松崎さん県内2人目、全日本剣道連盟から有功賞
剣道の普及を通じて青少年の健全育成に尽力する宮田村南割区の松崎友善さん(89)が、全日本剣道連盟の剣道有功賞を受賞した。功績が著しかった人にしか与えられない特別な賞で、県内で2人目。今も現役で後進の指導、育成にあたっているが「体の続く限り、剣道をやっていきたい」と話している。
松崎さんは1931(昭和6)年から剣道を始め、村の剣道少年部を1978(昭和53)年から指導。上伊那の剣道連盟の会長も今年の3月まで務めるなど、剣道の素晴らしさを地域に伝えてきた。
23日に長野市で開かれた県剣道大会の席上で受賞伝達式があり、次代を担う後輩たちから祝福を受けた。
「子どもたちに言うのは、相手を敬う気持ちを常に持つこと」と松崎さん。「剣道は相手がいないと勝負できないが、自分を鍛錬する場でもある」と続ける。
今も教える村剣道少年部の教え子たちへの報告はこれからだが、受賞を励みにこれからも温かい目で後輩の育成にあたる。