風景画家・奥村憲さん クレパスで描くアルプス
伊那市中央区の風景画家、奥村憲さん(65)の個展は12月5日まで、同市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。「クレパスで描く2つのアルプス・伊那路の四季」をテーマにクレパス画26点を並べている=写真。
「残雪の中央アルプス」「経ヶ岳・黒の稜線」「桜咲く頃・南アルプスを臨む」などの伊那谷の雄大な風景を描いた作品を出品。奥村さんは両アルプスの魅力を「朝夕の光、四季によって変化する山は描き所が多い」と話す。
今回は、クレヨンとパステルを素地とした日本の描画材「クレパス」を使用。油絵具のように「重ね塗り」「混色」「盛り上げ」などのさまざまな技法で表現できる楽しさを展示会で伝えている。
愛知県岡崎市生まれの奥村さんは、01年に神奈川県から転居。画歴は42年で、伊那谷の四季折々の風景を中心に油絵で描いている。同ギャラリーでの個展は8回目。
奥村さんは「クレパスの世界を楽しんでもらいたい。手軽に描けるけれど奥深いクレパス画を、子どものころの気持ちになって描いていただけたら」と来場を呼び掛けている。
土・日曜日、祝日は休館日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。