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205/(月)

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高遠そばを伝承、普及へ

そば打ち講座始まる

高遠そばを伝承、普及へ

 伊那市高遠町で7日、「高遠そば打ち講座」が始まった。高遠そば組合(松井教一組合長)などによる昨年からの取り組みで、修了生のなかには、実際に店の開業を控える人もいる。長い歴史をもつ高遠そばの伝承と普及を図り、産業や商業、観光面などから地域起こしを狙った試みだ。
 高遠そばは、地元産のそば粉を使ったそばを、辛味大根の絞り汁に焼き味噌と刻みネギを加えた「辛つゆ」で食すのが特徴。そば好きだったとされる高遠藩主の保科正之公が「高遠そば」の文化を広めたことでも知られる。
 講師は組合に加盟する山室、弥勒のそばの会や販売者の会の会員らが務める。受講生26人が「伝承者」と「初心者」の各コースに分かれ、2月まで5回にわたって技術の習得を目指す。
 作業は▽水回し▽こね・練り▽延し▽切り竏窒フ工程に沿って進める。初日は、そば粉8割、つなぎ粉(小麦粉)2割を使う二八そばに挑戦。初心者コース500グラム、伝承者コースは1キロ(約10人分)を打った。
 受講生たちは各工程ごとに悪戦苦闘していたが、慣れない手つきながらも、積極的に講師に指導をあおって熱心に励んでいた。
 下山田の主婦(56)は「家族においしいそばを食べさせたくて参加した。早く覚えて家で打ってみたい」と話していた。
 最終日は、伝承者コースの受講生を対象に試験をし、合格者には認定証を交付する。

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