門松づくり始まる
中川村南陽の小沢豊実さん
門松づくりの名人、中川村大草南陽の小沢豊実さん(60)は29日から門松づくりを始めた。第1号は飯田郵便局に納める大型1対、以後12月25日ころまでに、企業や商店から依頼された対20組、シングル40基、ミニ50基をつくる。高さは1・5メートルを中心に、村文化センター用の特大2・75メートルからミニサイズの75センチまで3サイズ。
材料のモウソウチクや松の枝は友人の竹林や山から、南天(ナンテン)は畑で作ったり、不足分は村内で調達する。梅の枝も知人の果樹園からもらい受け、ハウスでつぼみがほころぶまで加温する。しめ縄やはかまを編むわらは、休耕田9アールに稲を植え付け、青刈りするなど、材料は全て村内産を用い、百%手作り。
オイルの空き缶の回りにわらで編んだはかまを巻きつけ、直径13センチの竹3本を中心に、松とナンテン、梅を組み合わせ、紙四手としめ縄をあしらって、でき上がり。
缶の中には水の入った竹筒を入れ、その中に松や南天、梅を生けこむのが小沢さん流「いつまでも葉が落ちず、青々している」とか。