チューリップの観光農園目指し球根植え
遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと活動する箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は25日、休耕田にチューリップの球根5千個を植えた。上古田長寿クラブ、西部花街道の会上古田支部、有志らも協力し35人が、来年6月ころの開花を楽しみに作業に精を出した。
球根の植栽は、箕輪町まちづくり住民提案事業の補助金とEグループの会費でまかなう。チューリップ農園は、上古田公民館から東へ100メートルほど下った道路沿いの休耕田。15アールの広さがある。
チューリップは「素朴なものにしよう」と本来のシンプルな形の品種ゴージャスとレインボーの2種類を選び、黄、紫、桃、赤、白の各5色。農園を10ブロックに区画し、1ブロックに500球ずつ植え、開花時に自由に散策してもらえるように各ブロックの間に遊歩道も確保した。
唐沢グループ長は、「遊休荒廃農地が少なくなるように頑張っているが、こうして皆が作業に集まることだけでも地域の活性化になる」と話し、チューリップの観光農園に期待を寄せている。
Eグループは春から柴桜、青いアサガオなどの植栽にも取り組み、アサガオは多くの人が訪れた。チューリップと平行して上古田区民や区外の人から提供されたスイセンの球根も、チューリップ農園近くのほ場に順次植えている。