「天竜川水系健康診断」84河川・99カ所で補完調査
上農高生徒は小沢川で24時間測定
民間中心の企業・団体が水質検査をする「天竜川水系健康診断」が28日から始まった。初旬予定が天候不良で中止となり、測定回数、場所などを変更しての取り組む。リサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などが主催し10回目。
これまでの水質調査結果をまとめるにあたり、今回は補完することを目的に調査。諏訪湖から遠州灘に至る水系を対象に、今まで調査のない河川を含む84河川、99カ所を、40企業・団体の110人が10月1日までに1回測定する。
毎年参加の上伊那農業高校生は、従来の24時間・2時間おきの13回連続観測をした。伊那市の小沢川で、午前10時から測定を開始した。測定値を初回と正午で比べると、COD(化学的酸素消費量)が8以上から4に減ったことが分かり、「朝の生活排水が流れ込んだ影響があったのでは」と分析した。
生産環境科3年生の阿部玄太さん(17)ら3人は、水質向上に向けて、下水道の完備や、自分たちで川のごみ拾いをすることが必要だと話していた。