SPF種豚センター分娩離乳舎がしゅん工
親豚66頭収容
中川村片桐の種豚「ハイコープSPF・F1」を生産するJA長野経済連SPF種豚センターの分娩離乳舎が完成、7日、現地で経済連やJA上伊那、県、村、地元など関係者24人が出席し、喜びのしゅん工式を行なった。稼働開始は1月初旬の予定。
木造平屋建て、面積1077・8平方メートル、南北14・2メートル、東西79メートル、分娩房、離乳房、飼料庫、機械室など。電熱ヒーターや送風設備、自動給餌、給水システムを備えた。分娩房は妊娠末期の親豚66頭収容、踏み潰しなど事故防止のため子豚と分離。帝王切開で取り出した子豚は生後24、25日で離乳させ離乳房へ。雌雄を分け、雌は離乳房で約2カ月飼育された後、前期、後期育成豚舎で育成し、約5カ月体重百キロ前後で種豚として、県内外の農家や施設に出荷される。出産は年約2・5回。SPFとは「特定の病原菌のいない」の意味。
同センターは92年に全国初の「ハイコープSPF・F1種豚」の生産供給施設として建設されたが、02年11月に豚舎2棟を焼失。05年8月残存施設で事業再開。今年4月、全農肉豚150万頭構想を踏まえ、事業拡大が決定した。
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