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戦後処理

ニューギニア

 「ニューギニアの密林では、1メートルも掘ると、草の根、木の根にからませながら、今でも日本軍の兵士が小銃を肩に立てかけた、そのままの姿で横たわっている。水辺では水を求めて、もう一歩のところで息絶えた英霊も」▼戦後61年、どこか戦争は昔話のような感覚の中で、前飯島町遺族会長の宮下啓さんの話に衝撃を受けた。兄はニューギニアで戦死、自らも南方で戦い、九死に一生を得て帰還。1昨年夏、ニューギニアに慰霊巡拝の旅をし、英霊の悲惨な姿を目の当たりにしてきた宮下さん「どうしてやることもできない。ただ慰霊を続けるだけ」▼今も山野に屍をさらしている英霊を思うと、遺骨収集が終らない限り、戦後処理は終結しないのだと実感した(大口記者)

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