伊那建設事務所が伊那市上川手区とアダプトシステム締結
道路周辺の美化活動に努めるボランティア団体を支援する県の「信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)」で、伊那建設事務所は10日、伊那市の上川手区、両者の連絡調整機関となる市と協定を結んだ。
同事業は、県が管理する道路で美化活動するボランティア団体などと締結し、活動内容に応じて作業に必要な道具や材料などを貸与して、道路環境の向上や道路愛護意識の高揚を図る。
上川手区(北原伍区長)は、県が6月した国道361号のバス停留所周辺の路肩整備をきっかけに、約30人の区民有志が下川手境から美篶下県境までの約650メートル間で、およそ600本のサルビアを植えた花壇の維持管理や法面の草刈りなどにあたっている。
市役所で開いた調印式で松下泰見所長は「事業を通してよりよい地域にしていくとともにモラルの向上を図っていければ」とし、小坂樫男市長は「道路環境をきれいにすることが市民に浸透し、全市的に広がっていくことを期待する」とあいさつした。
三者が協定書に調印後、区長の北原伍さんは「花を植えることは道行く人の心も和み、区民の気持ちも一つになるため、長く続けていきたい」と述べた。
県内ではこれまでに114団体と締結。うち上伊那では伊那市が上川手区を含め7、箕輪町が1の計8団体と結んでいる。