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山ぶどう収獲量、過去最高に
糖度、酸味も目標以上、良質なワインに期待

 主にワインの原料となる宮田村の特産品・山ぶどう(ヤマソービニオン)の今季収獲量が31・6トンに達し、過去最高となったことが農協宮田支所のまとめで分かった。天候不良などで、上伊那地域では果樹全般的に作柄を落とす中での・ス豊作・ス。糖度や酸味も目標数値を上回っており、同支所は「栽培技術の安定化などが大きな要因」と説明する。
 生産関係者らが集まる山ぶどうの里づくり推進会議幹事会で報告。同支所は前年度を7トンも上回り、当初目標にしていた30トンも上回ったとした。
 収獲した山ぶどうをワインに醸造している本坊酒造信州工場(同村新田区)は、全ほ場で糖度が目標値の20度を超えたと説明。「飲みやすいワインが期待できる」と、品質にも自信をみせた。
 今年の山ぶどうは例年よりも成育が遅れ、今月3日に収穫を開始。当初は品質や収量への影響も懸念されたが、17日までに全てのほ場で無事に収獲を終了した。
 農協の担当者は「他の果樹が収量を落とすなかで、目標以上の収獲。軸枯れなどの問題も抑えられ、実も房も例年以上の大きさ」と指摘し、14戸の栽培農家が努力して取り組んできた栽培技術を評価した。
 現在醸造中で、新酒の「紫輝」は12月に発売を開始する。

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