「税を考える週間」で大谷昭宏さん講演
国税庁の「税を考える週間」(11縲・7日)に先立ち、伊那法人会(北原國人会長)は6日、同週間に合わせた年一回の講演会を伊那市の伊那商工会館で開いた。ジャーナリストの大谷昭宏さん=写真=の「開け 心が窓ならば」と題した講演に、会員ら100人以上が集まった。
早稲田大学政経学部卒業後、読売新聞大阪本社に入社し、警察担当についた大谷さん。退社後の現在は、テレビ出演、著書を出版するなど、幅広い分野でジャーナリズム活動を展開している。東京都出身で大阪府在住。
大谷さんは、税金について「自分が払うお金は妥当なのか、きちんと考える必要がある」と主張。他の都道府県の不正問題を例に話し「税金を納め、一票を投じる側は、こと細かに注文をつけていかねば」と話した。
「納税する側が声をあげれば変ること」と強調。「私たちが情報を提供し、皆さんが『これではまずい』と考えることで、制度は変っていく」と訴えた。
また「私たちはあまりにひどい社会を子どもたちに提供している」とも主張。いじめで悩んでいる児童、生徒らに「大人が生きる力をまずは訴え、社会のどこをどう変えていかねばならないか考えてほしい」と呼び掛けた。