【記者室】勤労感謝の日
今日は勤労感謝の日。祝日法で「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」日とされている。戦前は新嘗(にいなめ)祭と呼ばれ農産物の収穫に感謝する儀式が行われたが、農業だけでなく労働全般に感謝する趣旨から現行の名称となった▼今の景気回復は戦後最長というが肝心の成長率が鈍いために給与所得は一向に上がらず、生活上の実感はない。それでも上伊那は業績が好調な製造業関連企業が多いためか、求人数も多い方だ▼伊那公共職業安定所によると管内の9月有効求人倍率は1・57倍。都道府県別1位愛知の1・89倍には及ばないが、最下位青森の0・42倍に比べれば天国だ。これを幸せと言わずして何と言おう。勤労の場があることに感謝だ。(白鳥文男)