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駒ケ根市の中沢12区が統合へ

来年1月1日に新区発足 120年の歴史に終止符

 駒ケ根市中沢地区の12区(合計890世帯、3100人)が07年1月1日付で統合されることが正式に決まった。新区の名称は「中沢区」。市内では、中沢と同じ竜東に位置する東伊那地区で03年1月、5区が統合して「東伊那区」になったが、それ以来の大型統合で、人口減少が続く地域での住民自治機能の充実、効率化に期待が寄せられている。
 中沢区統合の話は03年末の区長会の席で持ち上がり、05年5月には中沢区統合推進委員会が発足。役員会や小委員会を重ねる一方で、区別説明懇談会、他団体からの意見徴収などを通じて方向を探ってきた。
 本年8月末に、現行12区の区長らがそれぞれの区で統合賛否について議決した結果を持ち寄り、全区一致で統合を決めた。推進委はその時点で解散。代わって中沢区設立委員会(会長・木下眞中沢地区区長会長)が発足し、新区の規約、予算、下部組織などについて協議検討を進めている。現行各区も、それぞれ「自治組合」としてスタートするための新体制づくりに取り組んでいる。
 設立委は、統合の理由について▽戸数・人口減で、区・自治組合間に格差が生じ、弊害となっている▽地域活性化のための生活基盤整備を一つの意志決定機関で効率的に進める必要がある▽厚生・文化・福祉活動などはすでに中沢全体で取り組んでいるものが多い竏窒ネどを掲げる。
 木下会長は「現行区は120年の歴史があり、区によって習慣なども微妙に異なる。それゆえに課題は山積だが、統合してから少しずつ調整していくことになろう」としている。

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