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「高遠菜穂子イラク報告会」に300人

戦争な非道さ、残忍性に気づき、平和の尊さかみ締め

「高遠菜穂子イラク報告会」に300人

 中川村の「9条の会中川(松村満久代表)」は14日、中川文化センターで高遠菜穂子イラク報告会」を開いた。会場を埋めた300人の聴衆は、米軍の残虐、非道な殺りく、破壊の生々しい様子を映像でリアルに報告する高遠さんの講演を聞き、イラク戦争の隠された1面、歴史の真実に目を向け、戦争の非道さ、残忍性に気づき、平和の尊さ、あり難さを噛み締めた。
 03年3月20日、イラク戦争が始まり、3週間でバクダットが陥落。4月住民デモに米軍が発砲し、多数の死者が出た。5月1日、高遠さんはNGОとともに病院調査、医薬品運搬などボランティア活動を行なうため、イラクのパルージャに入った。
 「住民はピースウォークで怒りを爆発させ、米軍に殺された遺族の若いお父さんが武器を手に、イスラム原理主義など外国人主体の過激派に加わり報復に出るなど、負の連鎖となった」。
 04年4月、パルージャ総攻撃が始まり、1回目は死者730人出た。2回目はジャーナリストを入れず、食糧、医薬品を止めて第3者の目のないところで実施し、6000人余の死者が出た。科学兵器使用の疑いも出た。 米軍から返された遺体を撮影した映像を示し「75体が返されたが、身元が判明したのは、数体だけ。遺体は死後4、5週間経過し、腐敗が進み、ウジが発生していた」と説明。また、洋服は燃えず、人体だけ白骨化した遺体、外傷がなく、白く膨れた遺体などを写し「高温を発する科学兵器が使用されたものと思われると調査報告を出したが、世界中が沈黙した。メディアに乗らない、報道の見えない壁がある」とした。 この後、自衛隊のスパイに疑われ、拘束された経過にも触れた。

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