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伊那市無形民俗文化財「ざざ虫漁」 解禁

伊那市無形民俗文化財「ざざ虫漁」 解禁

伊那谷の冬の風物詩ざざ虫漁が、1日に解禁となりました。
伊那市山寺の天竜川右岸では、早速漁を行っている人の姿がありました。
1日は、このみち50年ほどのベテラン伊那市中央の中村昭彦(あきひこ)さんと7年目の東春近の原雄一(ゆういち)さんが、漁を行いました。
ざざ虫は、トビケラやカワゲラ、ヘビトンボなど水生昆虫の幼虫の総称です。
鍬で石を掘り返し、石の裏側についているざざ虫をはがし、四手網と呼ばれる網に流し入れます。
漁を行うには、天竜川漁業協同組合が発行する「四手網許可証」が必要となります。
ピーク時の1990年頃は、70人ほどが漁を行っていたということですが、昨年度は9人でした。
近年、漁獲量もピーク時の3トンから20分の1の150キロほどに減少しています。
市教育委員会では、伝統文化を後世に伝えていこうと、今年度ざざ虫漁を市の無形民俗文化財に指定しました。
1日は、白鳥孝市長など市の関係者も視察に訪れ、漁を体験していました。
1日は、中村さんが作った佃煮も振舞われました。
漁を行った午前8時頃の気温は0度、水温は7度ほどで、中村さんによると水温が4度ほどに下がると脂がのっておいしくなるということです。
ざざ虫漁は、来年2月末まで行われます。

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