有害自販機問題
賠償請求を棄却
飯島町の有害自販機設置問題が1年がかりで完全に終結。町を挙げての住民反対運動と法的手段で成功したという▼2月の土地明け渡し仮処分命令以来、表だった動きは無かったが、設置業者と地主との契約書に「住民とのトラブル等で中途解約する場合は設置費用、撤去費用を地主が支払う」という一文があり、このまま業者が引き下がるとは思えなかった。案の定、損害賠償請求が出された伊那簡易裁判所は「契約は公序良俗に反し無効」と請求を棄却▼画期的な判決は県内各地の有害自販機の撤去を求める住民には朗報。撤去させると法外な賠償請求されるのではと二の足を踏んでいる地主にも勇気を与える。これを機会に県内の有害自販機撤去に弾みがつけばうれしい(大口記者)