受け継ぎたい地域の風習
向山民俗資料館で十五夜のお供え特別展
宮田村民会館内にある向山雅重民俗資料館で、村内に伝わる十五夜の風習「おからこ」のお供え物を再現した特別展示が十五夜の6日まで行われている。
十五夜のお供え物と言えば、団子が思い浮かぶが、宮田村では米をつぶして丸い鏡餅のようにした「おからこ」をお供えするのが昔からの風習。
しかし、今では村内でも忘れ去られるようになり、風習を継承している家庭はごくわずかとなった。
村教育委員会は「地元の身近な文化をもう1度見つめてもらおう」と特別展を企画。
昔ながらに、おからこと里芋などの根野菜、お神酒、ススキなどを並べ、満月浮かぶ風景も再現した。
さっそく見学者が訪れたが、「懐かしいねぇ」と話す人がいる一方で、「おからこなんて初めて聞いた」と話す村内の高齢者も。
小学生の見学もあり、もの珍しそうだったが、ムード満点の十五夜気分を味わっていた。