ますます上質、山ぶどうワイン新酒「紫輝」
12月3日のワイン祭りで解禁
宮田村特産の山ぶどうワイン新酒「紫輝」のビン詰め作業が29日、新田区の本坊酒造信州工場であった。収獲から2カ月で仕込んだヌーボータイプ。「糖度も酸度も絶妙で、しっかりとした味」と関係者は期待を寄せる。無料試飲ができる12月3日のワイン祭り(会場・同工場)で解禁し、上伊那を中心に720ミリリットル入りビン約6千本を出荷する。
村内農家14戸が育てた山ぶどう交配種・ヤマソービニオンが原料。今年は史上最高の約32トンの収獲で、樽熟成や甘口など数種類のワイン生産を予定する。
最も発売が早い「紫輝」は、1999年の醸造開始当初からある定番商品。近年は県の原産地呼称制度に認められるなど、上質ワインとして人気が高い。
この日は、ろ過したばかりのワインをビン詰め。フレッシュな味わいと香りをビンの中に封じ込めた。
「山ぶどう独特の香りと色、さらに交配するカベルネの渋みが上手に調和した」と藤野公宏工場長は話す。
ワイン祭りは生産者や村でつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」が主催。午前11時から試飲を用意して一般来場者に振る舞うほか、軽食販売もある。
村役場を午前10時半に出発し、JR宮田駅前や農道を経由する2路線の会場送迎バスも用意している。
発売は祭りにあわせて開始し、上伊那各地の酒販店で取り扱う。1本1900円(税込み)。問い合わせは役場産業建設課(85・5864)へ。