旧制伊那中学校の「一八会」昔の登校道路に記念碑を建立
昔懐かしい通学路を忘れずに留めておきたい竏窒ニ、旧制伊那中学校(現伊那北高校)を1942(昭和17)年に卒業した「一八会」は8日、伊那北高校南側にある当時の通学路に建立した記念碑の除幕式をした=写真。記念碑建立に携わってきた一人、埋橋正美さんは「ほぼ5年間を上り下りした通学路に碑が建立できたのはみなさんのおかげ。私たちの素晴らしい思い出を、末永く伝えてくれると思う」と語った。
現在の伊那北高校にある舗装された通学路は、昭和17年にも存在していたが、当時の生徒のほとんどは、校舎へと直接つながる斜面の急坂から登下校をしていた。しかし、年月を経て、当時の通学路はほどんど使われなくなり、昨年の一八会で「廃道になりかけている急坂を保存したい」という希望が浮上。そんな中、道の西側の土地を同会のメンバーが所有していることが分かり、上り口付近に記念碑を設置する運びとなった。
この日は地元だけでなく東京在住の同窓生など約16人が参加。82歳になるメンバーは、昔と変わらず急な坂道を途中まで上り、当時を懐かしんでいた。