伊那西ザウルスの修復
流木の恐竜を修復
小学生の時に、流木を使って作った恐竜の骨組み模型を修復しよう窶狽ニ20日、伊那市の伊那西小学校に、01年度卒業生と当時の担任野口輝雄教諭(54)が集まった。土手を覆う草を取り払うと、見覚えのある模型が姿を現した。
小黒川や小沢川で採取した流木で作られた恐竜の骨組み模型は全長約5メートル。イナニシザウルスと命名され、重さや食べ物まで詳細に決まっているという。 1人の生徒が切り株部分の流木を見て「この流木、恐竜の頭みたいだね」と言ったのをきっかけに、現在高校1年生の卒業生15人が、小学3年生の時に製作。1年間校内に展示した後、一度ばらばらにした骨組みを、化石の発掘現場に似せて土の上に固定した。
卒業時には"イナニシザウルスの会"をつくり、年に1度、修復作業をすることを決め、毎年8月に同級会も兼ねて集まり、草取りや老朽化した流木の取り換えや並べ直しをしている。
現在高校に通うため丸子町に下宿する幹事の小池和貴さん(16)は「残っている限り、修復作業は続けていきたい」と話していた。