南箕輪中生徒が落ち穂拾い
飢餓に苦しむ国へ支援米
南箕輪村の南箕輪中学校は20日、稲刈りが終わった村内の田んぼで落ち穂拾いをした。1958(昭和33)年から続く伝統行事で、集めた落ち穂を脱穀、精米して飢餓に苦しむ国へ送る予定だ。
当初は米を売った収益金で学校の備品の購入費に充てるなどしていたが、生徒の発案により94年度以降は食料難に苦しむ各国へ支援米として送っている。新潟中越地震のあった一昨年度は、米を売って被災地への義援金にした。
今年度は全校で380キロを目標に、各地区に分散して作業。生徒たちは目を凝らして足元を探りながら、一つ一つ稲穂を拾った。
「(落ち穂を)残してくれている田んぼもあって、地域の人の協力があってこそできることですね」と3年の田中香奈子さんは感謝。清水ほのかさんは「貧しい人たちのために少しでも役に立てるなら」とくまなく拾い集めていた。