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入笠牧場で下牧始まる

伸び伸び過ごし成長

入笠牧場で下牧始まる

 伊那市高遠町の入笠牧場で5日、牛の下牧が始まった。4カ月間伸び伸びと過ごした牛たちは広大な草地との別れを惜しむように下山した。
 放牧は丈夫な乳牛の育成や種付け、酪農家の労力軽減が狙い。今季は南信地方の酪農家42軒から希望を受け、ホルスタインや黒毛和種162頭を放した。
 降雨日が少なく高温が続いた影響で牧草の伸びが悪い上、鹿に食べられたことで乾草を与えて補ったため、「健康状態が良くない牛も見受けられた」。例年、下牧時には平均40縲・0キロ体重が増えるという。
 JA上伊那職員や酪農家など関係者約50人が作業。妊娠鑑定や体重測定、駆虫剤の投与などをして下牧させた。初日は約70頭で、2日かけて全頭を下ろす。

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