初のテーマ別懇談会始まる
初日は「農林業の振興」
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中川村は10日夜から24日まで、基間集落センターで、農林業の振興や防災、福祉など6テーマに絞り、初のテーマ別懇談会を行なっている。
「農林業の振興」をテーマにした初日は、農林業者や議会、農業委員ら30人余が出席、村の農林業の現状と課題を把握し、問題意識を共有する中で可能性を模索した。
村は昨年まで地区別懇談会を実施していたが、出席者が村民の10%未満と少なく、一定年齢以上の男性に片寄っていたことや、各地区で共通のテーマが多かったことなどを受け、初めてテーマ別で開いた。
まず、村が▽農業従事者の高齢化、後継者不足▽農産物価格の低迷▽米の生産調整面積の増加▽森林保全と育成-など村の農林業を取り巻く現状と課題を説明。これを受けた懇談では、新規就農者から「若い農業者が集まり、話ができる場がほしい」「農地にかかわる情報がほしい」などの要望が出された。
また、「後継者の育成は地域全体で考えていくべきテーマ」「農業の基本を地域のオーソリティーからしっかり学ぶべき」などの意見が出た。
具体的に「果実を企業の株主優待品に売り込むなど、大口販路の開拓が必要」「農産物を生食と加工品の両面で消費拡大を図るため、農産加工品の開発、掘り起こしが大切」「オーナー制や観光農業の推進を」などの提案があった。
村はこれらの意見、提案をまとめ、整理し、農政に反映させる考え。
今後の日程は次の通り(基間集落センターで午後7時から・21日のみ午前9時30分から)
▽12日=防災について▽17日=I・J・Uターンの促進について▽19日=高齢者、障害者福祉について▽21日=出産と子育て支援について▽24日=観光、商工業の振興について