われたりするためか、北側より近場に止めるせいで混雑する。
10年ほど前から、市の委託で週2回ほど、駐輪指導や整備がされている。「止め方が悪い」などの苦情はないものの、電車の利用者が降りて、すぐ目に付く入り口だけに「時間に余裕を持ち、北側駐輪場の利用を」と促す。
市は年2回、4駅7カ所の駐輪場で長期間、放置されている自転車を撤去。ほとんどがパンクし、さびついてクモの巣がはって乗れる状態ではない。
「みんなが気持ちよく使えるように」と呼びかけている。 -
昨季より2週間ほど早く中山湖スケート場オープン
高遠町藤沢の中山湖スケート場が11日、オープンした。厚さ20センチの氷が張った外周130メートルのリンクは、年明けから本格的に雪かきや水まきをして整備。昨季より2週間ほど早く開放することができた。
スケート場開きには、町教育委員会、近くの国立信州高遠少年自然の家の関係者ら約10人が出席。神事と、中原長昭教育長が滑り初めをし、無事故と利用者の増加を願った。
町教委によると、89年のオープン以来これまでに約1万1千人が利用し、多い年では千人以上が訪れている。地元の小学校でスケート教室がなくなったことや気候によって短期間営業が強いられていることが原因で、ここ数年は400人前後まで低迷している。
利用者は、国少の利用者や地域住民をはじめ、諏訪地方から足を運ぶ人もいる。スケート以外に、氷上ボーリングやカーリングも楽しめる。
中原教育長は「数少ない天然リンクの一つ。多くの人に利用してもらい、有効活用を図ってほしい」と話していた。
利用料200円。午前8時から正午まで。
問い合わせは、高遠町教育委員会(TEL94・2557)へ。 -
記念事業概要決まる
高遠町が計画している、伊那市・長谷村との合併に伴う閉町や、長藤村・三義村との町村合併50周年などの記念事業に向けた検討委員会の第4回が10日夜、町総合福祉センター「やますそ」であり、これまでの検討結果を確認し、事業内容を正式決定した。
内容は3月下旬に予定している記念式典と閉庁式のほか▽町の主な出来事を紹介し、後世に伝える記念誌(A4判・120ページ程度)とCD竏坦OMの作成▽東京芸術大学の協力も得て、全町民参加型のレクチャーコンサート▽各戸から集めた手紙を埋設するタイムカプセル▽全町民が折った折り鶴の展示▽各地区にコヒガンザクラと紅葉を植える閉町記念植樹▽町の歩みなどを記した記念碑(高さ2メートル、幅1メートル)の建立▽町の入口となる場所への道標設置竏窒ネど。
検討委は、各種団体、町議会、区長会、商工会など約50人で構成し、式典、記念誌、イベント、イベント(建造物)の4部会で検討を重ねた。
この日は委員会後に実行委員会を設置。今後は同様に部会ごとで詳細を詰めていく。
伊東義人町長はあいさつで「今年は変革の年であり、思いやりの気持ちや一体感をもって取り組んでいくことが大切。記念事業は、高遠地域の飛躍に向けての大きな一歩となる。地域への思いが高まる事業として成功させたい」と述べ、協力を求めた。 -
自ら歌った1547曲のCDを寄贈
施設にいるお年寄りたちに少しでも楽しんでもらえたら竏窒ニカラオケに合わせて歌った1547曲収録のCDを製作。昨年末、駒ケ根市社会福祉協議会などに7セット寄贈した。曲は1895(明治28)年から04年までの日本の曲。歌謡曲を中心に軍歌、フォーク、ポップスなど幅広い。
◇ ◇
駒ケ根市の中心商店街の一角にあるカラオケハウス「アリーナ」の店主。
「以前は電子部品製造企業の品質管理部門で働いていました。ところが海外への転勤の話が出てきた。どうしてもそれが嫌で」94年に退職。自宅の敷地内で駐車場がなくてもできる商売を竏窒ニ考えた末に今の店を開店した。「もともと音楽は好きだったから良い選択だったと思ってます。若いころは喫茶店の経営にあこがれたこともあったしね。親に反対されてあきらめましたが…」
歌は以前から好きで、カラオケ大会に出て優勝を争ったこともある。店を始めてからは商売柄、毎晩歌うので持ち前の柔らかな美声にさらに磨きがかかった。
◇ ◇
人前で歌うのは平気だが、録音のために誰もいない店の中で一人マイクに向かって歌う時は、間違えてはいけない、聴く人のために少しでも良い歌を歌いたい竏窒ニ極度に緊張するという。「それに年のせいか最近涙もろくなってきてね。戦争の歌を歌う時なんか、体験もないのに情景が目の前に浮かんできて感極まり、声が震えて歌えなくなっては何度も何度も録音し直したこともある。沖縄戦の悲惨さを歌った『さとうきび畑』なんかがそうでした」
個人的に好きなのは昭和30年前後の歌。美空ひばり、フランク永井、春日八郎、三橋美智也などだ。「本当はポップス調の曲はなるべく避けたかったんですよ。つい演歌調の小節が出てしまうものですからね」
明治や大正などの古い曲はもう聴くことができないものも多く、メロディーは記憶が頼りだったが「父が音楽が好きでよく聴いていたせいか、けっこう知っていました。今になって感謝しています」。
「2年前にも約1千曲入りのCDを6セット寄贈したんです。その時に録音できなかった曲や新しい曲を加えて今回の1547曲になった。でもこれ以上増やすのはもう無理でしょうね。近頃の新しい歌はあんまり歌う気にならないから」
(白鳥文男) -
村の発展を誓い新年を祝う
中川村は9日夜、06年新年を祝う会をJA中川支所で行った。村や議会、総代会、商工会、JA、行政委員など各界の代表約80人が出席し、新春を寿ぎ、村の発展を誓った。
「村歌」斉唱で開式、曽我村長は「単独自立で頑張っていくことが決まり、思いがけない展開で村長に就任してから8カ月が経過した」と振り返り「来年度予算編成に当り、地に足をつけ、状況に応じた予算で強い村づくりを進めたい。三位一体の改革などで村財政は厳しく、問題は山積している。人口増対策や上手に村の売りこみを図る-の2点をテーマに、本腰を入れ、いい村づくりの第1歩を踏み出す年にしたい」と新年の決意を述べた。
鈴木議長は「今年は定数12に減員された初めての村議選が予定されている。村の意思決定機関として議会、議員にかかる責任はさらに大きくなる。議会としても、村民の福祉向上、村の活性化に向け、全力で取り組みたい」と述べた。
続いて、宮下商工会長、松下弘毅農協理事、片桐財産区の米山文夫議長、松村消防団長ら、各界の代表が新年の抱負を交えてあいさつした。 -
七久保新田耕地がしし舞披露
飯島町七久保の七久保小学校は10日、体育館で七久保新田耕地(伊藤章男総代)に伝わるしし舞を見学した。
同校は郷土の伝統芸能を見学することで郷土文化を知り、郷土愛を育もうと、毎年新春に地区内のしし舞を見学している。
新田耕地のしし舞は4月第3土、日の稲荷神社の例祭に合わせ奉納している。
伊藤総代ら20人が訪れ「五穀豊じょうを祈願するおめでたいしし舞で、1年間健やかで、しっかり勉強して」と呼び掛け、笛と太鼓の演奏による「道中囃子」でスタート。例祭では男性がキツネの面を付けて踊る「狐踊り」と続いた。
「ソラーイ」の掛け声でししが登場し、数え歌、練りなど勇壮な舞を披露した。 -
元議長の小木曽さんの叙勲を伝達
中川村の市瀬助役は10日、役場で、元村議会議長の小木曽直人さん(88)=横浜市在住=に叙勲を伝達した。 高齢のため、後継者(女婿)の小木曽健さん(61)が代理で来村し、受け取った。
市瀬助役は「議員として3期12年、議長、建設委員長を歴任し、消防団長としても活躍していただいた。健康に留意し、長生きを」と受章を祝福。小木曽さんは「身に余る光栄、これも役場をはじめ、村の多くの人々の支援、協力のたまもの」と感謝し「叙勲内定以来、食欲も増し、元気を取り戻しつつある」と直人さんの近況に触れた。
小木曽直人さんは66年から4期12年、村議員を務め、その間、議長、建設委員会委員長などを歴任し、村政発展と議会の円滑な運営に尽力した。また、82年から約10年間人権養護委員を、消防団には青年時代から入団し、分団長、副団長、団長を務め、団の中心として、災害から村民の命、財産を守るなど功績があった。 -
箕輪町木下の牧草地で火事
10日午後1時8分ころ、箕輪町木下一の宮の牧草地で火災が発生、枯れ草と牧草のロール26個を焼き、午後2時1分に鎮火した。
箕輪消防署によると焼失面積は約1300平方メートル。原因はたき火の不始末と見られる。
署は、「たき火は絶対に火のそばを離れず、確実に火が消えたことを確認してほしい。飛び火の危険もある。風の強い日はたき火をしないように」と注意を呼びかけている。 -
宮田村中越区で昔の遊び大会
宮田村中越区で7日、正月ならではの遊びをみんなで楽しむ「昔の遊び大会」が開かれた。地区の小学生がほぼ全員参加。かるたやコマまわしなど、にぎやかに満喫していた。
地区児童会がどんど焼きにあわせて開催。約20人の子どもたちが自宅から昔ながらのゲームやおもちゃを持参した。
百人一首を広げる女の子たち。一方で男子はコマまわしに夢中。慣れた手つきで、伝統の遊びに興じていた。 -
活字離れを防ぎたい市民の団体「いななき学舎」発足
本を読むことをきっかけとして物事を考える力や想像を広げる力を養っていこう竏窒ニ、上伊那在住の有志約10人が、「活字離れ」を防ぎたい市民の団体「いななき学舎」を発足した。読書の後、その本について語り合いながら他人の気持ちを考えたり、時代を読む力を養う。同じ目的を持つ団体などとの連携も深め、最終的には須坂市の「信州岩波講座」のような地域的活動へとつなげることを目指す。
インターネットなどが普及する一方で、若い世代を中心とした人たちの「活字離れ」への懸念が広がっている中で「読書の衰退は考える能力の低下につながるのではないか」と考えた有志らが設立。前信州大学学長・森本尚武さんを代表とし、10月から準備を進めてきた。29日、本格的な活動を始める。
現在は大人のみだが、今後は小中学生や高校生の参加も期待している。評論だけでなく文芸、話題作など、幅広い視野で語り合いを展開する。
第1回は、貧困層が固定化し始めた英国の格差社会について言及した『ハードワーク』(ポリー・トインビー著)について取り上げる予定。参加者を募集している。場所は伊那市通り町の「カフェあびえんと」で午後6時から。
参加申し込み・問い合わせは、いななき学舎事務局(TEL73・8798)有賀さんか、カフェあびえんと(TEL78・0899、090・4094・2870)若林さんへ。 -
伊那技術専門校で地元企業の人材育成に関する声を募集
県伊那技術専門校は、人材育成に悩みを抱える地元技術系企業の声を募集している。
05年度同校は、在職中技術者向けのスキルアップ講座を拡大。人材育成に悩みを抱える中小企業の声を取り入れなど、地元のニーズに即した内容を充実させてきた。
今後も、地元企業の要望を反映した講座を目指しており「技術力向上を目指したいが社内指導では限界がある」「若手に基礎を習得させ、技術継承につなげたい」「教育訓練を実施したいが時間的余裕がない」など、さまざまな悩みを寄せてほしいとしている。
要望があれば、研修講師を斡旋(あっせん)したり、人材育成にかかる費用の一部負担なども実施する。
問い合わせは県伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。 -
ミュージカル「不思議の国のアリス」足ながおじさんチケット受け付け開始
2月に駒ケ根市文化会館で開かれるミュージカル「不思議の国のアリス」を無料で観劇できる「足ながおじさんチケット」の申し込み受け付けが始まった。対象は小学生未満。誰でも応募できるが、公演の感想文を書くことが条件となっている。主催者によると9日現在、約100人分の席が用意できているという。公演は2月9日午後7時。一般公演は10日縲・2日まで全4回行われる。
昨年の公演「アルプスの少女ハイジ」を団体で見た伊那市の小学生らが感想文を書いて送ってくれたことにヒントを得た主催者が、地域文化の振興のために子どもたちを無料で招待したい竏窒ニ初めて発案した。趣旨に賛同する事業主や個人などが1口1千円のチケット代を出資。後日、子どもたちの感想文が主催者を通じて手元に届くことになっている。
主催者は観劇申し込みと出資申し出の双方を受け付けている。事務局は「席がなくなることもあるので早めの申し込みを」と呼び掛けている。問い合わせ・申し込みはこまがね演劇文化創造劇場(TEL83・5923)へ。 -
東中かるた会
駒ケ根市の東中学校(向山健一校長)で生徒会の主催による恒例の新春かるた会が開かれた。全校生徒が参加し、5、6人ずつの班に分かれて27グループが一斉に百人一首の札を取り合った=写真。昨年までは生徒全員が体育館に集まって行っていたが、暖房があまり効かないことなどから生徒の体調を考え、今年は各教室のほか、家庭科室や学習室など9会場に分散して行うことにした。
畳敷きの第2家庭科室では、両手をひざに置いて正座した生徒たちが耳をすまして真剣な表情で待ち構え「花の色は竏秩vなどと校内放送で歌が読み上げられる度に激しく札を取り合った。相手より先に札を取った生徒は思わずガッツポーズを出し「よっしゃ」などと叫んでいたが、時にはお手つきをしてしまう生徒もあり「しまった」「間違えた」などと口にしながら残念そうな表情を浮かべていた。 -
3学期始業式
駒ケ根市の7小中学校のうち、前後期制を採用している赤穂中学校を除く6校で10日、3学期の始業式が一斉に行われた。中沢小学校(北原三千生校長)では児童代表が3学期に向けての決意を発表するなどして、気持ちも新たに新学期のスタートを切った。
全校児童を前に1年生の林望弥美さんと小林優希君はそれぞれ「2学期でできなかった問題ができるように頑張りたい」「頑張って算数の問題がいっぱい解けるようになりたい」、5年生の北原和香菜さんは「宿題と児童会活動をしっかりとやることが目標。頑張って達成し、思い出の残る学期にしたい」と決意を発表した=写真。
北原校長は児童らに「全校の皆さんが元気に登校してくれて、こんなうれしいことはない。『1年の計は元旦にあり』という。どんな小さなことでもいいから自分で決めた目当てを持ち、達成できるまであきらめずに頑張ってほしい」と話し、詩『まけじだましい』を朗読して「この詩のように、つらいこと、悲しいことがあっても負けずに戦ってください」と呼び掛けた。 -
18歳少年 器物損壊の疑いで逮捕
伊那署は10日、器物損壊の疑いで、上伊那郡内に住む、無職の少年(18)を逮捕した。
調べによると少年は、昨年12月18日午後8時44分ころ、箕輪町内の大型店1階出入り口の自動ドアのガラス1枚(損害額約4万2千円)を、足蹴りして割ったもの。被害届を受けた伊那署は、目撃者等の捜査から少年の犯行であることを確認し、逮捕した。
伊那署によると、少年は友人と同店を訪れた際、警備員から万引きの疑いをかけられ、腹いせに自動ドアのガラスを蹴り割ったと思われる。犯行は店を後にする時、内側から蹴ったという。 -
橋爪まんぷさんが「私のスター展」に作品を出品
伊那市境南の漫画家・橋爪まんぷさん(65)が13竏・1日、東京のギャラリー・銀舎で開かれる「竏猪Yれないあの感動竏虫рフスター展」に作品を出品する。
洋画家、イラストレーター、水墨画家、銅版画家など、同ギャラリーオーナーが選んだ10人のアーティストが出展。あの人に出会えたこと。あの動物とふれあったこと竏窒ネど、現在の創作活動につながる感動を、メンバーがそれぞれ表現する。
まんぷさんは恒例の親子フクロウの絵を、A6判サイズ20点、B6判サイズ10点の、計30点を展示。「笑う門には福来る」をテーマに、擬人化したキャラクターの様子は微笑ましく、心を和ませる。
大人フクロウが漫画を読み、子どもが道徳の本を読んだり、だるまと雪だるま、ランプとちょうちんなど、・スことの妙・スを表現した作品が多い。
まんぷさんは「ユーモラスな、笑いを誘うフクロウの絵を楽しんでくれれば。上京するついでに見てもらえれば」と話している。
会場は東京都都千代田区神田小川町のギャラリー・銀舎(世界観ギャラリー隣り)。開場は午前11時縲恁゚後7時(最終日は午後4時まで)。15日は休廊。問い合わせは、ギャラリー間瀬(TEL03・3233・0204)へ。 -
【記者室】すぐに壊れる電気製品
自宅の石油ファンヒーターの調子が悪い。まだ3シーズン目だというのに時折点火しなかったり突然火が消えたりする。最近の電気製品は昔に比べて壊れるのが早いぞ! と思うのは筆者だけだろうか▼昨年わが家では炊飯器、洗濯機、パソコンが壊れ、修理も考えたが長い目で見れば得だから竏窒ニ結局新品を買うことになった。しかし故障もこう次々では、あえて壊れやすい製品を作って手っ取り早く売上を確保しようという業界の陰謀に違いない竏窒ニ勘繰りたくなってくる▼それは冗談としても設計技術者の質の低下は間違いないだろう。姉歯といい電車の運転士といい、頭の良しあしでなく、プロとしての気概や誇りが失われてきていることが原因に思えてならない。(白鳥記者)
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美道会「書き初め展」
南箕輪村田畑の金井きく美さんが主宰するかな書道「美道会」の書き初め展が10日、アルプス中央信用金庫南箕輪支店ロビーで始まった。新春にふさわしい書道の作品に、訪れた人々が関心を寄せて眺めている。
美道会は、村公民館講座で学んだ人たちが集まり、毎週、北殿公民館で勉強を重ねている。
12人が出品し、かな書の作品は額装した9点。金井さんは自詠の歌、生徒は島木赤彦の短歌などそれぞれが気に入った歌人の歌を流れるような美しい字体で書いている。小学生の書初めは6点で、「いろり」「雪の正月」「初日の光」など整った大きな字で伸び伸びと書いた。
金井さんは、「かな作品の優雅さを見ていただきたい」と話している。展示は16日まで。 -
十沢線交通安全対策路面表示修繕工事終わる
箕輪町は、十沢橋東側の東西に走る十沢線と南北に走る農免竜東線との交差点の交通安全対策として、センターラインを太くするなど路面表示の修繕工事をした。
工事をした交差点は、出会い頭の事故が多く、伊那署によると04年は11件、05年は減少したものの年末に連続して事故が起きている。
町は、地元要望もあり、県などとも協議。今回、町ができる範囲で対策を講じた。
優先道路の十沢線を走行するドライバーにも注意を促すため、中心線を30センチ幅66メートル、交差点マークを45センチ幅8・4メートルで従来より太い線で引き直し、新たに減速帯30センチ幅160メートル、ドットマーク30センチ幅79・2メートルを設置した。 事業費は18万9千円。昨年12月20日に着工。工期は1月13日までだが年末に完了した。
「あと数秒、安全確認をすることで事故は防げる。無理な走行はせず、安全運転を心がけてほしい」と話している。