上伊那のいも焼酎原料 箕輪町を皮切りにイモ掘り
いも焼酎の原料となるイモ掘りが23日、上伊那地区では箕輪町を皮切りにはじまった=写真。本年度は、上伊那産のサツマイモを使った焼酎「伊那八峰(仮称)」の販売を同地区の酒販売店有志が計画しているため、イモの出来上がりに注目が集まっている。
本年度から販売に向け、全8市町内で生産者組合員やボランティアらが焼酎の原料「黄金千貫」などの苗を植えた。総収穫数量は推定200トン。その一部で、各市町村産の焼酎、合計約1万6千本(1本720ミリリットル)を「喜久水酒造」(飯田市)が製造する。12月上旬発売予定。
町では昨年に比べて約20倍となる7万本の苗を町内10個所のほ場、計約5ヘクタールへ植えた。上伊那の中では植付けが最も早かったため、この日は木下のほ場で、町焼酎いも生産組合員と、町内の酒販売店5店舗5人の計15人がイモ掘り作業をした。
本年は低温、日照不足などで収穫量は少ない見込みだが、柴正人同組合長は「生産者と販売者が気持ちを一つにして、安定した販売を目指したい」と意気込む。酒販売関係者も「生産者が大切に育てたものを精一杯努力して販売していきたい」と話していた。