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風景の大切さ模型から学ぶ

造園学会中部公開講演会

風景の大切さ模型から学ぶ

 日本造園学会中部支部大会の公開講演会が4日、南箕輪村の信州大学農学部であった。景観模型工房(大阪府)の盛口正昭さん(56)が講師を務め、「万里の長城」など世界の風景模型約60点を展示し、自然や人間の営みを映した地球の風景の大切さを伝えた。
 模型作りは、10年ほど続く、国際協力機構(JICA)などの博物館学研修の成果の一つ。世界各国から来日した研修員が同工房のスタッフの指導で「自国の大切な風景」を模型で表現した。これらは2月までの5カ月間、大阪府で展示し、日本展示学会の学術賞を受賞している。
 講演では、研修員らがその風景を選んだ理由や思い出などを説明し、参加者約30人と展示を見学。バリ島のタナロット寺院、米国の大樹世界一のセコイアの森など、300分の1のスケールで再現した精巧な模型を目の前に、目を見張り、写真撮影する人もいた。
 盛口さんは「自分にとって好きな風景とは何か、それらが他人にはどのように映るのかを模型を通じて感じてほしい。風景の大切さに目を向けて」と話した。

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