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南アルプス世界遺産登録に向け山梨連絡協が来伊

長野県連絡協設置を要請

南アルプス世界遺産登録に向け山梨連絡協が来伊

 南アルプスの「世界自然遺産登録」を目指し、山梨県連絡協議会(会長・石川豊南アルプス市長)のメンバーが13日、伊那市を訪れ、長野県側の関係自治体による連絡協議会の設置を要請した。小坂市長は「登録されればなお一層、南アルプスの価値がでてくる」と推進に積極的な姿勢を見せた。
 南アルプス市が静岡市から登録運動への協力の要請を受けて乗り出すことになり先月、北杣市、韮崎市、早川町との山梨県内関係4市町の首長や議長ら12人で連絡協を発足させた。効果的に推進するための総合調整や、必要な資料の収集、自然環境の保全と地域振興などに関することを協議していく。
 当面は、南ア国立公園をもつ長野県の4市町村、静岡県の2市町、山梨県の4市町で各連絡協を設置、年度内に3県全体の推進協議会を立ち上げて、来年度から登録実現に向けた運動を展開していきたい考え。
 県内の関係自治体は、伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村。石川会長は「長野県側の取りまとめを伊那市にお願いしたい」と求めた。
 これに対し、小坂市長は前向きな姿勢をみせつつ、南アふもとの伊那市長谷、大鹿村や下条村に残る歌舞伎など古い民俗芸能を踏まえ、「複合遺産」としての登録を提案。石川会長は、長野県の連絡協で内容を詰め、推進協で検討したい、とした。
 山梨県連絡協によると、全体の推進協設置後は、03年に世界遺産の候補地に関する国の検討会で指摘された問題や課題を整理し、南アの学術的な価値を調査・研究するなど、登録に向けた検討を多面的にし、実現への方策を進める。

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