松くい虫被害、伐倒処理木270本に
松くい虫被害を今年初めて確認した宮田村で、被害は当初よりも大幅に拡大し、270本を伐倒処理をしたことが村のまとめで分かった。開会中の12月村議会定例会には、処理費用として355万円余りを本年度予算に追加する補正予算案を提出。1年間全体で被害対策に約580万円を費やしたことになるが、他にもマツ枯れがみられ、来年度予算に計上していく見通しだ。
被害は天竜川、太田切川沿いの中越区、大久保区、大田切区に集中。
松くい虫は生息域の上限が標高800メートル付近といわれ、広域農道西側では確認されていないが、標高700メートルほどの新田区などでも新たに被害が出ている。
村は13日の村議会産業建設委員会で現状を報告。被害にあっていない木については、所有者に「樹幹注入」などの対策を求めるほか、被害木は伐倒処理し、樹種転換も図っていくと考えを示した。
被害木の処理は県補助などで村の負担は1割程度だが、村産業建設課は「新たに枯れて来ている所もある」と説明。被害発覚前の本年度当初予算では40万円だった対策費が、1年間で大きく膨らむ格好となった。