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2611/(火)

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花ろまん(3)菊

駒ケ根市吉瀬の菊づくり名人、北沢嘉夫さん(73)と片桐義明さん(68)

花ろまん(3)菊

 駒ケ根市中沢吉瀬の菊づくり名人、懸がいと菊人形が得意の北沢嘉夫さんと、千輪菊と菊すだれの片桐義明さんの菊花壇は見ごろを迎えた。11月中旬ころまで、両家の菊花壇は市内外から菊見客で昼間も夜もにぎわう。
##北沢さんは懸がいと菊人形、舞扇も華麗に
 菊づくり40年の北沢さんは、今年は初めて静岡型懸がいに挑戦。昇り竜のような枝振りが見事だ。数年前、大きさとそろった咲き方で市民チャンピオンにもなった前垂れ懸がいは今年も健在、黄色やピンク、赤と様々な花を付ける。
 毎年、和風の庭園に盆栽づくりやヤナギ作り、木付け、菊人形などを並べて、風景を作るが、今年の菊人形は「七五三」と「舞扇」。かわいらしい女の子と男の子の菊人形が並ぶ。豪華な舞扇は4枚、色とりどりに咲いて『雅』を競っている。夜はライトアップされ、幻想的な菊見ができる。
 「今年の菊人形は何を作るのかと期待されると、うれしいが、ちょっぴりプレッシャーも感じる」とか。
##片桐さんは千輪菊と菊すだれ
 菊づくり11年目、千輪菊挑戦は6年目。品種は白の厚物「国華宝塔」。冬至芽を育て、摘芯し、側枝を出させ、9月に枠組し,全体の形を整えた。500個余の花をつけた。
 菊すだれは片桐さんの考案。余った懸がい菊の苗を真っ直ぐ丈を伸ばしていくうちに、すだれになった。「意外にきれいで、話題にもなり、毎年作っている」今年はさらにボリュームアップ、延長は20メートルに及ぶ。
 「菊づくりは天候に左右され、手が掛かり、難しいことばかり。見に来てくれた人にほめられると、つい頑張って、どんどん鉢数も増えてしまった」。(大口国江)

花ろまん(3)菊

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