天竜川上流水防連絡会
天竜川流域の下諏訪町から天龍村までの18市町村と、天竜川上流河川事務所、天竜川ダム統合管理事務所などの関係団体でつくる天竜川上流水防連絡会は27日、06年度第2回委員幹事会合同会議を駒ケ根市の市文化会館で開いた。関係者約50人が出席し、流域を襲った7月豪雨災害の詳細な状況と今後の対策などについて確認した。
天竜川を管理する天竜川上流河川事務所の担当者が豪雨の状況について「流域の2カ所で観測開始以降最大となる流量を記録した」「浸水被害は流域12カ所の約60ヘクタール、諏訪湖周辺の560ヘクタールに及んだ」などと数字を挙げながら詳しく報告。対策事業については、諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業と災害復旧助成事業が共に採択されたことなどを報告した。両事業の事業費は計176億円。今年から5年間かけて河道掘削、築堤、護岸などの工事が行われる。
同事務所の三上幸三事務所長は「今回の災害ではうまく対処できた部分と今後の課題として残った部分とがある。状況を振り返り、今後の防災対策の強化に生かしてほしい」と呼び掛けた=写真。