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来年5月を目途に、観光基本計画を策定

心の満足を提供し、経済効果をもたらす

来年5月を目途に、観光基本計画を策定

 伊那市の第1回観光基本計画策定委員会が2日、市役所であった。新市発足に伴い、来年5月を目途に、観光振興の基本理念や展開方策などを明らかにした観光施策推進の指針となる観光基本計画をまとめる。
 委員は、商工観光関係者、公募など15人。観光を取り巻く環境変化の分析や観光客の動向調査、観光に対する市民意識の評価などを踏まえて検討し、それらの意見をコンサルタント業者がまとめる。
 委員長に選ばれた旧伊那市ふるさと大使で、イベントプロデューサー秋山智弘さんは「新伊那市は広大で、魅力的。観光は文化であり、産業である。心の満足を提供し、経済効果をもたらす実現可能な計画を考えたい」とあいさつ。
 そのあと、アドバイザー2人が個性的な観光地になるためのキーワードとして旧3市町村の計画の総括、全日本に伊那をアピールする言葉、自然を楽しむ道路の必要性などを挙げた。
 委員からは「地域の魅力を再認識し、共有しながら考える」「アクセスしやすい案内板が必要」などの意見が出た。
 伊那市の観光客(05年)は178万8千人で、99年以降から横ばい傾向。合併や権兵衛トンネルの開通で、観光資源の増加、観光客の選択肢の増加を期待する。自然、中央・南アルプス、食文化、桜など観光の強みを持つものの、「観光に力点を置いてこなかった」(小坂市長)ため、観光客の受け入れ体制が整っていないなど弱みもある。

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