秋の風物詩「わらにお」作り
駒ケ根市東伊那の白川泰章さん(70)方で12日「わらにお」作りが始まった。白川さんは稲刈りの終わった田に3本の長い木で支柱を組み、形がゆがまないよう気を使いながら丁寧にわらを積み上げた=写真。「昔はどこの家でも作っていたもんだがこのところ全然見ない。この辺では今じゃうちだけだよ」と白川さん。1つ作るのに約1時間かかる重労働だが、白川さん方では毎年10個ほど作っているという。
「わらにお」は稲わらを良い状態で保存するために高さ約2メートル、直径約1・5メートルの円柱状に積んだ物。農業の機械化により家畜を飼わなくなったことなどからわらの需要がなくなり、最近ではほとんど見られなくなった。