飯島地区教育懇談会
保護者や教諭ら40人余が参加、全体会と分科会で教育問題について意見交換
飯島中学校で20日夜、飯島地区教育懇談会があり、保護者や教諭ら40人余が全体会と分科会で、ニートなど教育問題について意見交換した。県教職員組合上伊那支部主催。
全体会で、飯島中学校の米山隆司教諭が「いじめや不登校など子どもに関わる問題が山積している。子どもたちの環境をより良いものとするように一緒に考え、語り合おう」と開催趣旨に触れてあいさつ。
続いて、赤穂東小学校の丸山元資教諭が、同支部児童・生徒理解専門委員会が9月に実施した「子ども・保護者の就業意識調査」結果について説明し、問題提起した。
この中で、丸山教諭は「就きたい仕事、就かせたい仕事」について、小学生男子は運動、スポーツ、女子は芸能、マスコミが多いが、中学生になると減っている。小学生男子に多い技術、技能、女子に多い医療、福祉は中学生になるとさらに増えている。これは自分の将来を現実的に考えるようになったからだと思われると分析。
また「仕事を選ぶ条件」に子ども、保護者ともに興味、関心ややりがいを重要視している。男子は中学生になると「お金を稼ぐこと」も大切だと考え、女子は小、中学生ともに「社会や人に役立つこと」に意味を見出している。
「親の仕事を知っているか」については、ほぼ知っているが、働いている親の姿を見たことがある子どもは半数。親と同じ仕事に就きたいという子どもは少ない。同様に同じ仕事に就かせたいという父親、母親も少ない。ほぼ半数の父親、母親は自分の仕事に就かせたくないと思っているとした。
最後に「子どもたちは仕事にたいする興味があり、やってみたい仕事に思いを馳せ、親の職業も良く知り、自分の将来を小中学生のうちから考えている」とし、子どもたちの働く意欲につながる6カ条に(1)仕事の内容について話しをする(2)職場を見せる(3)やたら物を買い与えない(4)家事を手伝わせる(5)子どもと一緒に何かを作る(6)よくほめる-を挙げた。