伊那市長谷の学校給食共同調理場が全国学校給食甲子園へ
地元産の食材を使った献立を競う
伊那市長谷の小中学校給食共同調理場が、地元産の食材を使った給食を競う第1回「全国学校給食甲子園」=11月4縲・日、東京都・女子栄養大学=(NPO法人21世紀構想研究会主催、文部科学省など後援)に出場する。クリやきのこ、旬の野菜を使った長谷ならではの自慢の味覚をアピールする。
地場産物を活用した給食の紹介により、学校給食への理解と食育の推進を図る大会。応募のあった全国1514校から3次審査までを通過した6ブロック代表12校が出場し、その場で実際に調理して、審査員が味や衛生面などを評価する。
同調理場では、地域の農業女性らでつくる「麦わら帽子の会」が栽培する農産物を年間94%(昨年度実績)利用。長谷中は会員との交流給食や総合学習などを通して、新鮮で安全という地元産の良さを理解し、「地域に誇りがもてる特色ある給食づくり」を目指している。
大会には栄養士の埋橋恵美さんと調理師の松本ひろみさんが出向く。献立は白米、黒米、もち米を交ぜ合わせ、豆や旬のクリを加えた「五殻ごはん」、ホウレンソウやキャベツに長谷特産のエゴマを入れた「野菜のエゴマ味噌マヨ和え」など5品。栄養価を考慮したうえ、「子どもたちが食べ慣れないえごまをみそとマヨネーズでより食べやすく」工夫するなど、味にもこだわっている。
埋橋さんは「長谷だからこその食材であり、地域の協力があってこその給食。長谷の魅力を全国にPRしてきたい」と話す。