天竜川シンポ 7月豪雨災害とその対応
「第5回天竜川シンポ縲・月豪雨災害とその対応縲怐vは8日、箕輪町文化センターであり、建設、行政関係者ら約500人が集まった。同町松島区の天竜川堤防決壊を中心に避難誘導や復旧工事にかかわった人々によるパネルディスカッションで、今後に向けた展開などを考えた。国土交通省天竜川上流河川事務所主催。
パネリストは、平澤豊満町長、原幸喜松島区長、池田幸平県南部防災対策協議会本部隊長、三上幸三同事務所長の4人。北澤秋司信州大学名誉教授がコーディネーターとなり、パネルディスカッションした=写真。
原区長は避難所の状況を「現場の状況が把握できず、区民の不安はいら立ちに変っていくのを感じた」と説明。平澤町長は「デジタル無線、インターネットを使った伝達などを使い、現場や住民へ正しい情報を伝える努力をしたい」とした。
原区長は「避難をしてみて、地域内のまとまりが大切と知った。スポーツ交流、公的施設の利用などで普段から団結力を強め、組織力を高めたい」とも話した。
緊急復旧にかかわった池田隊長は「24時間の工事が続き資材、人員不足に苦労した。そんな中でも復旧工事を知る先輩方の存在は大きく、若者へと知恵や技術を受け継いでいく必要を感じた」と述べた。
三上所長も「先輩方のこれまでの災害後の河川改修などの対応が今回の被害を最小限に抑えた。それぞれの時代でベストを尽すことで今日があると思う」と再度災害の防止へ意気込みを語った。