伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
76/(土)

ニュース

満蒙開拓 富貴原郷開拓団を知る

満蒙開拓 富貴原郷開拓団を知る

伊那市人権同和教育研修会が3日伊那市役所で開かれ、箕輪町郷土博物館の(しば)(ひで)()館長が戦時中に上伊那北部から満州に渡った「富貴(ふき)原郷(はらごう)開拓団」について話をしました。
講演では、箕輪町郷土博物館の(しば)館長が「私たちの郷里から満蒙開拓に行った人たち」と題し話をしました。
昭和7年1932年以降、当時の日本は国策として満州移民を展開しました。
富貴原郷開拓団は、当時の伊那町や西春近村、中箕輪村などの10町村で作られ、昭和16年1941年以降300人以上が満州に渡りました。
終戦の混乱や現地民の襲撃により、85人が亡くなったということです。
講演では、帰国した開拓団員が書いた手記を紹介しました。
手記には召集による家族との別れや逃避行の様子が記されています。
柴館長は「何人もが “二度と再び”と書いていて、もう二度と戦争をしたくないという強い気持ちを感じ取ることができる」と話していました。
講演は、戦後80年の今年、満蒙開拓の歴史を知り教育に活かしていこうと開かれたもので、小中学校の教諭や人権同和教育推進委員など約40人が参加しました。
 
 

前のページに戻る 一覧に戻る