日本風景街道戦略会議の委員が伊那市を視察
美しい街道づくりを支援する仕組みや体制の確立を検討する国土交通省の「日本風景街道戦略会議」ワーキンググループの委員が23、24日、伊那市の「信州伊那アルプス街道」エリアを視察した。
エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。歴史や自然環境を再認識し、二つのアルプスに抱かれた風景を保全する。
ワーキンググループから、座長の中村良夫さん=東京工業大学名誉教授、委員の森野美徳さん=都市ジャーナリスト=が訪れ、秋葉街道や道の駅「南アルプスむら」、高遠城址公園、三峰川の霞堤防などを見て回った。また、景観住民協定者会や花づくり団体などとも意見交換し、活動する上での問題点などを聞いた。
中村座長は継続的な活動を促し「二つのアルプスが見える景観、権兵衛トンネル開通後にどういう効果を上げているのか、興味を持って来た。住民自らが立ち上がり、沿道の看板を規制するなど手法を学ぶことが多かった」と話した。
「日本風景竏秩vには全国から72ルートの申請があり、プレゼンテーションした33ルートを中心に、委員が手分けで現地を視察している。全国の事例を持ち寄り、年度中に日本風景街道の理念や制度を検討。来年度、ふさわしい街道を認定する。