コニカミノルタの重合法トナー生産増強のための第3工場が南信パルプ跡地でしゅん工
コニカミノルタビジネステクノロジーズ(木谷彰男社長、本社・東京都)の投資を受けて新工場の建設を進めていた生産子会社・コニカミノルタサプライズ(本社・山梨県甲府市、原田義明社長)の第3工場が4日、辰野町の南信パルプ工場跡地にしゅん工した。
電子複写機用資材やレーザープリンター用資材などの製造・販売で世界展開をしている同社は2000年、高速機などでも高密度・高画質な印刷を可能とする「重合法トナー」新らたに開発。山梨県の第1、2工場で生産を進めてきた。しかし、市場拡大に伴い両工場の最大年間生産能力である約8千トンに需要が近づき、今後の需要増も見据えて昨年9月から新工場の建設に着手。水資源が抱負で第1、2工場や八王子市の開発拠点から距離が近い辰野町を選んだ。 投資規模は約75億円。土地面積は約4万5500平方メートル、延べ床面積は6418平方メートル。主には、今後事業拡大を狙う軽印刷市場で導入を進める「新開発重合法トナー」の生産を担う。操業開始時の従業員は約30人で、約3分の1は地元者を採用している。技術移転の期間は甲府工場の従業員が行き来し、その後も、技術、保全、生産管理機能などを最大限共通利用することで人員の効率化を図る。
本格的な量産開始は来年1月の予定。