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ハンセン病懇談会

ハンセン病懇談会

 不治の業病として恐れられたハンセン病についての正しい理解を深めてもらおうと県は26日、ハンセン病療養所入所者との懇談会を駒ケ根市の県看護大学で開いた。群馬県の国立療養所栗生楽泉園に入所している元患者の丸山多嘉男さん(79)が偏見や差別の根絶を訴えた=写真。
 14歳で発病し、数年後草津の療養所に「強制収容された」という丸山さんは『ライ患者一掃竏窒ワず8名収容』と書かれた当時の新聞を示し「一掃とはごみをはいて捨てることだ。自分たちは人間でなく、ごみと同じ扱いなのか竏窒ニ悔しい思いをした」とこれまでのつらい思いを語った。時折涙で声を詰まらせながら切々と語る丸山さんの体験談に、集まった約10人はうつむきながらじっと耳を傾けていた。
 ハンセン病はらい菌による感染症だが感染力は弱く、発病はごくまれ。発病すると皮膚や末梢神経が侵される。かつては不治とされたが、化学療法や投薬などにより治癒する。

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