宮田高原、来季の営業再開は困難
7月の豪雨災害で通じる林道が3カ所で大きく損傷し、本格的な復旧工事が雪融けを待って来春以降になる宮田村の宮田高原について12日、来季の営業再開が困難であることが明らかになった。放牧牛の減少などで牧場運営など見直しも迫られており、村は来年度1年間かけて活用法を検討していく。12日の村議会一般質問で清水靖夫村長が説明した。
豪雨による林道の決壊で、今季も最盛期の7月末に同高原は閉鎖。放牧牛は林道の仮復旧で9月に下山した。
同高原はかつて周辺地域唯一のスキー場があるなど、村の観光拠点でもあった。
戦前から続く牧場とキャンプ場は今も夏季に開設するが、放牧牛はピーク時に比べ3割ほどに落ち込み、今年は10頭をきった。
管理費は年間120万円ほどになるが「3分の2は村からの持ち出しとなる」(村産業建設課)状況が近年は続いている。
キャンプ場利用者も年間1500人前後で、横ばいから減少傾向で推移している。
清水村長は答弁で現状のままの継続は難しいことも示唆。「多くの人の意見を参考にして、2008年度以降の活用法を打ち出していきたい」と話した。