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山ぶどうワイン仕込み式

山ぶどうワイン仕込み式

 宮田村の特産品・山ぶどうワインの仕込み式が6日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場で開かれた。村内農家14戸が栽培する山ぶどうは今季も豊作で、糖度、酸味とも最高の状態。同工場も新たな製法を取り入れ、さらに美味しいワインとして12月には新酒を発売する。
 式には山ぶどう栽培組合や村、農協など関係者約20人が出席。茎を取り除く破砕機(はさいき)に、収獲したばかりの山ぶどう500キロを次々と投入した。
 312本で始まったワイン醸造も8年目を迎え、今年は25トンほどの収量で1万8千本近い生産を予定。現段階では新酒の「紫輝」と、「駒ケ原」を共通銘柄にした熟成、樽熟成、甘口と4種類の発売を計画している。
 そのうち当初から生産を続けている12月発売の「紫輝」は、ボジョレ・ヌーボーにも使われる製法を一部に導入。
 茎などを取り除かず房のままタンクに投入して自然発酵させる方法で、今まで通りの茎を取り除く一般的な製法で醸造するワインに一部調合する。
 「新酒にあったフルーティーな仕上がりが期待できる」と、同工場長の藤野公宏さんは話す。
 高品質を証明する県の原産地呼称管理制度に3年連続で認定されている山ぶどうワイン。生産者のたゆまぬ努力で良質なワインが完成する。

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