村消防団初の「図上訓練」
宮田村消防団(平澤成己団長)は22日、秋季訓練を実施。例年とは一線を画した内容で、危険箇所などを現地調査し、地図に落とし込む初の「図上訓練」を展開した。村内各所で水路などが氾濫(はんらん)した7月豪雨の経験も踏まえ、災害に備えて事前の準備を強化する試み。各団員が地域の現状を把握する機会にもした。
各部ごとに管轄地域の消火栓や防火水槽などの設備、水利を調査。7月豪雨で氾濫した場所など、危険箇所も重点的に見回った。
調査結果を持ち帰り、図面作成。今までの巡視活動でつかんでいるデータなども持ち寄りながら、地図上に示していった。
「担当の区域であっても、地図にして見直すことで新たに見えてくることもある。万が一に備えて把握を徹底したい」と同消防団本部。
調査した地図情報は集約し、詳細になった防災マップを各部の消防ポンプ小屋に配備するほか、区などでも活用できるようにしていく考えだ。