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高遠町地域協が風力発電計画受け入れの是非継続審議要望

伊那市は議会12月定例会後に判断示す姿勢

 伊那市の入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している大型風力発電計画について、高遠町地域協議会は14日開いた会議で、市に事業受け入れの是非に関して継続的な審議を要望した。これに対し、開会中の市議会定例会後に市として判断を示す方針でいる小坂樫男市長は会議後の取材で「ご意見として受け止めた。自治区に決定権はない。議会の状況を見ながら決める」と、あくまでも態度を明らかにする姿勢を見せた。
 開会中の市議会定例会では、計画をめぐる賛成・反対の陳情10件を20日の本会議で採決する見通し。これを受けて市としての是非を示す考えでいることから、高遠町、長谷の両自治区は、地元の声を判断材料にしてもらう機会として、小坂市長に申し入れ、急きょ地域協を開く格好となった。
 市側は事業者2社が計画する概要を説明、これまでの経過と現況を報告して、意見を求めた。委員からは「CO2削減に自然エネルギーは必要なこと」「観光対策に生かせると思う」などと計画を推進する声があった一方で、景観面や災害の可能性などの指摘もあって、賛否両論に分かれた。
 ただ、「賛成、反対の署名者は計画の内容を理解したうえなのか疑問」、「住民に対して十分な説明がなされていない状況で、結論を出すべきない」とした意見も多く、「住民に納得いくまで十分な説明をしたうえで、地元の意思決定をしてもらいたい」と、態度の保留を要望することで意見をまとめた。
 長谷地域協は15日開く。

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