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県縦断駅伝「上伊那」 首位と5分差…

連覇へ力出しきれず

県縦断駅伝「上伊那」 首位と5分差…

 第55回県縦断駅伝(県陸上競技協会など主催)は最終日の19日、松本市縲恃ム田市の9区間、98・5キロであった。初日3位の「上伊那」は、トップ「長野市」との3分19秒差を縮めるために奮闘するが順位を1つ上げるので精いっぱい。2日間の結果、優勝した長野市に5分差をつけられ2位で敗れた。
 上伊那は、最終日一斉スタートの13区で9位と出遅れたものの、14区縲・6区を区間5位以内の好走。地元の声援を力に17区萩原(ジェルモ)が区間優勝し、女子区間の18区で2位に浮上した。
 初日のタイム差を少しでも縮め、20区のエース上島(平井星光堂)へつなぎたかったが、19区を終えた時点でトップの長野市との差は5分30秒以上。上島は、区間新記録の快走で追いすがるが、タイム差をひっくり返すことはできなかった。

若手の成長が急務… 来年の巻き返しを誓う

県縦断駅伝「上伊那」 首位と5分差…

 逆転優勝を信じて力走を見せた上伊那だったが結果は2位。2日間1位を譲らなかった長野市とは、5分の大差をつけられレースを終えた。清水監督(NEC長野)は「力を出し切れなかったのがチームの弱さ」と悔し涙。チームにとって課題の残る大会となった。
 調整不足の羽生(養命酒)は選手選考で落選、14回出場の丸山主将(NEC長野)は大会直前の体調不良で欠場竏秩B黄金期を知るベテランに長距離区間を任せてきた上伊那にとって今回、抜けた穴を埋める若手の力が育っていない現状がチームの弱さとして表れた。
 郷土を離れたランナーを活用できる新制度「ふるさと選手」による影響も大きかった。出場できる選手がいない上伊那にとって、新制度の継続に注目は集まるが、主催者側は「固定した考えでない」としている。
 いずれにしても黄金期復活には、若手の力の底上げは必至。合併効果で選手層が厚くなった優勝の長野市、ふるさと選手を活用する全諏訪、全佐久など、ライバルチームは着実に力を付けてきている。
 17区で区間優勝、出場3回目の萩原は「積み上げてきた歴史は大きい。もう一度、常勝上伊那を復活させるには若手が引っ張っていかねば」と決心。「選手全員で練習を積んで、来年の優勝を目指したい」と清水監督は巻き返しを誓った。

「上伊那」チームの個人成績(丸数字は区間順位)

県縦断駅伝「上伊那」 首位と5分差…

【1日目】▼1区=小林太一(信大)35分50秒(4)▼2区=唐澤充樹(佐久長聖高)23分44秒(4)▼3区=福澤潤一(駒ヶ根東中)11分50秒(3)▼4区=柳澤瑞樹(上農高教員)50分15秒(8)▼5区=篠田美樹(駒ヶ根東中)11分05秒(4)▼6区=松崎雄介(駒ヶ根市役所)43分08秒(5)▼7区=相原丈洋(北山ラベス)28分50秒(5)▼8区=守屋智春(嬉楽Q)36分42秒(1)▼9区=鈴木昌幸(ジェルモ)36分50秒(1)▼10区=土橋勇一(キョウリツ)48分36秒(7)▼11区=浦野裕之(赤穂小教員)32分54秒(3)▼12区=北原英一(トーハツマリーン)34分18秒(5)
【2日目】▼13区=中塚陵太(亜大)42分06秒(9)▼14区=佐々木跡武(上農高)31分27秒(3)▼15区=大前誠治(亜大)31分57秒(2)▼16区=大槻勉(ジェルモ)51分34秒(5)▼17区=萩原英雄(同)31分24秒(1)▼18区=滝澤恵美(駒ヶ根市役所)14分50秒(4)▼19区=宮脇千博(駒ヶ根東中)13分00秒(4)▼20区=上島通成(平井星光堂)52分25秒(1)大会新▼21区=松村博文(南信精機製作所)46分25秒(3)

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