クマ人身被害防止 上伊那がモデル地域に
ツキノワグマによる人身被害の防止や緊急時の対応を市町村と関係機関が広域で連携する県の事業で、県内では初めて上伊那がモデル地域として指定されました。
3日は、上伊那地域野生鳥獣被害対策広域連携推進協議会が設置され、伊那市の伊那合同庁舎で初会合が開かれました。
構成団体は、上伊那8市町村や猟友会、県などです。
広域連携モデル事業では、市町村の枠を越え、猟友会が相互応援体制を構築し、緊急時のクマ追い払いや捕獲を連携して実施します。
現在は、市町村の判断で市街地での捕獲ができる「緊急銃猟制度」が導入されていますが、捕獲を行う猟友会の会員の高齢化が進み、単独の市町村での対応が困難となっています。
モデル地域となることで、通報のあった市町村が連携市町村に出動要請をすることができ、人員の確保につなげます。
連携には、連絡体制や市町村ごとに異なる出動報酬をどのようにしていくかなどの課題もあります。
県内のツキノワグマの目撃件数は、昨年度は1,324件で、うち上伊那では78件でした。
令和に入り、増減を繰り返しながら、近年は70件前後と高水準が続いているということです。
協議会では今後、人員体制や市町村と関係団体での合意文書の取り交わし、迅速かつ効果的に対応できる体制の構築を秋ごろまでに目指したいとしています。
なお、年度内には緊急出没訓練の実施を行うとしています。